ふくだぶろーぐ

福田知弘の公式ブログです。

都市と建築のブログ vol.64 ルガーノ:フォンデュ up!

ランシーラ1・ビル

都市と建築のブログ vol.64「ルガーノ:フォンデュ」がアップされました(Up & Coming 2024年1月1日号)。

スイス・ルガーノは、建築家・マリオボッタの拠点。今回を契機に、マリオ・ボッタの作品集やインタビューを読み返してみると、大学時代に教えて頂いた東孝光先生がたびたび登場しており、懐かしさを覚えました。

塔の家

 

都市と建築のブログ vol.63 コモ湖:未来予想図 up!

レストラン「ベランダ」よりコモ湖を望む

年度前半おつかれさまでした🌕 明日から10月ですね。

都市と建築のブログ Vol.63(2023年10月号)は「コモ湖:未来予想図」をご紹介します。イタリア・ミラノの近郊にある避暑地。

都市と建築のブログ 総覧

2020年11月「都市と建築のブログ 総覧」書籍版、2021年11月「都市と建築のブログ 総覧」電子版を上梓させて頂きました。「都市と建築のブログ」Vol.1~50、並びに、都市・建築分野におけるXRの取組み事例(VR安土城水木しげるロード・リニューアルプロジェクト など)をご紹介しています。

以下よりお求めいただけます。是非、ご笑覧いただければ幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。

ちょっと教えたい話:ChatGPTをはじめとする生成AI

Up & Coming「ちょっと教えたい話」に寄稿させて頂いた「ChatGPTをはじめとする生成AI」がアップされました!
デジタルブック https://www.forum8.co.jp/topic/uc142/viewer/#page/44

ご笑覧頂ければ幸いです。

CFP: CAADRIA 2024 (20 - 26 APRIL 2024) in Singapore

前回のCAADRIAシンガポール開催は、2013年に国立シンガポール大学で開催されました
CFP (Call for Papers: 論文募集)
CAADRIA 2024 (20 - 26 APRIL 2024) in Singapore, hosted by SUTD(シンガポール工科大学).
先日、ホームページが公開されました。Abstract〆は2023年9月4日です。
 
ACCELERATED DESIGN
Can and should design be accelerated? To what extent and to what end? Or perhaps, design must decelerate instead? Accelerated Design is an urgent call for a critical reflection of and creative action by architecture during this challenging time of accelerating climate crisis, unrestricted data surveillances, generative AI copyright infringements, global geopolitical conflicts, hyper-concentration of digital power, post-pandemic mental health deterioration, and widespread disinformation attacks.
 
CAADRIA2024 seeks contributions in addressing the conference theme by discussing and debating the role of design and designers in the midst of accelerated changes brought about by and on technology, economy, environment, and governance, to construct new ways of thinking, teaching, researching and practising architecture in the age of artificial intelligence and climate change.
 
The 29th Annual Conference for Computer-Aided Architectural Design Research in Asia (CAADRIA) brings together academics, researchers, and practitioners to contribute to the fields of computational design methods, instruments, and processes towards an inclusive future for humans and non-humans. Contributions focusing on the Asia / Pacific context are particularly encouraged.
 
CALL FOR ABSTRACTS
CAADRIA2024 invites original high-quality papers and projects presenting current computer-aided architectural design research, accommodating a broad spectrum of approaches ranging from speculative, informal investigations to conventional scientific research, including but not limited to the following topics:
 
- Artificial intelligence, neural networks and machine learning
- Building Information Modeling (BIM)
- City Information Modeling (CIM)
- Collective, collaborative & interdisciplinary design
- Computational design research & education
- Design cognition and human-computer interaction
- Disrupted practices, resilience, and social sustainability
- Environmental and ecological performance
- Generative, algorithmic & evolutionary design
- Digital Heritage
- Interactive environments
- Material systems, processes and assembly
- Practice-based design research
- Robotics, digital fabrication and construction
- Simulation, visualisation and impact projection
- Theory, philosophy & methodology of computational design research
- Urban analytics, big data analysis and smart cities
- AR / VR / XR
 
ABSTRACT SUBMISSION DEADLINE: 4 September 2023
CAADRIA: Computer-aided Architectural Design Research in Asia

都市と建築のブログ vol.62 ミラノ:サローネ up!

ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガレリア

2023年は早くも折り返しですね。

都市と建築のブログ Vol.62(2023年7月号)は「ミラノ:サローネ 」をご紹介します。都市と建築のブログは新型コロナウィルス問題がはじまる直前のラスベガス(Vol. 49)以来、久しぶりの海外となります。

都市と建築のブログ 総覧

2020年11月「都市と建築のブログ 総覧」書籍版、2021年11月「都市と建築のブログ 総覧」電子版を上梓させて頂きました。「都市と建築のブログ」Vol.1~50、並びに、都市・建築分野におけるXRの取組み事例をご紹介しています。

以下よりお求めいただけます。ご笑覧いただければ幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

都市と建築のブログ vol.61 木曽谷:エメラルドグリーン up!

奈良井宿

 

2023年度もどうぞよろしくお願いします。
自転車「ヘルメット」着用の努力義務がスタートしましたね。

都市と建築のブログ Vol.61(2023年4月号)は「木曽谷:エメラルドグリーン」をご紹介します。

ラリーの世界最高峰の大会である、フォーラムエイト・ラリージャパン2023 が、2022年に引き続いて日本で開催されます。都市と建築のブログでは、ラリーの地の見どころとして、名古屋岡崎豊田恵那中津川を巡ってきました。

今回は、馬籠宿から中山道沿いを北上し、木曽谷に入ります。

都市と建築のブログ 総覧

2021年11月、「都市と建築のブログ 総覧」電子版を上梓させて頂きました。書籍版とともに、以下よりお求めいただけます。ご笑覧いただければ幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

都市と建築のブログ vol.60 中津川:ヒノキ up!

苗木城跡

明けましておめでとうございます
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます
令和五年 2023年 癸卯 元旦

都市と建築のブログ Vol.60(2023年1月号)は「中津川:ヒノキ」をご紹介します。

ラリーの世界最高峰の大会である、フォーラムエイト・ラリージャパン2022 が、昨年11月10~13日に愛知県と岐阜県で開催されました。都市と建築のブログは、ラリーの地の見どころを巡ってきました。

2022年1月号の名古屋、4月号の岡崎、7月号の豊田、10月号の恵那に続いて、2023年1月号は中津川(日本最大級のピラミッド、加子母、かしも明治座、付知峡と夕森渓谷、馬籠宿、落合の石畳、苗木城跡など)をご紹介します。

また、昨年11月にはフォーラムエイト・ラリージャパン2022自体も観戦してきました。訪問記をアップしています (Up&Coming No.140 新年号 デジタルブック版)

 

今年もフォーラムエイト・ラリージャパン2023が開催されることが決定!楽しみです。

都市と建築のブログ 総覧

2021年11月、「都市と建築のブログ 総覧」電子版を上梓させて頂きました。書籍版とともに、以下よりお求めいただけます。ご笑覧いただければ幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

都市とITとが出合うところ(最終回)第97回 丹後国分寺五重塔AR 2022

図1 丹後国分寺五重塔AR 2022 体験風景
図2 ARスクリーンショット(左:学生たちと五重塔、右:満月と五重塔

丹後国分寺跡

丹後郷土資料館京都府宮津市字国分小字天王山611-1)の目の前に広がる丹後国分寺跡では、横一文字の天橋立を一望できる。天橋立を眺めるビュースポットとして「天平観」と呼ばれている。

遺跡には礎石が残されている。雪舟天橋立図」には五重塔と金堂が描かれており、この礎石たちが建物をどのように支えていたのか、見上げた大空のどの辺りに相輪がそびえていたのか、と想像は膨らむ。国分寺がその地域で一番いい場所に建てられたという話は納得できる。

丹後国分寺五重塔AR

丹後国分寺五重塔をAR(拡張現実)で蘇らそうというプロジェクトが始まっている。

まずARとは、現実世界と仮想世界(デジタル情報)を重ね合わせて表示する技術であり、新たな価値創造や業務効率化に向けて、建設前の景観検討、建設現場の配筋検査、建物維持管理などへの実用化が進められている。今年の流行語大賞にノミネートされたメタバースや、デジタルツインとも親和性が高い。

丹後国分寺五重塔ARの第1弾は、2020年に取り組んだ。夜間イベントのひとつとして、現地の礎石上に五重塔の3Dモデルを実物大スケールで表示するものである。3Dモデルを礎石の上に表示するだけでは少々味気ないから、演出性を高めたコンテンツとしている。また、ARを体験する端末は、主催者が用意するのではなく、現地を訪問した一般の参加者自らのスマホを使ってもらう。さらに、専用のアプリをダウンロードすることなく、Webブラウザ上で体験してもらう。

丹後国分寺五重塔AR 2020は、新型コロナウィルスの感染状況を日々意識しながら開催せざるを得ないイベントであったが、大勢の方に体験・評価して頂けた。

この成果は、シドニーで開催された国際会議CAADRIA 2022での論文発表、拙書「都市と建築のブログ 総覧」でも紹介している。

AR五重塔 2022

第2弾となった2022年は、前回の課題を解決すべく、新たなAR「丹後国分寺五重塔AR 2022」を学生たちと開発し、2022年10月22日~11月7日に運用した(図1)。その後、東京・品川で開催された「第16回 FORUM8デザインフェスティバル 3Days+Eve」にも出展した。

AR体験会は、「天橋立 光のアトリエ 2022」という夜間イベントのひとつとして実施された。そのため、夜間17時以降は、五重塔をライトアップするなど、演出性を高めている。さらに、AR体験中にインタラクティブモードを加えて、ユーザがスマホを動かすと、五重塔のライトアップが変化するようにした。一方、日中は、五重塔の昼間の姿を体験できるようにした(図2)。

AR技術面について。ARを体験するユーザのスマホの仕様は、正直、バラバラである。五重塔は3Dモデルであり、スマホによっては、3Dレンダリング計算の高速処理が厳しい。そこで、高性能なPCで構成したサーバ側で3Dモデルをレンダリングし、そのレンダリング結果を、動画として、ユーザのスマホに送信する方式とした。ユーザは、スマホのスペックを意識することなく、簡単な操作でARを体験できる。当然、ARはリアルタイムな処理が求められ、スマホを傾けたり移動すれば、その正しい位置・向きの3Dモデルをすぐに描き直す必要がある。そのため、ユーザ端末とサーバの間はデータを常に高速にやり取りしている。

この方式は、ARストリーミング、もしくは、サーバーサイドレンダリング方式と呼ばれる。筆者らは、7月に国際会議ANNSIM 2022で論文発表した内容をAR五重塔用に再実装した。

おわりに

「都市とITとが出合うところ」は今月でおしまいです。約9年間もの長きにわたって、お付き合いくださり、本当にありがとうございました。

 

■「都市とITとが出合うところ」全97回 アーカイブ

『都市とITとが出合うところ』アーカイブ - ふくだぶろーぐ

都市とITとが出合うところ 第96回 AI作画からはじめる建築デザイン

台湾からのお誘い

夏が終わろうとする頃、台湾・国立陽明交通大学(NYCU)建築研究所から連絡が入った。NYCUでは、新学期のウォーミングアップと協同作業を経験してもらうため、大学院の新入生と在校生が参加するデザインコンペを毎年9月に企画している。その企画と審査を協力してほしいとのことであった。

コンペのテーマは、柔軟に考えることができた。建築や都市のデザイン、プランニングとデザイン、デザイン・リサーチ、そして、デザインしたものを実際に造るデザイン・ビルドなどが扱う範囲であるが、前衛的なものを期待されていた。

AI作画から始める建築デザイン

そこで、前号で紹介した「AIによる作画」をコンペ要項に盛り込み、実施した。

【タイトル】

Architectural Design Starting with AI Drawings

【要旨】

建築デザインのプロセスでは、建築家自身による建築イメージの想起、デザインチーム内のコミュニケーション、ステークホルダーへのエンゲージメントと意思決定、広報などのために、画像は数多く使用される。

画像を対象としたAIは、物体検出やセグメンテーションのように画像の中に何が含まれているのかを識別する技術、敵対的生成ネットワークやdiffusion modelのように存在しない画像を自動的に生成する技術において、成長が著しい。

後者について、ユーザが、テキストの説明文(プロンプト、呪文)を入力すると、画像を自動的に作成してくれる、AI画像生成技術が比較的簡単な操作で素晴らしい結果を出力できるようになってきた。いわば、イマジネーションを画像化してくれる装置である。

これまで、建築家は手書きでスケッチしたり、過去の経験に基づいて類似の資料を漁ったり、画像データベースに蓄積された大量の画像からインターネットを通じて検索して選ぶことによって、新しい建築デザインを発想したり、アイデアを他者に伝えてきた。

AI画像生成技術は、これらの伝統的なデザインの発想法を変えるかもしれない。

そこで、今回のデザインコンペでは、以下の要件で建築・都市設計を進めてほしい。

Step 1. AI画像生成技術を用いて建築・都市プログラムの定義とデザインコンセプトを創ること(外観・内装)。

  • Midjournay及び/またはStable diffusionなどを使用して

Step 2. ユニークな建築・都市デザインのプレゼンテーションのために、Step 1でのアイデアをもとに建築・都市デザインを具体化すること。

  • 3DCAD/CGソフトウェア、BIMソフト、プログラミングソフト、XRソフトウェア などを使用して

【タイムライン UTC+8

  • オープニング 2022年9月12日 13:30-15:00
  • 作品提出〆 2022年9月22日 9:00
  • 最終審査会 2022年9月22日 12:00-14:30
  • 審査員講評・表彰 2022年9月22日 14:30-16:00

【提出物】

  • プロジェクトを紹介する1分30秒の動画
  • コンセプトボードA1サイズ2枚(他の媒体に差し替え可)
  • 模型(AR/VRで代用可)
  • AI画像生成に使用したプロンプト

結果

チームのメンバー構成は、ランダムに決定しており、各チームは、チームメイキングしながらデザイン作業を10日間で進める必要があった。また、ほとんど誰もAI画像生成技術を使ったことはなかった。

コンペ期間中、教員とTAは、デザインチームの指導やサポートはしていない。また、中間チェックもしていない。すなわち、デザインチームは10日間、独自に進めたと言ってよい。ドロップしたチームは存在しなかった。

提出された作品を眺めると、いずれも質が高いものであった。デザイン対象の切り口は様々であり、建築スケールと都市スケール、現実的な作品と抽象的な作品、新築もあればリノベーションもある。AI画像生成技術のために使用したテキストは、自分たちで考案したもの、SNSハッシュタグ、小説の文章など多彩であった。審査会が盛り上がったのは、言うまでもない。

AIのお陰で、「見たこともない」何かが生まれたか、もしくは、近い将来に生まれそうか。デザインプロセスのどのあたりで使えそうなのか。皆で追求していく必要がある。

デザインコンペ公式サイトへのQRコード(10チームの作品がご覧いただけます)

GIA Design Competition 2022

国立陽明交通大学 建築研究所 コンペポスター(メイン画像:AI画像生成技術で作成)

審査員講評会の様子(筆者はZoomで参加)

 

都市と建築のブログ vol.59 恵那:棚田 up!

坂折棚田(日本の棚田百選)

10月になりました。昨日はまだ30℃と日中は暑いですね。それでも、朝晩は随分と涼しく、そして、日が短くなってきました。

都市と建築のブログ Vol.59(2022年10月号)は「恵那:棚田」をご紹介します。

フォーラムエイト・ラリージャパン2022 が、11月10~13日に愛知県と岐阜県で開催されることになりました。そこで、2022年の都市と建築のブログは、ラリーの地を巡っています。

1月号の名古屋、4月号の岡崎、7月号の豊田に続いて、10月号は恵那(明知鉄道岩村の町なみ、岩村城跡、ヘボ、坂折棚田、笠置峡、大井ダムなど)をご紹介します。

棚田は「みどりのダム」とも呼ばれ、そこで暮らす人々と自然が共生する場であり、生活を感じさせてくれる風景です。今頃は、稲刈りが終わっている頃でしょうか。

都市と建築のブログ 総覧

2021年11月、「都市と建築のブログ 総覧」電子版を上梓させて頂きました。書籍版とともに、以下よりお求めいただけます。ご笑覧いただければ幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。