ふくだぶろーぐ

福田知弘の公式ブログです。

9月の近況 & 10月のご案内です。

以下、9月の近況 & 10月のご案内をお伝えさせて頂きます。

■論文 

以下の論文2編が出版されました。

TITLE: Measuring visual walkability perception using panoramic street view images, virtual reality, and deep learning

AUTHORS: Yunqin LI, Nobuyoshi YABUKI, Tomohiro FUKUDA

PUBLICATION: Sustainable Cities and Society, Volume 86, November 2022, 104140
https://doi.org/10.1016/j.scs.2022.104140

50 days' free access by October 20, 2022
https://authors.elsevier.com/c/1fgSC_oGymJry5

TITLE: Automatic generation of synthetic datasets from a city digital twin for use in the instance segmentation of building facades(建物ファサードインスタンスセグメンテーションに用いるための都市デジタルツインからの合成データセットの自動生成)

AUTHORS: Jiaxin Zhang, Tomohiro Fukuda, Nobuyoshi Yabuki

PUBLICATION: Journal of Computational Design and Engineering, qwac086,

プレスリリースを海外/国内にて行い、以下のオウンドメディア中心に掲載されています(9月6日)。

https://www.eng.osaka-u.ac.jp/wp-content/uploads/2022/09/b7941672adb8645592afc4a220110ba2.pdf

大阪大学 ResOU

https://resou.osaka-u.ac.jp/ja/research/2022/20220729_1

大阪大学 工学部/工学研究科HP

https://www.eng.osaka-u.ac.jp/ja/

https://www.eng.osaka-u.ac.jp/ja/topics/researchresult/12116/

https://www.eng.osaka-u.ac.jp/en/topics/researchresult/11712/

https://www.eng.osaka-u.ac.jp/prospective/topics/1724/

外配信記事

https://www.eurekalert.org/news-releases/964098

https://www.alphagalileo.org/en-gb/Item-Display/ItemId/224766

https://www.asiaresearchnews.com/content/city-digital-twins-help-train-deep-learning-models-separate-building-facades

大阪大学 SNS(9月7日)

https://twitter.com/osaka_univ

大阪大学 工学部/工学研究科 SNS(9月6日)

https://www.instagram.com/engineering_osakauniversity/

https://twitter.com/Eng_Osaka_Univ

https://www.facebook.com/Engineering.OsakaUniversity/

■国際会議論文

eCAADe 2022 https://kuleuven.ecaade2022.be/

研究室からは昨日、M1木下が以下の発表を行いました。

TITLE: Enhanced Tracking Method with Object Detection for Mixed Reality in Outdoor Large Space

AUTHORS: Airi Kinoshita, Tomohiro Fukuda and Nobuyoshi Yabuki

PUBLICATION: Pak, B, Wurzer, G and Stouffs, R (eds.), Co-creating the Future: Inclusion in and through Design - Proceedings of the 40th Conference on Education and Research in Computer Aided Architectural Design in Europe (eCAADe 2022), Ghent, 13-16 September 2022, pp. 457–466

CuminCADにもアップされています。いずれ、DOIの付与、Web of science, Scopusなどの論文DBへの登録がなされると思います。

http://papers.cumincad.org/cgi-bin/works/Show?ecaade2022_122

7月にM1辻本がサンディエゴで発表した論文が、IEEE Xploreにインデックス化されました。

TITLE: Server-Based Mixed-Reality System For Multiple Devices To Visualize A Large Architectural Model And Simulations

AUTHORS: Ryoma Tsujimoto, Tomohiro Fukuda and Nobuyoshi Yabuki

PUBLICATION: 2022 Annual Modeling and Simulation Conference (ANNSIM), pp. 605-616, doi: 10.23919/ANNSIM55834.2022.9859400.

https://ieeexplore.ieee.org/xpl/conhome/9859263/proceeding

https://ieeexplore.ieee.org/document/9859400

尚、上記のサイトは有料なのですが、カンファレンス・サイトで公開されている論文は無料でお読み頂けます。
https://scs.org/scs-conference-proceedings-information/

■国内会議

第47回土木情報学シンポジウム(9月29日・30日)

タイトル:分野間データ連携基盤を用いたインフラデータ連携に関する検討

著者:芝野敦也・矢吹信喜・福田知弘 (大阪大学)

https://committees.jsce.or.jp/cceips01/node/64

■国際会議 募集

第28回 CAADRIA 2023 http://www.caadria2023.org/

建築学会 情報シンポ2022 募集中

9月30日〆で論文(査読通過者)、報告、インタラクティブ発表の原稿〆切は9月30日です。

日時:2022年12月1日・2日(木・金)

会場:建築会館+オンラインのハイブリッド

https://aijisa.org/2022/

現在、スポンサー募集中です。趣旨にご賛同頂ける企業の皆さま、どうぞよろしくお願いします。

https://aijisa.org/2022/22-08-11/

全体テーマ「地球規模で考えよう|Thinking on a global scale」

基調講演「建築DXの時代を考える」「建築情報技術とSDGs

建築学会・建築・都市VR・MR小委員会企画シンポ 受付中です!

シンポジウム「私たち・建築・都市をつなぐ最先端XR2022」
日時:10月25日(火)13:30~17:30
会場:建築会館ホール(東京都港区芝5-26-20)およびオンライン(Zoom)
主催:日本建築学会 情報システム技術委員会 建築・都市VR・MR小委員会
概要 https://aijisa.org/vr/2022-10-25-1/
講演情報 https://aijisa.org/vr/2022-10-25-2/
申込み https://www.aij.or.jp/event/list.html

■報道

ビル解体後の景観、リアルタイムで再現 大阪大学日経産業新聞 8月31日)

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC17AG50X10C22A8000000/?fbclid=IwAR29npk_eswU6RFSsQUuEPHK-1IQqAuj4L8_FGCwx6_oTpJr6RwgvWo4bFw

建物取り壊し後の景観をリアルタイム表現、「隠消現実」活用(日経クロステック 8月29日)

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/02122/00016/

TV放映 9月25日(日)22:54~ MBS

番組「あしたワクワク 未来予報」

研究者を紹介する番組。他の番組の影響などで時間変更は起こるかも。
関西ローカル番組ですが、番組HPでもTV放送後、一定期間、視聴できるそうです。

https://www.mbs.jp/miraiyohou/

「あしたワクワク 未来予報」取材風景

セミナー、イベント

B「(大阪市中央区見てある記」/ミナミ編 10月9日
スマホ片手に体験するミナミの新しい観光まちあるき ~
「第1部 AR体験&まちあるき」「第2部 トークイベント」
に参加させて頂くことになりました。https://www.city.osaka.lg.jp/chuo/page/0000577083.html

17th ご来光カフェ 9/30~10/5

https://www.facebook.com/goraiko

大阪まち遊学 11/12, 12/3, 12/10

https://tabiclub.org/2022/08/25/opentown/

9/26 2022年 第6回 都市環境デザインセミナー 「『山紫水明』の風景美と鴨川の風致保全

https://peatix.com/event/3344987

10/13 2022年 第7回 都市環境デザインセミナー「都市と建築をつなぐまちづくりアクションリサーチ」

https://peatix.com/event/3345140

台湾・国立陽明交通大学(NYCU: National Yang Ming Chiao Tung University)建築研究所からお声がけ頂き、学内の建築デザインコンペ(9/12-22)の外部審査委員長を務めています。
デザインコンペのテーマは「Architectural Design Starting with AI Drawings」としました。Midjourney / Stable diffusionといった、AI画像生成モデルで建築・都市デザインを発想してもらい、そこから具体的な案をコンピュータで作り上げてもらいます。10日間で大学院生の各チームが、どんなユニークなプランを提出されるのか、とても楽しみです!

台風が近づいております。ご注意ください。

都市とITとが出合うところ 第94回 みなとテラス(境港市民交流センター)オープン

写真1 みなとテラス(境港市民交流センター)外観

写真2 みなとテラス(境港市民交流センター)設計段階VRと完成写真

みなとテラス

7月10日、鳥取県境港市に「みなとテラス」がオープンした。「市民交流センター」「市民図書館」「防災」の3つの機能を併せ持つ複合施設である(写真1)。

筆者は、事業者である境港市との共同研究により、みなとテラス(境港市民交流センター)のVR(仮想現実・人工現実)を設計段階に作成して、市民が完成前に設計内容を体験する機会を提供してきた。 

境港市民交流センター検討用VR

境港市民交流センターは、設計当時、ホール、図書館、会議室、福祉、防災機能が計画されており、延べ床7,000平方メートルに及ぶ市民交流センターの設計内容の全体や細部について、図面やパースだけで関係者が理解するのはかなり困難である。運営者と利用者の立場から具体的に検討していき、必要であれば早い段階で修正しなければならない。設計内容をわかりやすく理解できるツールが求められた。

そのため、設計がほぼ固まった段階で、VRを作成し、市民交流センターを3次元仮想空間でバーチャル体験できるようにした。表現内容としては、設計内容のレビューを目的としているため、図書館では書籍を表現していない。

それでも、建設プロジェクトの3Dモデルはデータ量が大きくなりがちで、VRを操作するにはGPU付きのPCが必要になるが、ハイスペックのPCをみんなが持っているわけではない。PCの台数が限られると、VR体験できる機会はおのずと限られてしまう。しかしやはり、手軽にVR体験したい。

自分のスマホVR体験できるようYouTubeにアップ

このジレンマを解決するため、関係者が自分のスマホVRを体験してもらえるよう、VRデータから360度パノラマ動画を作りYouTubeにアップした(写真2)。

360度動画ゆえ、VRのカメラパスに沿った体験となるが(言い換えれば、3次元仮想空間を自由にウォークスルーできるわけではない)、完成前に市民交流センターを好きな角度でバーチャル体験することができる。スマホを紙のHMDに差し込めば、立体視することもできる。

おわりに

境港市では、今回の市民交流センター建設プロジェクト以前に、水木しげるロードリニューアルプロジェクトでVRを活用されてきた(都市とITとが出合うところ 第36回第37回第38回第51回)。関係者は、VRとはどんなもので、どこに使えそうか、肌感覚を培われてきた。

そして、市民交流センター建設プロジェクトでは、その経験を踏まえてVRを使いこなされ、より良いプランとすべく、事業者と設計者、運営者により、数多くのミーティングが持たれた。中でも、図書館はオープン前から市民有志により「境港市民図書館応援団(仮称)」が組織され、より充実した運営を目指しているそうである。

境港市民交流センターVRの詳細は、拙著「都市と建築のブログ 総覧」もご覧いただきたい。

 

8月の近況 & 9月のご案内です。

以下、8月の近況 & 9月のご案内をお伝えさせて頂きます。

■論文
以下の論文が出版されました(正式レイアウト版は近日中の模様です)。
タイトル:Diminished reality using semantic segmentation and generative adversarial network for landscape assessment: Evaluation of image inpainting according to colour vision (セマンティックセグメンテーションと敵対的生成ネットワークを用いた景観アセスメントのための隠消現実:色覚に応じた画像補完の評価)
著者:Takuya Kikuchi, Tomohiro Fukuda, Nobuyoshi Yabuki(菊池拓哉, 福田知弘, 矢吹信喜)
出版:Journal of Computational Design and Engineering
https://doi.org/10.1093/jcde/qwac067

プレスリリースを海外/国内にて行い、以下のオウンドメディア中心に掲載されています(7月29日)。3年ぶりに高校生が来場されたオープンキャンパスにおいてもデモをご覧いただきました。
https://www.eng.osaka-u.ac.jp/wp-content/uploads/2022/02/eca02d6bd262ceeffe311090f3d7d8e7.pdf

大阪大学 ResOU

https://resou.osaka-u.ac.jp/ja/research/2022/20220729_1

大阪大学 工学部/工学研究科HP

https://www.eng.osaka-u.ac.jp/ja/

https://www.eng.osaka-u.ac.jp/ja/topics/researchresult/11697/

https://www.eng.osaka-u.ac.jp/en/topics/researchresult/11712/

https://www.eng.osaka-u.ac.jp/prospective/topics/1644/

外配信記事

https://www.eurekalert.org/news-releases/960185

https://www.alphagalileo.org/en-gb/Item-Display/ItemId/223556

https://www.asiaresearchnews.com/content/streaming-future

大阪大学 SNS

https://twitter.com/osaka_univ

https://www.facebook.com/OsakaUniversity

大阪大学 工学部/工学研究科 SNS

https://www.instagram.com/engineering_osakauniversity/

https://twitter.com/Eng_Osaka_Univ

https://www.facebook.com/Engineering.OsakaUniversity/

■著書
編集者の一人として執筆させて頂いた書籍「Resilient and Responsible Smart Cities 2nd Edition」が出版されました(ハードカバー&電子版)。大阪大学 理工学図書館にも寄贈させて頂きました。査読に携わってくださった皆様、ありがとうございました(お名前はフロントマターに掲載されています。無料DL可 https://link.springer.com/content/pdf/bfm%3A978-3-030-98423-6%2F1 )。

Resilient and Responsible Smart Cities, 2nd Edition
Editors: Hugo Rodrigues, Tomohiro Fukuda, Simon Elias Bibri
Publisher: Springer
Hardcover ISBN: 978-3-030-98422-9
https://link.springer.com/book/10.1007/978-3-030-98423-6

■国際会議論文
2022年9月13日~16日にベルギー・ゲントで開催される、eCAADe 2022でM1 木下が発表します。タイトル等は公式発表をお待ちください。
https://kuleuven.ecaade2022.be/

建築学会大会 北海道

2022年9月5日~8日
http://taikai2022.aij.or.jp/

情報システム技術部門の研究協議会「建築と情報 ―これからの建築学に向けて」では頒布資料が用意されます。「都市・建築分野のための複合現実と深層学習の統合」と題して寄稿させて頂きました。いずれ、電子版の購入が可能になると思います。
関連して、
2019年に北陸・金沢工大で開催された、建築学会大会 研究集会「建築・都市分野のVR・MR技術の展望」の頒布資料が公開されています(AIJ会員限定)。 https://www.aij.or.jp/taikaidoc.html

■国際会議 論文募集

第28回 CAADRIA 2023 のCFP (Call for Papers) が発表されています。
来年3月、インド・アフマダーバード(アーメダバード)にて。〆切が2週間強となりました。 http://www.caadria2023.org/

  • Abstract Submission Deadline: Sept 4th, 2022
  • Abstract Acceptance Notification: Oct 4th, 2022
  • Full Paper Submission Deadline: Nov 27th, 2022
  • Full Paper Acceptance Notification: Jan 4th, 2023
  • Camera-ready Full Paper Submission: Jan 22nd, 2023

建築学会 情報シンポ2022 募集中
7月8日〆にて、計110編の論文投稿・報告申込を国内・海外より受付させて頂きました。ありがとうございました。論文部門は査読中。報告部門は9月30日〆で原稿の投稿をお待ちしています。インタラクティブ発表も9月30日〆切です。
日時:2022年12月1日・2日(木・金)
会場:建築会館+オンラインのハイブリッド
https://aijisa.org/2022/

8月に入り、スポンサーの募集を始めています。趣旨にご賛同頂ける企業の皆さま、どうぞよろしくお願いします。

https://aijisa.org/2022/22-08-11/

全体テーマ「地球規模で考えよう|Thinking on a global scale」
基調講演
その1「建築DXの時代を考える

 加速度的に進化を続ける建築情報技術。リアルとヴァーチャルの境界が消えていく感覚すらある昨今、建築に携わる私たちはどこに向かって歩みを進めるのでしょうか。DXへの対応、SDGsへの貢献、情報戦略、デジタルと実世界のつながり方、人とコンピュータの役割分担など、どのように考え、取り組んでいくべきでしょうか。
 本セッションでは、戦禍で揺れる欧州でいち早く難民支援に動いた建築家・坂茂氏をお招きします。
 坂氏が、どのような考えのもとで作品づくりや社会貢献活動を長年推進されているのか、伺います。
 建築情報技術が物理的な環境だけでなく人間の生き方にまで関与していくことを念頭におき、建築意匠、都市計画、システムデザインなどの分野を横断しながら、教育や人材育成をどのように進めていくべきかについても議論します。

その2「建築情報技術とSDGs
 未来社会像として掲げられているSociety 5.0の実現にあたっては、SDGsの達成が強く意識され、国が進める科学技術・イノベーション基本計画等だけではなく、産業界においても、例えば、「Society    5.0 for SDGs」を掲げた日本経済団体連合会の取組が精力的に推進されています。建築BIM、3次元都市モデル、建築・都市のDXなども未来社会像の実現の流れの中で進み、そこでは、様々な建築情報技術が重要な役割を果たし、SDGsの達成に貢献することが期待されます。
 本PDでは、未来社会像の実現に向けた取り組みとSDGsの達成、それに寄与する建築情報技術の役割や課題について議論します。

建築学会・秋のXRシンポの予告です!
シンポジウム「私たち・建築・都市をつなぐ最先端XR2022
日時:10月25日(火)13:30~17:30
会場:建築会館ホール(東京都港区芝5-26-20)およびオンライン(Zoom)
主催:日本建築学会 情報システム技術委員会 建築・都市VR・MR小委員会
DXやXR(VR、AR、MRなどの総称)は、我々の仕事や生活で身近に感じることが増えてきた。「メタバース」は今年の流行語になりそうな勢いである。
本シンポジウムは、鳴海拓志氏(東京大学)をお招きして、鳴海氏が長年取組まれてきたXR研究の最先端をうかがう。次に、建築・都市分野でのXR応用状況について、研究と実務の側面からの取組みを共有する。最後に、AI、IoTなどの関連技術を交えながら、建築・都市分野におけるXRの近未来について議論したい。

募集開始などは、公式HP、SNSでご確認をお願いします。
https://www.aij.or.jp/event/list.html

https://aijisa.org/vr/

https://www.facebook.com/aijrcist

https://twitter.com/aijisa2016

■「都市と建築のブログ 総覧」が読める図書館リスト
「都市と建築のブログ 総覧」が読める公共図書館・大学をグーグルマイマップにプロットしてみました(個人的に調べました)。
最も遠い図書館を結ぶと2700km以上も離れていることがわかりました。
最北:利尻町交流促進施設 どんと
最東:幕別町図書館
最西&最南:石垣市立図書館
尚、読みたい本が近くの図書館に入っていない場合は、図書館でリクエストカードにタイトル・著者・出版社などを詳しく記入して申込まれると、新たに購入して頂けるか、他の図書館から取り寄せて頂けることが多いです。
マイマップは公開しているので、情報共有にお使いください。
https://www.google.com/maps/d/u/0/edit?mid=1cXmDiwQ26gPBfsRXV7M9Y6QFcWZI9cA&fbclid=IwAR3U9ZampMR1maSnPlAu6Oj1v0HF21wI-fxUqD7v3vcUKr3pOoSzPBwDp_w&ll=34.694155682747905%2C134.8764378699188&z=5

膨大な数の図書館を対象に調査した方法や、都道府県別の蔵書数別に作成したワードクラウドは以下にアップしています。

https://fukudablog.hatenablog.com/entry/2022/08/12/205440

■受賞
境港市より感謝状を頂きました。本年7月10日にオープンした『境港市民交流センター(みなとテラス)』のVR(仮想現実・人工現実)を設計段階に作成して、市民が完成前に設計内容を体験する機会を提供することに貢献した功績に対するものです。(2022年7月27日)
https://www.eng.osaka-u.ac.jp/ja/topics/news/11724/

https://www.instagram.com/engineering_osakauniversity/

https://www.facebook.com/Engineering.OsakaUniversity

 

世の中、色々なことが起こっていますね。ご自愛くださいませ。

「都市と建築のブログ 総覧」が読める図書館を調べた結果・・・

「都市と建築のブログ 総覧」

「都市と建築のブログ 総覧」が読める図書館を調べてみました(公共図書館大学図書館)。調査方法は、以下の通りです。

以下の1~3の方法でそれぞれ調査して、それらの和を重ならないように求めました。

そもそも、どうやって探そうか色々と手を動かしてみたら「カーリル」というサイトが見つかりました。大学の図書館はダブルカウントの可能性がありますが(複数の都道府県に複数のキャンパスが存在する場合)。

1. 日本最大の図書館検索「カーリル」で都道府県別に調査した。全国7414館の図書館に対応(カバー率 82%)。 https://calil.jp/

2. CiNiiの図書・雑誌検索 https://ci.nii.ac.jp/ncid/BC04321081#anc-library

3. 国立国会図書館サーチ

https://iss.ndl.go.jp/books?any=%E9%83%BD%E5%B8%82%E3%81%A8%E5%BB%BA%E7%AF%89%E3%81%AE%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B0+%E7%B7%8F%E8%A6%A7&op_id=1

 

結果、

都道府県の蔵書数別にワードクラウドを作成してみました。近くの図書館にあれば、手にとって頂ければ幸いです。

 

北海道 23館

月形町 

新十津川町

滝上町

下川町

利尻町

幌加内町

厚真町

奈井江町

福島町

ニセコ町

豊富町

北海道立図書館

札幌市 10

幕別町

 

青森県 3館

五所川原市

青森市

十和田市

 

岩手県 1館

岩手県立図書館

 

宮城県 2館

宮城県図書館

仙台市

 

秋田県 1館

秋田市

 

山形県 3館

山形市

鶴岡市

山形県立図書館

 

福島県 5館

相馬市

白河市

須賀川市

福島市

福島県立図書館

 

茨城県 1館

北茨城市

 

栃木県 9館

下野市

栃木県立図書館

小山市

小山工業高等専門学校

鹿沼市

宇都宮市

宇都宮大学 附属図書館

帝京大学

さくら市

 

群馬県 3館

前橋市

前橋工科大学 附属図書館

伊勢崎市

 

埼玉県 10館

埼玉女子短期大学

日本工業大学LCセンター 図書館

東都医療大学

朝霞市 2

淑徳大学 みずほ台図書館 2

早稲田大学

国立保健医療科学院

大東文化大学

 

千葉県 26館

淑徳大学 2

東都医療大学

帝京大学

千葉県鎌ヶ谷市

船橋市

白井市

富里市

千葉市 3

八千代市

江戸川大学

千葉県立図書館

和洋女子大学 学術情報センター

松戸市

香取市

佐倉市

千葉大学 アカデミック・リンク・センター/附属図書館

市川市

八街市

市原市

秀明大学 図書館

千葉経済大学 総合図書館

帝京平成大学

匝瑳市

 

東京都 36館

八王子市

文京区

中央区

世田谷区

北区

練馬区

国分寺市

建設産業図書館

江東区

足立区

渋谷区

羽村市

千代田区

江戸川区

台東区

町田市 4

目黒区

葛飾区

多摩市

墨田区

淑徳大学 附属図書館 東京図書館 2

帝京平成大学

大東文化大学 図書館

帝京大学

早稲田大学

帝京科学大学

昭和女子大学 図書館

工学院大学

東京都市大学

明治大学 図書館

駒澤大学 図書館

熊本大学

 

神奈川県 24館

東京都市大学

明治大学

平塚市

相模原市 3

横浜市 10

神奈川県立図書館

鎌倉市 5

帝京大学

海老名市

 

新潟県

 

富山県 10館

高岡市 2

富山大学 附属図書館

上市町

富山高等専門学校

砺波市

小矢部市

富山市

富山県立図書館

魚津市

 

石川県 2館

かほく市

七尾市

 

福井県

 

山梨県 1館

帝京科学大学

 

長野県 1館

南信州図書館ネットワーク

 

岐阜県 2館

恵那市 中央図書館~伊藤文庫~

各務原市

 

静岡県 6館

磐田市

富士市

掛川市

浜松市

湖西市

東都医療大学

 

愛知県 7館

稲沢市

みよし市

安城市

名古屋市

人間環境大学

中部大学 附属三浦記念図書館

一宮市

 

三重県 1館

近畿大学

 

滋賀県 2館

立命館大学

龍谷大学

 

京都府 2館

立命館大学

龍谷大学

 

大阪府 5館

近畿大学

堺市

大阪大学 附属図書館

立命館大学

吹田市

 

兵庫県 2館

園田学園女子大学 図書館

兵庫県立加古川東高等学校 図書室

 

奈良県 1館

近畿大学

 

和歌山県

 

鳥取県 1館

境港市

 

島根県

 

岡山県

 

広島県 2館

近畿大学 工学部図書館

福山市立大学 附属図書館

 

山口県 19館

周南公立大学 図書館

萩市 3

山口学芸大学 山口芸術短期大学 図書館

山口大学 図書館

梅光学院大学 図書館

山陽小野田市

宇部市 2

周南市

山口県立大学

山陽小野田市立山口東京理科大学 図書館

国立研究開発法人 水産研究・教育機構 水産大学校

柳井市 2

防府市

東亜大学 附属図書館

長門市

 

徳島県 17館

徳島県立図書館

徳島文理大学 附属図書館 2

鳴門教育大学 附属図書館

牟岐町

阿波市 2

松茂町

三好市 3

鳴門市

小松島市

徳島市

石井町

吉野川市 2

 

香川県 12館

香川県立図書館

四国学院大学 図書館

香川短期大学

まんのう町

多度津町

徳島文理大学 2

独立行政法人国立高等専門学校機構 香川高等専門学校 高松キャンパス 図書館

丸亀市

高松市

香川大学 図書館

三豊市

 

愛媛県 22館

人間環境大学

伊方町

宇和島市 2

東温市

西予市 2

新居浜市

四国中央市 2

八幡浜市 2

愛媛県立医療技術大学 図書館

松山市

大洲市 2

西条市 3

松山東雲女子大学

松山大学 図書館

弓削商船高等専門学校 図書館

 

高知県 12館

土佐清水市

オーテピア高知図書館(高知県立図書館)

高知県立大学高知工科大学 3

高知工業高等専門学校 図書館

高知大学 学術情報基盤図書館 中央館

香美市

南国市

香南市 3

 

福岡県 50館

福岡市総合図書館 4

北九州市立大学 図書館

北九州学術研究都市学術情報センター

九州共立大学 附属図書館

九州工業大学 附属図書館

九州女子大学・九州女子短期大学 附属図書館

久留米大学 附属図書館 御井学舎分館

久留米工業大学

北九州市 4

近畿大学

大野城市

西日本工業大学

西日本短期大学

小郡市

みやこ町

水巻町

行橋市

糸島市 2

八女市

飯塚市

桂川町

遠賀町

西南女学院大学

嘉麻市 3

古賀市

九州大谷短期大学

柳川市 2

直方市

国際医療福祉大学・大川キャンパス図書館

宮若市

帝京大学

筑紫野市

久留米市 6

豊前市

筑前町

 

佐賀県 7館

西九州大学 附属図書館

西九州大学短期大学部 附属図書館

九州龍谷短期大学

佐賀県立図書館

佐賀市

小城市

有田町

 

長崎県 23館

ミライon図書館(長崎県立長崎図書館)

長崎外国語大学 教育研究メディアセンター

長崎県立大学 附属図書館 2

長崎短期大学 図書館

佐世保市

平戸市 3

長崎外国語大学

諫早市 2

新上五島町 4

南島原市 5

長崎市 2

雲仙市

五島市

西海市 3

 

熊本県 13館

熊本大学 附属図書館

尚絅学園

上天草市 2

熊本県立図書館

荒尾市

益城町

天草市

八代市

宇土市

熊本市 3

 

大分県 12館

大分大学 学術情報拠点(図書館・医学図書館)

宇佐市

別府市

杵築市

中津市

国東市

津久見市

由布市

豊後高田市

日本文理大学

立命館大学

臼杵市

 

宮崎県 16館

南九州大学 都城図書館

宮崎学園 図書館

都城工業高等専門学校

国富町

日向市 5

延岡市 2

宮崎市 3

門川町

西都市

 

鹿児島県 5館

鹿児島県立図書館

鹿児島県立奄美図書館

さつま町図書館

与論町立図書館

出水市立図書館

 

沖縄県 11館

うるま市 2

北中城村

西原町

読谷村

沖縄県立図書館

名護市

浦添市

宜野湾市

糸満市

石垣市

 

・計411

 



 

都市と建築のブログ vol.58 豊田:toyocba up!

toyocba(とよしば)

梅雨がもう明けて、毎日、暑いですね。熱中症にはお気をつけてください。

都市と建築のブログ Vol.58(2022年7月号)は「豊田:toyocba」をご紹介します。

フォーラムエイト・ラリージャパン2022(日本での世界ラリー選手権、通称WRC)が11月に愛知県と岐阜県で開催されることになりました。そこで、2022年の都市と建築のブログは、ラリーの地を巡っています。1月号の名古屋、4月号の岡崎に続いて、7月号は豊田です。

豊田の後半では再び岡崎に向かうことになりますが、ここでチョンボを繰り返しました。後で思えば、これぞ、旅(笑)。

豊田美術館で自撮り。どうやって撮影したか、お判りでしょうか?

都市と建築のブログ 総覧

2021年11月、「都市と建築のブログ 総覧」電子版を上梓させて頂きました。書籍版とともに、以下よりお求めいただけます。ご笑覧いただければ幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

都市とITとが出合うところ 第93回 廃プラスチックをロボットで3Dプリンティングした空調システム

写真1 廃プラスチックをロボットで3Dプリンティングした設備ダクト(SR2)のプレゼンテーション

写真2 BVN Studio。天井を見上げるとSR2が実装されている。

タウンホールにある建築設計事務所

CAADRIA 2022 シドニーでは、ランチタイムに、有志が参加できるテクニカルツアーを企画してくれた。訪問先は、建築設計事務所BVNのStudio。CAADRIA2022学会場・パワーハウスミュージアムから歩いてチャイナタウン停留所に行き、そこからタウンホール停留所までトラムに乗る。トラムを下車してから少し歩いて、ヒルトンホテルが入る高層ビルへ。20分ほどの行程、都心はやはり便利である。

オフィスに入ると、仕切りのない大部屋が広がり、ミーティングテーブルには昼食が並んでいる。参加者は思い思いに腰かけて昼食をいただく。間もなく、事務所スタッフによるプレゼンテーションが始まった(写真1)。

廃プラスチックを3Dプリントした空調システム

プレゼンテーションは、BVN の取組みと、BVN Studioの設計について。すなわち、筆者らが訪問している現実世界BVN Studioの設計内容がスクリーンに映し出され、ムービーやスライドで解説が加わる。

特筆すべき設計内容は、BVNがシドニー工科大学と開発したSR2(Systems Reef 2)と呼ばれる空調システム。廃プラスチックを3Dプリンティングした設備ダクトや接続部品で構成されている。3Dプリントする素材は、廃棄物から再生された軽量なPET-Gプラスチックであり、ロボットが3Dプリンティングした半透明のダクトと接続部や固定部である(写真2)。

この空調システムは、既存、および、新規のHVACシステム(暖房、換気、および空調)に、簡単に接続することができる。また、従来の(というか、世の中に普及している)金属製ダクトはコスト超重視で設計されているが、CFD(計算流体力学)による空気のシミュレーションによりダクトおよび全体システムが設計されている。従来の十分に検討されていないダクトは、必要以上の大きさで設計されていたり、冗長であることの可能性も指摘していた。

素材について

PET-Gプラスチックは、循環型素材であるため、分解、粉砕、再圧縮が簡単に可能で、材料のサプライチェーンに戻して新しい製品を作ることもできる。

これらの先進性と廃プラスチックの利用により、従来のスチール製ダクトと比較して、システムのエンボディドカーボン(原材料の調達・製造・建築・解体などの過程で排出されるCO2)を90%削減することができた。

おわりに

設計・製作された空調システムが実装された実空間を眺めながら、その設計者に解説してもらうという又とない機会となった。廃プラスチックをロボットで3Dプリンティングした設備ダクトを実装した例は珍しいのではないだろうか。

他に驚いたことは、建築設計事務所フリーアドレス化とペーパーレス化が進んでおり、事務所自体がスッキリとしていたことである。一方で、全てがデジタルに置き換わってしまったのかというとそうではなく、例えば、手作りの模型と3Dプリンティングは、ニーズに応じて使い分けられている。

リアルとバーチャル、フィジカルとデジタル。その片方あるいは両方を必要に応じて活用できるスキルと選択の判断力は、今後ますます求められてくるのだろう。

都市とITとが出合うところ 第92回 CAADRIA 2022シドニーでの帰国準備

写真1 CAADRIA 2022国際学会。(1枚目)オープニングセレモニー。パワーハウス博物館で対面とオンラインのハイブリッド方式で開催された。(2枚目)現地参加者による集合写真。

写真2 シドニーオペラハウスのオリジナル設計図とオリジナル模型の見学会。

CAADRIA 2022国際学会:シドニーに到着

先月号に引き続き、2022年4月、第27回 CAADRIA 2022国際学会(アジア・オセアニア地域をホストとする建築・都市設計のコンピュータ応用に関する国際学会)に現地出席した時の模様である。

本稿では、シドニー現地での帰国準備と学会の様子を紹介したい。

オーストラリア出国前72時間以内のPCR検査

オーストラリアから日本へ入国(帰国)するためには、オーストラリア出国前72時間以内の新型コロナウィルス検査証明書が必要である。厚生労働省が指定するフォーマットで書かれた検査証明書の提出が強く求められており、これに対応してくれる医療機関PCR検査機関を現地で探す必要がある。

東京からの深夜便でオーストラリアに入国するや否や、帰国の手配をはじめないといけないのは少々億劫であったのだが、上記に対応してくれそうな医療機関を探した。

医療機関で予約をして、医師の問診をオンラインで受けた結果、PCR検査の指示書をメールで送ってもらえた。

PCR検査指示書をプリントアウト

PCR検査は別の機関で行われるため、医師からの指示書をプリントアウトして持参する必要があった。

シドニーのコンビニは、日本のように印刷サービスはなさそうである。そこで、Googleマップで「printing」と入力して検索するといくつかの印刷サービスが見つかった。Googleマップでは、あるエリアの印刷サービスを表示してくれるだけでなく、現在営業中かどうか、ユーザーの評価はどうか、などでフィルタリングすることができる。

印刷作業はCAADRIA学会に参加しながら行う必要があり、会場近くにある、個人経営の印刷屋さんで印刷してもらった。

PCR検査

PCR検査機関は朝7:30から営業開始。ホテルから路線バスに乗って、検査機関に到着すると、同じような境遇の人たちが、開店前のスーパーみたく並んでいた。

PCR検査を終えると、厚生労働省の指定フォーマットで書かれた陰性証明書がメールでその日中に送られてきた。この証明書もまた、プリントアウトする必要があった。

ここで強く感じたのは、現地でコロナ陽性結果が出た場合には、以降のスケジュールが大きく変わってしまうことである。

オンラインチェックインとMySOSの登録

帰国する空港(今回は羽田空港)では検疫手続きを行う必要があるが、アプリ「MySOS」に事前登録しておけば、手続きが速くなる(ファストトラック)。

そのため、MySOSアプリのインストールした上で、質問票、誓約書、ワクチン接種証明書、出国前72時間以内の検査証明書を登録した。アプリの画面が最初は赤色であるが、事前審査が完了すると緑色になる。

この中で、質問票では、日本到着日、利用航空機の会社名と便名、座席番号などを入力する必要がある。そのため、MySOSで登録するより前に、飛行機のオンラインチェックインを済ませておいた方がよりスムーズである。

ここまでの登録をシドニー現地で終えると、あとはシドニー国際空港でチェックイン、搭乗となる。

CAADRIA 2022学会の様子

CAADRIA 2022が開催されたシドニー現地会場には、筆者ら日本、開催国であるオーストラリアの各都市の他、確認できた範囲ではあるが、米国、シンガポール、ドイツ、スイスなどから参加されていた。学会全体としては、オンライン参加者が圧倒的に多く、492名であった。

CAADRIA国際学会は、1996年より年次大会が毎年開催されてきた。コロナ禍となった、2020年、2021年はそれぞれ、主催者を務めたバンコク、香港のチームが現地の雰囲気を伝えていたものの、海外からの現地参加は見込めなかったため、研究発表の方式はフルオンラインであった。少々否定的な書き方をしたかもしれないが、フルオンライン発表自体を初めて行うことにより、休止することなく、開催できたのである。

そして、シドニーチームが主催者を務めた今年は、発表のプラットフォームをZoomウェビナーとして、対面参加者とオンライン参加者のニーズに合わせた、初めての本格的なハイブリッドカンファレンスとなった(写真1)。

現地に参加して貴重な経験は、筆者らのチームによる研究発表、他の研究者や学生の研究発表の聴講やそれに関する議論に加えて、参加者との新たな出会い、再会や、彼らとの語らいである。加えて、シドニーオペラハウスのオリジナルの設計図とオリジナルの模型を見学できたことも挙げておきたい(写真2)。

都市とITとが出合うところ 第91回 CAADRIA 2022シドニー現地をめざして

ゴールデンウィークいかがお過ごしでしょうか?

「都市とITとが出合うところ」第91回は「CAADRIA 2022シドニー現地をめざして」をお届けします。

CAADRIA 2022国際学会

第27回 CAADRIA 2022 国際学会(アジア・オセアニア地域をホストとする建築・都市設計のコンピュータ応用に関する国際学会)は、シドニーにある3つの大学の共同ホストにより4月中旬に開催される。できればシドニー現地で発表して、現地に集まる仲間と交流したい。

日本から出国してオーストラリアに入国できるのか、また、オーストラリアから出国して日本に再入国できるのか、状況をチェックしていった。

シドニー現地に行くべく、執筆時点(2022年4月上旬)の様子をお知らせしたい。

オーストラリアへの入国について

オーストラリア政府は、2022年2月21日より、有効なビザ(査証)を持つすべての人に対して国境を開いた。新型コロナウイルスワクチンの2回の接種完了が必要とされ、入国後は各州の規制に従う必要があるものの、2月21日以降は全世界から観光客がオーストラリアを訪問することが可能になった。

日本国籍の方は、以下の条件を満たせばオーストラリアに入国できる。

  • ワクチン接種を完了している。
  • 有効なオーストラリアのビザを保有している。
  • ワクチン接種の状況を証明する内容を提供できる。
  • DPD(Digital Passengers Declaration:デジタル乗客宣言)に登録している。
  • 出発前72時間以内に行ったPCR検査の陰性証明書を提示できる。

上記の手続きを済ませ、出発前にPCR検査が陰性であれば出国できる見通しとなった。

日本への再入国について

日本政府は、2022年3月1日より、待機期間・待機場所については、7日間待機を原則としたうえで、「3日待機指定国」からの入国か否か、条件を満たした有効な新型コロナワクチン接種証明書を所持しているか否かによって、入国後の待機期間と待機場所が大幅に変更された。

オーストラリアから日本へ帰国する場合、「3日待機指定国」ではないため、ワクチン3回目追加接種者は、入国後の自宅等待機は求められないことになった。

一方、ワクチン3回目を接種していない方は、原則7日間の自宅等待機が求められ、入国後3日目以降に自主的に受けた検査の結果が陰性であれば、その後の自宅等待機の継続は求められない。

ワクチン3回目を接種すれば、帰国後の活動は通常通りできる見通しとなった(前提:PCR検査で陰性)。

ワクチン3回目接種とアプリでの接種証明書発行

ワクチン3回目接種を済ませ、3回目を含む接種証明書をスマホアプリ「新型コロナワクチン接種証明書アプリ(以下、接種証明書)」で取得した。

海外向けの接種証明書を発行するためには、マイナンバーカードとパスポートが必要である。さらに、証明書を発行するためにはマイナンバーやパスポートの番号を入力するだけでは不十分で、マイナンバーカードやパスポートの実物が要ることを知った。マイナンバーカードやパスポートの実物に埋め込まれたチップと、「接種証明書」アプリがインストールされたスマホが直接出会うことで認証され、証明書が発行される仕組みである。

3回目接種は、1・2回目と同じく職域接種としたため、アプリで証明書が発行できるまでに4日かかったが、書面で発行してもらうよりも手間暇は圧倒的に少ない。市町村接種の場合は、接種から証明書発行までの時間はもっと短いかもしれない。

オーストラリア・ビザの申請

オーストラリアのビザ・ETA(Electric Travel Authority :電子渡航許可)の取得方法は、上記の接種証明書と似ている。

以前はPCのウェブサイトからでもETASを申請できたが、スマホアプリのみとなった。本人が、スマホアプリ「Australian ETA」で申請する。

申請プロセスでは、パスポートをスマホカメラで読み取ることで、筆者のパスポート番号や顔写真がアプリに自動登録された。次のステップでは、スマホカメラで筆者自身を自撮りして生体認証を行った。

デジタル乗客宣言の申請

DPD(デジタル乗客宣言)もスマホアプリ「Australia DPD」で、旅や検疫の詳細を登録する。

使い方はETAと同様であり、実物のパスポートで登録した後、自撮りで生体認証を行う。一方、DPDの場合は出国7日前〜72時間前までに作業する必要があった。

オーストラリア入国の情報収集について

オーストラリア入国に関する情報は、日本のオーストラリア大使館では扱っておらず、オーストラリア内務省のサイトで確認する必要があるが、わかりやすく構成されているため、理解しやすい。

一連の作業を通じて感じたことは、スマホが単なる情報収集・編集・保存のためのツールではなく、自分の身代わりのような存在となってきたことである。

チップが埋め込まれたマイナンバーカードやパスポートも身代わりの度合いが高くなった。

PCR検査の陰性証明書(海外渡航用)

出国への最後の関門は、出国72時間前以内に受けるPCR検査。英文の陰性証明書を発行してもらう必要がある。この検査の価格は、1.5万円~5万円ほどとバラツキが大きい。

そしてこのPCR検査でもし、陽性反応がでたら、出国はできない…

写真1 羽田空港第3ターミナル。減便にともない、関空からではなく、東京からシドニーへ向かう

都市とITとが出合うところ 第90回 中之島で見つけた片想いの橋は今・・・

2014年4月からスタートした「都市とITとが出合うところ」は、9年目の春を迎えることになりました。いつもお読みいただき、ありがとうございます。

本年度もどうぞよろしくお願いいたします。

第90回は、「中之島で見つけた片想いの橋は今・・・」をお届けします。

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写真1 「片想いの橋」中之島四季の丘より(2016年5月撮影)

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写真2 「両想いとなった橋」写真1と同じアングルより(2022年3月撮影)

ダイビル本館

中之島・田蓑橋(たみのばし)の南詰には、「ダイビル本館」という高層ビルが建っています。初代の旧ダイビル本館(以降、旧ビル)は、1925年(大正14年)に完成しました。当時は、西日本一の規模だったそうです。

二代目となるダイビル本館(以降、新ビル)は、歴史や環境に配慮しながら、2013年(平成25年)に再生されました。

低層部には、旧ビルで使われていたレンガや石材が、旧ビルの解体時に手作業で取り外され、新ビルで再利用されています。これは、中之島の歴史を継承するとともに、廃棄物の排出抑制と省資源化を図る取組みです。「CASBEE(キャスビー)」という、建築物の環境性能を評価する制度で最高ランクの「S」を取得され、「CASBEE大阪 OF THE YEAR 2013(現・おおさか環境にやさしい建築賞)」の最優秀賞も受賞されました。

中央玄関の半円アーチの上に飾られた「鷲と少女の像」、ギリシャ風彫刻が施されている1階正面の列柱など、旧ビルの材料が再利用されたり、新しい材料も使われたりしているそうですが、見分けるのは至難の業です。

 

中之島四季の丘

さて、新ビルの再生に併せて「中之島四季の丘」が整備されました。たくさんの花や樹木が植えられて、都心の貴重な緑となり、四季折々の表情を醸し出しています。カーブを描いたスロープを上りながら、時おりふり返ってみると、大阪都心の風景が目に飛び込んできます。

数年前のこと。四季の丘の頂上にたどり着くと、真ん中あたりで途切れた橋がありました(写真1)。

橋はふつう、こちら側と、あちら側を結ぶために架けられます。なので、勝手ながら、「片想いの橋」と呼んでいました。

年月が経ち、「片想いの橋」はようやくつながりました。西側に完成した、大阪中之島美術館が2022年2月2日にオープンしたためです(写真2)。

街を歩いていると、このような「片想いの橋」に出会うことがあります。しばらくは「片想い」でありながら、「こちら」が工事をしている内に、将来の「両想い」を期待して橋を計画しておかないと、「あちら」の工事がはじまったら架ける場所がなくなってしまうかもしれない。計画したとしても、ずっと「片想い」かもしれませんが・・・

このような「関係のデザイン」は本当に難しい。

 

関係のデザイン

大阪中之島美術館へ「両想いとなった橋」を渡ると、橋の終点でちょっとした気遣いを発見しました(写真3)。「関係のデザイン」と言えるかもしれません。

美術館の敷地側には黒いボックスが置かれてあります。オモテ面(美術館側)は、美術館の案内図、デジタルサイネージ、自販機が入っているのですが、そのウラ面(橋側)には、「大阪中之島美術館」とデザインされたサインが描かれてあります(写真3)。

ガラス越しで少々見づらくはあるのですが、「両想いとなった橋」を渡ってくる来場者を意識して検討されたのだろうと感じました。

このような場所にはよく、あとで気づいた運営者側が、貼り紙サインをペタペタと貼られ、景観的に残念な結果になったりしています。

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写真3 「両想いとなった橋」を渡ってくる来場者を意識した「大阪中之島美術館」のサイン

都市と建築のブログ vol.57 岡崎:QURUWA up!

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徳川家康公像

明日から、2022年度ですね。新年度もどうぞよろしくお願いいたします。

都市と建築のブログ Vol.57(2022年4月号)は「岡崎:QURUWA」をご紹介します。

フォーラムエイト・ラリージャパン2022(日本での世界ラリー選手権、通称WRC)が11月に愛知県と岐阜県で開催されることになりました。そこで、2022年の都市と建築のブログは、ラリーの地を巡っています。1月号の名古屋に続いて、4月号は岡崎です。

2021年11月、「都市と建築のブログ 総覧」電子版を上梓させて頂きました。書籍版とともに、以下よりお求めいただけます。ご笑覧いただければ幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。

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