ふくだぶろーぐ

福田知弘の公式ブログです。

都市と建築のブログ Vol.50 鎌倉:いざ!up!

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鎌倉で最も古いお寺・杉本寺

都市と建築のブログ 第50回目(2020年7月号)は鎌倉をご紹介します。お陰様で連載50回を迎えることができました。今はまだ落ち着かない状況、近い将来のリアルに向けての、バーチャルな旅をお楽しみいただければ幸いです。

NAVERまとめにも都市と建築のブログの過去記事をアーカイブしています。

matome.naver.jp

■都市と建築のブログ バックナンバー

都市とITとが出合うところ 第73回 テレワーク(2)

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図1 上:赤ペン添削の例。尚、元原稿より切り貼りなどの加工を施してある。下:AI-OCRのイメージ。紙に書いた手書き文字をデジタルの文字コードに高い精度で変換される。

双方向性の確保

テレワークを進める場合、話し手と聞き手の間の、双方向性の確保は重要である。Web会議やオンライン授業で、講師などの話し手が説明した内容に対して、聞き手側に質問や意見があれば、

  • 直接発話して質問や意見する。
  • チャット機能で、文字を入力してやりとりする。

の方法がある。これらはライブとしての使い方である。

以降は、一定の時間をかけて、やりとりする方法を考えてみたい。

テレワークでの添削

テレワーク(遠隔同士)で、提出された書類を添削して、提出者に返却することを考えてみよう。筆者の場合、学生が書いた論文やレポートの添削がこれにあたる。筆者の主な方法は以下の通り。

  1. 学生が論文などの原稿を書き、MSワードかPDFでメール送信してもらう。
  2. 筆者が受信してプリントアウト。赤ペンで紙の上に直接書き込む(図1上)。
  3. 添削した原稿をスキャンして、PDF化。
  4. 赤ペンで書ききれない、総合的な意見や参考URLと共に、メールで返信。

1) について。多数の受講生を同時に担当する場合、再提出など何度もやりとりする可能性もあって、メールで送受信すると受信回数が増えてミスも発生しやすくなるため、クラウドドライブ(DropboxGoogleドライブなど)を共有して期限内に提出してもらう。

提出時期までに、ファイル名のつけ方(ソートがしやすいように「学生番号+氏名.拡張子」で統一するなど)や、提出を終えたら確認メールを送ることなどのルールを決めておくと確実性は上がり、後作業が楽になる。

また、簡単なレポートなど、ファイルではなくテキストのみを提出してもらう場合はGoogleフォームなどのWebアンケートシステムで提出してもらうこともある。

2) について。まずは、紙で印刷する必要性について。印刷はツーインワンで行うことが多い。元原稿の2ページ分をA4 1ページに印刷する方法である。こうすると、原稿の全体が把握しやすい。最近は、PCのディスプレイが大型化していて複数のディスプレイに表示することも標準でできるため、ディスプレイ上で原稿全体を一度に眺めることもかなりできるようになった。縦型にすれば、原稿やプログラミングのコードは見やすい。しかし、添削の場合には、次に述べる、原稿に直接書き込める機能が必要という点で、印刷したい。

MSワードには、コメントを付ける機能がある。これを使えば、原稿の完成という最終的な目標達成としては時間短縮になることが多い。だが実際の作業状況としては、原稿をしっかり読むという感覚が得られないことや、添削者側である著者自身がどんどん書き込んでしまうことに疑問を感じている。書き込みを受け取った学生にとっては、(長い目でみて)学習につながっているのだろうか。便利すぎる、わかりやすすぎると、聞き手は受け身の姿勢が大きくなって、わかった気になってはいるが、身についていないのではないだろうか。返却された添削を読み返して考えるためには、一定の時間が必要なのではと思う。

なので、赤ペンで添削して返却している。尚、このような考えで赤ペン添削を採用している理由を学生にはできるだけ伝えるように心がけている。

また最近は、タブレットなどタッチパネルディスプレイであれば、コンピュータ上の原稿に手書きするという方法もある。現状、筆者は残念ながら、タッチペンで書き込む方法は自然な感覚ではなく、紙に書き込む方法を好んでいる。ディスプレイの両側で、ペンとファイルの表面が離れていて直接書く感じがしていないことや、書く際の反応速度など、機械に気を遣ってしまう。

3) について。ドキュメントスキャナ(ScanSnapなど)が何より早い。もしなければ、スマホで撮影した画像(PDF化してもよい)をメールに添付して送る。

手書き文字の認識

テレワークに限らないが、上述した2–3) のように手書き文字をデジタル化するとまずは画像になる。人間が見ると「文字」であるが、実際は画素(ピクセル)の集まりであり、PCは文字だと理解できていない(ラスターデータ)。PCが文字であると判別できるためには、デジタルの文字コードに変換する作業が必要。

このため、OCR(光学的文字認識)という技術があり、印刷された文字をイメージスキャナやデジタルカメラで読み取った画像データから、デジタルの文字コードに変換する。文字コード化できれば、検索、再利用、さらにはテキストマイニングも可能となるため、大量の原稿に含まれる語句のチェックや傾向を把握することが、より容易になる。

さらに近年では、手書き文字の認識精度を向上させるため、AI技術のうち、特に深層学習(ディープラーニング)を用いたAI-OCRが急速に普及している(図1下)。

現状ではAI-OCRを使って100%の認識は難しく、変換された結果を人間が点検する作業が必要である。が、これまでのように人間が手書きの資料を読みながら文字を手入力することを思えば、格段に効率的である。また、手書き文字のパターンを増やし、学習を繰り返していくことで、認識精度は向上していく。

PDF: http://y-f-lab.jp/fukudablog/files/2007machinami_FukudaFinal.pdf
(一般社団法人 大阪府建築士事務所協会 「まちなみ」2020年7・8月合併号)

3大学による国際デザインオンラインワークショップ

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6/29-7/10は、3大学による国際デザインワークショップです。

昨年は弊学に来て頂きましたが、今年はオンラインでの開催となりました。時間帯は、ニュージーランドUTC+12、日本UTC+9、中国UTC+8で、時差4時間。集まる時間帯は必要なのでコアタイムを設けました。

ポスターは今回のリーダー、Sky Lo 先生の力作です。

 

昨年の様子

hitsz-ou-workshop.jimdosite.com

fukudablog.hatenablog.com

fukudablog.hatenablog.com

fukudablog.hatenablog.com

論文"Diminished reality system with real-time object detection using deep learning for onsite landscape simulation during redevelopment"が、"Environmental Modelling and Software"に掲載されました。

www.sciencedirect.com

先日acceptされた論文が、オンライン公開されました。ありがとうございます。50日間限定で、full paperが一般公開されました。8月5日まで無料ダウンロードできます。

  • Article title: Diminished reality system with real-time object detection using deep learning for onsite landscape simulation during redevelopment (再開発でのオンサイト景観シミュレーションのための深層学習を用いたリアルタイムのオブジェクト検出付き隠消現実感システム)
  • Journal title: Environmental Modelling and Software (CiteScore 5.08, Impact Factor 4.552)
  • Authors: Daiki Kido, Tomohiro Fukuda and Nobuyoshi Yabuki
  • Corresponding author: Dr. Tomohiro Fukuda
  • First published version available online: 10-JUN-2020
  • DOI information: 10.1016/j.envsoft.2020.104759

研究成果が、生活の質向上に向けて、まちづくりや景観・環境アセスメント分野をはじめとする社会実装や産業化につながれば幸いです。

プレスリリース(大阪大学

www.eng.osaka-u.ac.jp

掲載サイト(International)
Scienmag
 
Bioengineer.org
 
7th Space
 
TechExplore
 
Electronics360
 
BUILDILY
 
Mirage News
 
News Break

都市とITとが出合うところ 第72回 テレワーク(1)

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図1 3DVRを含むウェブ会議(2013年):デルフト工科大学と大阪大学をネット接続して、参加者の映像と音声、3DVRをインターネットで共有しながら、遠隔設計検討会議を紹介した。オランダ2013年9月20日夕方17:30、日本2013年9月21日深夜0:30(時差7時間) 。時差により、大阪側は深夜になったが、オランダと大阪とつないだリアルタイムデモを紹介できた。同様のデモを、国内各地点、ハワイ、香港、台湾と大阪を結んで実施(2011年以降)。

突然のはじまり

昨今の新型コロナウィルスの拡大防止に向けて、テレワーク、Web会議、オンライン授業、ウェビナー開催(ウェブとセミナーと組み合わせた造語)など、インターネット接続を前提とした作業や会議、授業や講演を余儀なくされている方は非常に多いと思う。

インターネットがなかった時代に、外出自粛となっていれば、電話、ファックス、郵便でやるしかなかったことを思えば、できることは確実に増えた。一方、余儀なく、急遽はじめなければならなくなった方は大変である。

会議のシーンや利用ニーズは様々であり、当てはまるかわからないが、過去の失敗を踏まえてノウハウをご紹介したい。今回は、Web会議を。 

Web会議のノウハウ

  • 慣れない環境で長時間作業していると疲れやすく、ストレスの原因となる。机や椅子の高さ、PCディスプレイと目の高さや距離の関係を調整する。
  • インターネット接続、電源(バッテリー残量)を確認する。PCを使う場合、有線LANの方が安定的なことが多い。
  • オンライン会議に参加するために必要な機材として、コンピュータ(PC、タブレットスマホ)に加えて以下が必要。ラジオのように聞くだけであれば、イヤホンかスピーカーだけで十分。互いの顔を見ながら会話が必要であれば3つの機材が必要。これらはスマホには標準装備されているが、(特にデスクトップ)PCの場合は確認が必要。
    • 聞く:イヤホンまたはスピーカー
    • 話す:マイク
    • 顔を見せる:Webカメラ
  • 通常の対面型会議に比べて、ネット接続の準備・チェックが必要。慣れないうちは、会議がはじまる5~10分前にはオンライン会議室への入室を一旦終えておくと安心。そうすれば、トラブルが起こっても、解決できることは多い。
  • 映像は、大量のデータをやり取りする。スマホなど、通信速度制限のある機材を使う場合は、注意が必要。WiFi接続がお勧め。
  • 映像が互いに共有できているか、どんな風に見えているのかのチェックが必要。逆光にならないようにWebカメラを配置。
  • スピーカー・イヤホン(音声出力)とマイク(音声入力)が互いに共有できているかチェックが必要。これは意外に忘れやすい。さらに、PCから外部のスピーカーに接続する場合、PC側で該当デバイスが正しく選択されているかチェックが必要。
  • マイクがスピーカーの音を拾い、その音をまたスピーカーから出力してしまうと、ハウリング(キーンという不快な音)やエコーとなってしまう。スピーカーではなく、ヘッドフォン/イヤホンを使われた方がよい。また、会議中に発言しない時間帯は、ミュート(消音)にする方がよい。
  • 会議が始まったら、話し手は、自身の映像が見えているか、音声が聞こえているかを、口頭、もしくは、チャット機能で、聞き手に確認しよう。
  • 会議メンバーの一部が対面型で参加し、残りのメンバーがリモートで参加する場合、リモート参加者は、会議の輪に入りにくい、疎外されていると感じやすい。よって、対面型会議の参加者は、Webカメラの位置に気を配り(できるだけ多くの参加者が共有できるよう)、リモート参加者に発言を促すなど、気配りが必要。
  • オンライン会議では、対面型の会議と比べて、互いの空気感が伝わりにくい。相槌や身振り手振りは少々オーバーなくらいがビデオ会議には丁度いい感じ。また、できるだけ、具体的に、論理的に、話された方が理解しやすくなる。慣れないうちは、聞こえているか、理解できているか、などの確認作業を小まめにした方がよい。

無音状態になるとインターネットが切れたのではないか、相手のビデオ画面に変化がないとフリーズしたのでは、と不安になる。このあたりの気遣いはまだ必要かもしれない。

PDF:  http://y-f-lab.jp/fukudablog/files/2006machinami_FukudaFinal.pdf
(一般社団法人 大阪府建築士事務所協会 「まちなみ」2020年6月号)

都市とITとが出合うところ 第71回 経路探索(2)

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図1 ARガイド(左:大阪歴史博物館;右:大阪大学吹田キャンパス)

ARガイド

前回は、スマホで出発地から目的地までの経路を調べる経路探索について、そして、経路探索の結果は提供サービスにより異なることを紹介した。

経路探索の結果を、乗換案内図と地図で眺めるだけでは、どちらへ向かえばいいのかわからない時がある。AR(拡張現実)は、実際の空間に目に見えない情報を重ね合わせる技術である。近年では、実際の屋外空間であるべき位置・向きに情報をずれることなく表示するための位置合わせ技術が進化している。そのため、経路探索の内容をARでガイドしてくれるサービスが登場している。

グーグルマップで、出発地と目的地を入力して経路探索を行い、交通手段に「徒歩」を選択すれば、「ライブビュー」のボタンが下の方に表示される。このボタンをタップ(画面上でクリック)すれば、カメラが起動して、「道路の途中の建物や看板にカーソルを合わせてください」という表示が出る。憶測になるが、起動したライブビューシステムは、現状の空間の位置合わせをしている。しばらくすると、画面には、カメラで取得する実際の空間の上に歩くべき方向と距離が立体的な矢印や文字で表示される。画面の下側には、現在位置が示された地図が表示される。

図1左は、大阪歴史博物館から天満橋へライブビューを表示させた様子、図1右は、阪大吹田キャンパスから山田駅へライブビューを表示させた様子である。

大切なポイントである曲がり角や目的地にたどり着くと、スマホが振動して知らせてくれる。また、歩きスマホ対策として、画面を進行方向に向けてAR表示させながらしばらく歩くと、警告が表示される。尚、ライブビューが使えるのは、グーグルストリートビューが提供されている範囲となっている。

ある場所にある時刻までにたどり着ける全経路探索

タイトルがわかりにくいかもしれない。問題を具体的に説明すると、「10月1日、淀屋橋のご来光を眺めることのできる公共交通の経路をすべてあげてみよう。」日の出の時刻は、2020年は5時53分だが、生駒山の向こうから上ってくるため6時とする。このように、ある駅(淀屋橋駅)に、ある時刻(6時)までに到着できる経路をすべて表示させるサービスは、どうもなさそうである。そこで、各路線の出発駅を入力して、しらみつぶしに経路探索してマップ化した(図2)。主な経路を以下に示す。予想と比べてどうだろうか?

実はここ数年、毎年調べているが、時刻表は多少変わっており、都度、アップデートする必要があることを実感した。 

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図2 淀屋橋に朝6時に到着できる路線図 

おわりに

現世は、新型コロナウィルスによる外出自粛要請が出ている。筆者自身、3月の1日の平均歩数は、それまでと比べて3000歩減少した。足の間隔を短めに見積もっても、1日1km、ひと月30km歩く量が減ったことになる。皆さま、ご自愛ください。

PDF:  http://y-f-lab.jp/fukudablog/files/2005machinami_FukudaFinal.pdf
(一般社団法人 大阪府建築士事務所協会 「まちなみ」2020年5月号)

季刊学際技術誌『生産と技術』へ寄稿:『環境デザインのためのVR・MR』

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(一社)生産技術振興協会・季刊誌『生産と技術』2020 Spring Vol.72 No.2へ『環境デザインのためのVR・MR』を寄稿させていただきました。

URLは以下となります。ご笑覧いただければ幸いです。

http://seisan.server-shared.com/722/722-67.pdf

執筆途中、過去の『生産と技術』で、お世話になった先生方の寄稿が見つかりました。吹田キャンパスに時計台がない理由も窺えました。

 

オンライン会議受付中です:第28回 都市環境デザイン会議フォーラム関西2020「建築・都市をつくるデジタル技術のいま:2020年代に向けて」

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第28回 都市環境デザイン会議フォーラム関西2020「建築・都市をつくるデジタル技術のいま:2020年代に向けて」(5月16日午後)は、オンライン会議で実施することになりました。

当初予定の定員は既に超えましたが、定員を倍増して募集中です。詳細は、公式HPをご覧ください。

judywest2020.amebaownd.com

ZOOMウェビナー

実施に向けて、メンバーとZOOMウェビナー(ウェブ+セミナーの造語)の準備を進めています。

ZOOMウェビナーでは、ホスト、パネリスト、出席者(視聴者)の3種類の役割を設定することができます。ホストは主催者、パネリストは講演者、出席者(視聴者)は一般参加者のイメージです。

以下の動画では、ホスト、パネリスト、参加者(視聴者)のユーザーインターフェースを紹介しています。 WGの会議時にキャプチャしたものなので、わかりにくいかもしれませんが参考になれば幸いです。

youtu.be

 

Q&Aの進め方について

Q&Aの進め方はいろいろな方法があります。メンバーが少人数や顔見知りの時のビデオ会議では問題になりにくいのですが、不特定多数の方が集まるオンラインセミナーでは、簡単な進め方のルールを用意しておいた方が良さそうです。

今回は以下のようにしてみました。

  • 参加者(視聴者)は、「Q&A」メニューで質問を文字で入力する。聞いてみたい質問に「いいね」を押すと上位に移動していきます。
  • パネリストは「ライブで回答」をクリックして音声で回答します。終わったら「完了」をクリック。答えにくい質問に対して「却下」も可能です。

他にも、手を挙げる&ミュート機能を使って、対面型のQ&Aのように、パネリストと視聴者が音声で会話する方法も検討しています。参加者が多人数・不特定多数となるフォーラムの場合、通話の質やハウリングの心配など、こまめなテストや経験値の向上が必要となりそうです。

youtu.be

英国の科学雑誌「Impact」に「Challenging occlusion in landscape simulations(景観シミュレーションにおけるオクル―ジョンへの挑戦)」として紹介されました。

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英国Science Impact社の科学雑誌「Impact」に「Challenging occlusion in landscape simulations(景観シミュレーションにおけるオクル―ジョンへの挑戦)」として、筆者らの取り組みが紹介されました。

景観シミュレーションは建設分野で不可欠であり、VR(人工現実)に加えてAR/MR(拡張現実/複合現実)技術を用いた景観シミュレーション法の研究開発と実用化が進められています。一方、AR/MRで現実空間と3次元仮想モデル(設計中のビルなど)の前後関係を正確に表現することは課題であり(オクルージョン問題)、我々は深層学習により都市の要素を分類することで、前後関係を正確にリアルタイムに表現する研究を進めています。今回、研究成果の一部をご紹介頂いたものです。

高解像度版PDF https://y-f-lab.jp/fukudablog/files/09_11_Tomohiro%20Fukuda_Impact%20publicationFINAL_HR.pdf
低解像度版PDF https://y-f-lab.jp/fukudablog/files/09_11_Tomohiro%20Fukuda_Impact%20publicationFINAL_LR.pdf

出版物は、世界の大学、研究機関、国家および地域の資金提供機関、政策、政府、民間および公共部門における主要研究出資者に向けて配布される予定です。また、オンライン学術情報源IngentaConnect上でのオープンアクセスとなります。

以下のURLは今回発刊された雑誌の全体で、Society 5.0や環境設計(Environmental Design)についても紹介されています。どうぞご覧ください。

impact.pub

Published on IngentaConnect: Development of environment design support mixed reality system capable of environment estimation using deep learning

Author: Fukuda, Tomohiro
Source: Impact, Volume 2020, Number 2, April 2020, pp. 9-11(3)
Publisher: Science Impact Ltd
DOI: https://doi.org/10.21820/23987073.2020.2.9

キーワード:環境設計情報学、デザイン学、空間情報学、設計支援、VR・AR・MR(人工現実・拡張現実・複合現実)、ディープラーニング(深層学習)

遠隔TV会議、オンライン講義について。

昨今の新型コロナウィルス状況により、Web会議、オンライン講義、ウェビナー(Webinar)など、ネット接続による会議や授業の必要性が増えていると思います。会議・授業のシーンは様々なので、役に立つかわかりませんが、基本的なノウハウをご紹介したいと思います。

尚、遠隔会議は、インターネット接続、そして何より、電源の確保が前提です。

  • 通常の会議よりもネット接続の準備・チェックが必要です。会議がはじまる10分前にはオンライン会議室への入室を終えておきたいです。10分前であれば、トラブルが起こっても、対応できると思います。初心者の方ほど、早めに始めましょう。特に、大勢が参加する場合は、トラブルが発生してヘルプが必要になるのはあなただけではないと思われた方がいいでしょう。一度、オンライン会議室に入ってしまえば、会議がはじまるまではカメラの前で生真面目に座っている必要はなく、時間になるまで、リラックスされたらいいと思います。
  • 映像が共有できているかの事前チェックが必要です(参加者全員)。ウェブカメラは、逆光にならないように配置しましょう。逆光で配置すると、参加者はあなたのオーラが気になって会議に集中できないかもしれません。
  • 映像(動画)は大量のデータをやり取りするため、スマホなど、通信速度制限がかかっている場合は、注意が必要です。WiFiに接続した方が安心ですね。
  • スピーカー(音声の出力)の共有ができているか事前チェックが必要です(参加者全員)。これは意外と忘れやすいです。特に、大人数を相手とする場合など、PCから外部の専用スピーカーに接続する場合、特に、会場に備え付けられたスピーカーに接続する場合は、PC側で正しくデバイスが選択されているかなどのチェックが必要になります。
  • マイク(音声の入力)の共有ができているか事前チェックが必要です(参加者全員)。これも意外と忘れやすいです。
  • スピーカーとマイクは、PCに標準装備のものだと「キーン」とハウリングやエコーを起こしやすいです。できるだけ、ヘッドフォン/イヤホンを使われる方が良いです。また、会議中に発言しないのであれば、ミュート(消音)にしておく方がいいです。
  • 会議・授業が始まったら、話し手(教師・主催者)は、聞き手(聴衆・受講者)に映像が見えているか、音声が聞こえているかを、口頭、もしくは、チャット機能などで確認しましょう。
  • 一部のメンバーが対面型で会議を行い、その会議に、他のメンバーが遠隔で参加する場合、遠隔参加者は、会議の輪に入りにくい・疎外されていると感じることがあります。よって、会議の主催者は、ウェブカメラの位置に気を配り(できるだけ多くの参加者の姿が共有できるよう)、遠隔参加者に発言を促すなど、お気遣いされた方が良いと思います。
  • 対面型の会議と比べて、身振り手振りなどや顔の表情が共有しづらいので、話し手・聞き手の空気感が伝わりにくくなります。できるだけ、具体的に、論理的に、話された方が理解しやすくなると思います。また、聞こえているか、理解できているか、などの確認作業が適宜必要です。相槌は少々オーバーなくらいがビデオ越しには丁度いい感じです。

筆者らは長年、映像・音声をネット共有する会議だけでなく、VR(人工現実・仮想現実)をはじめとする3次元モデルを共有した遠隔会議について研究・実践してきました。

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経済産業省プロジェクト「次世代高信頼・省エネ型IT基盤技術開発事業・クラウドコンピューティングによる合意形成支援仮想3次元空間の利用サービス」において(株)フォーラムエイト様との共同研究によりVR遠隔デザイン会議システムの構築と実証を実施しました(2010-2011年度)。上の写真は、大阪大学工学部の広報用に撮影された様子です。

下は、当時取り組んでいた山口県下関市のまちづくりプロジェクトを対象として、千葉・大阪・ハイデルベルグをネット接続して、映像、音声をSkypeで共有、3DVRをVR-Cloudで共有しながら、VR空間上にスケッチを描きながら遠隔設計検討会議を実施しました。
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■国際VRシンポジウム 東京・品川フロントビル会議室の講演会場と大阪大学をネット接続して、映像、音声をSkypeで共有、3DVRをVR-Cloudで共有しながら、、遠隔設計検討会議をデモンストレーションしました。 2011年11月16日(時差なし。デモ担当:孫さん、北川君) 

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■インド・チェンナイで開催されたCAADRIA2012国際会議で、同様のデモを試みましたが、現地のネット環境が悪すぎて断念。代わりに、パワポで説明しました。遠隔会議は、インターネット接続、そして何より、電源の確保が前提です。

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■eCAADe 2013 デルフト工科大学(TYU Delft)と大阪大学をネット接続して、映像、音声をGoogleハングアウトで共有、3DVRをVR-Cloudで共有しながら、遠隔設計検討会議をデモンストレーションしました。オランダ2013年9月20日17:30、日本2013年9月21日0:30(時差7時間。デモ担当:古林君、種村君) 。時差の関係と、論文発表の順番は機械的に決定されるため、研究室の学生は深夜になりましたが対応してくれました。限られたプレゼン時間の中で大阪とつないだリアルタイムデモを紹介でき、主にヨーロッパからの聴衆から拍手を頂きました。

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VRサマーワークショップ ハワイと大阪大学をネット接続して、映像、音声をGoogleハングアウトで共有、3DVRをVR-Cloudで共有しながら、遠隔設計検討会議をデモンストレーションしました。ハワイ2014年7月8日16:25、日本 2014年7月9日11:30(時差19時間。対応:種村君、細川君)。現地のネット環境は行ってみないとわからないことが多いと感じたプレゼンでした。特に、ホテルや大会議室では、WiFiルータの受信がよくないことが多いです。

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■香港中文大学(Chinese University of Hong Kong)公開講義を大阪大学に居ながらネット接続して、映像、音声をSkypeで共有、オンライン講義を90分間英語で実施しました。自分で講義しながら、その様子をスマホで自撮りしたので、写真はブレています。2015年5月18日。
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■国際デザインワークショップ 台湾亜洲大学(Asia University)と大阪大学をネット接続して、映像、音声をGoogleハングアウトで共有、3DVRをVR-Cloudで共有、遠隔設計検討会議をデモンストレーションしました。台中 2015年11月18日17:00、日本 2015年11月18日18:00(時差1時間。担当:三宅君)

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■香港中文大学 国際研修プログラム 香港中文大学(Chinese University of Hong Kong)と大阪大学をネット接続して、映像、音声、3DVRを共有、遠隔設計検討会議をデモンストレーションしました。香港2016年4月13日18:00、日本 2016年4月13日19:00(時差1時間。担当:井上君)

最近では、ZOOM、マイクロソフトTeamsなどを使うことが圧倒的に増えました。何しろ、映像が安定的なのと、設定が楽です。

最後に、ウィルスの影響で人の出会いや移動が制限されることで、遠隔会議やオンライン講義のニーズが高まるとは思っていなかったのが正直な気持ちです。