ふくだぶろーぐ

福田知弘の公式ブログです。

在阪報道関係者と大阪大学との懇談会

先日は、在阪報道関係者と大阪大学との懇談会でした。本部の隣に新しく完成した共創イノベーション棟にて、約100名が参加されました。

当日は、西尾章治郎総長の挨拶の後、「建築・都市・環境MR:直感的理解と合意形成に向けて」と題して最新の研究成果を報告させて頂きました。鳥取県境港市で推進中の水木しげるロードリニューアルVR、景観検討MR、温熱環境検討MRなどの内容です。会場となった共創イノベーション棟2階会議室の温熱環境をCFDでシミュレーションし、多数の報道関係者がヘッドマウントディスプレイを装着されMR体験して頂きました。

f:id:fukuda040416:20180602134619j:plain会場の温熱環境をCFDシミュレーションして、MRで体験するデモを用意しました。リノベーションでの利用シーンを想定しています。

f:id:fukuda040416:20180530155456j:plain水木しげるロード・リニューアル計画プレゼン中。本年7月14日に完成です。

f:id:fukuda040416:20180530161327j:plain参加された記者さんにも温熱環境MRを体験して頂きました。平面スクリーンで眺めるのとはやはり違います。

f:id:fukuda040416:20180530140332j:plain会場は昨年完成した共創イノベーション棟 2階会議室。総長の発案で、麻の葉文様など古来の模様があしらわれています。

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阪大グッズ:UHA味覚糖さんと開発した頭脳グミ、北摂焙煎所と開発した阪大オリジナルコーヒー、大阪観光局と制作したコングレスバッグ

大阪大学 工学部/工学研究科の広報などに掲載して頂きました!
●HP http://www.eng.osaka-u.ac.jp/ja/cgi/topics.cgi
Facebook https://www.facebook.com/Engineering.OsakaUniversity/
Instagram https://www.instagram.com/engineering_osakauniversity/
Twitter https://twitter.com/Eng_Osaka_Univ

CAADRIA2018 @ 北京に参加しました。

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f:id:fukuda040416:20180517173247j:plain5月中旬、CAADRIA2018 (Computer Aided Architectural Design Research In Asia)に参加してきました。CAADRIAは建築・都市設計分野のコンピュータ援用に関する学会です。アジア・オセアニア各国の大学がホストとなり、世界中からの参加者を迎え、毎年カンファレンスとワークショップを開催しています。23回目を迎えた今年は、中国北京・清華大学で開催されました。期間中、カンファレンスとワークショップが運営され、300名を超える参加がありました。

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この一年間は、論文審査委員長を仰せつかりました。昨年7月より、論文募集、他の学会でのPR、梗概審査、128名の査読者の招聘、全文審査、最終的な論文集の出版と仕事が数多くあり、良い経験になりました。中国では昨秋ごろより、One China Policyの影響が強くなっており、出版段階においても最後まで気を抜くことができませんでした。

学会期間中は、表彰委員(優秀論文賞の選出)、選挙管理委員(新たな理事の選出)の仕事も仰せつかりました(なぜか、表彰状の筆耕まで 笑)。

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CAADRIA運営メンバーとの再会

f:id:fukuda040416:20180602124118j:plainハワイ大の先生、韓国の学生たちと。清華大学 建築棟にはCAADRIAの立看板がズラリ。

f:id:fukuda040416:20180519174852j:plain今回、D1朱晗 君がYoung CAADRIA Award(若手優秀賞)を受賞しました。受賞のニュースは、大阪大学 工学部/工学研究科の広報などに掲載して頂きました!

CAADRIA2018の論文発表は計113編。査読無しのショートペーパーが46編とポスター発表が加わりました。日本からの参加者として、慶応大学、筑波大学大阪大学以外に、企業から竹中工務店の方が研究発表されていました。イノベーションが求められる時代、企業の方の研究発表が増えていくことが楽しみです。

  • Abstract Submission(梗概投稿): 254
  • Abstract Acceptance(梗概採用): 233
  • Full paper Submission(フルペーパー論文投稿): 161
  • Full paper Acceptance(フルペーパー論文採用): 117
  • Publication(論文集に掲載): 113

論文募集テーマ(メインテーマ: Learning, Prototyping and Adapting)

  • Robotic Fabrication and Automation
  • Computational Design Processes, Theory and Education
  • Generative, Algorithmic and Evolutionary Design
  • Additive Manufacturing and Optimization Processes
  • Digital Fabrication and Construction
  • Augmented and Mixed Reality in Architecture
  • Mixed Reality and Interactive Environments
  • Virtual Reality and Interactive Environments
  • Human-Computer Interaction and Wearables
  • Building Information Modelling and Interoperability
  • Environmental Analysis - Adaptive Facades
  • Computational Fluid Dynamics and Optimization
  • BIG Data and Machine and Deep Learning
  • BIG Data, Clustering and Information Processing
  • Adaptive Materials and Kinetic Architecture
  • Architecture and Urban Form and Analysis
  • Shape Studies and Design Synthesis
  • City Modeling and Thermal Comfort
  • Smart Built Environment and Internet of Things
  • Visual and Spatial Studies

研究室の発表リストは下記です。

著者: Kazuya Inoue, Tomohiro Fukuda, Rui Cao and Nobuyoshi Yabuki
タイトル: Tracking Robustness and Green View Index Estimation of Augmented and Diminished Reality for Environmental Design - PhotoAR+DR2017 project
(環境設計のための拡張現実・隠消現実のトラッキングロバスト性と緑視率推定機能の開発)

著者: Yuehan Zhu, Tomohiro Fukuda and Nobuyoshi Yabuki
タイトル: SLAM-Based MR with Animated CFD for Building Design Simulation
(建築物の設計シミュレーションのための動画CFDを有するSLAM型複合現実感システム)

113編の論文は、CuminCAD論文DBにも既に登録されています。その内、他の論文DB(Web of Science, EI Compendex, Scopus)にも掲載される予定です。
Cumincad : CUMINCAD Papers : Search Results

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北京ではOGに出会うことができました。北京ダックのない北京料理店にて。数年前に研究室でドクターを取得され、今はコンサルタント企業で活躍されています。最近の中国ではApliPayかWeChatでしか支払えないお店が増えています。私のような外国人には困ったことです(涙)。

来年のCAADRIA2019は、2019年4月にニュージーランドウェリントンでの開催となります。また一年、頑張ろうと思います。

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都市とITとが出合うところ 第51回 水木しげるロード(4)

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水木しげるロード2018春 ©水木プロ

工事がはじまる

 昨年の今ごろ、水木しげるロード・リニューアルプロジェクトの模様を3回に渡って紹介した(第36, 37, 38回)。あれ以来、リニューアル工事が急ピッチで進められている。大山に残雪が残る今年3月に訪問した(図1, 2)。

 水木しげるロードは、毎年200万人を超える観光客で賑わっており、工事期間中に来訪者が減ってしまうことは避けたい。そこで、安全を第一に、観光客や沿道住民・商業者にできる限り配慮しつつ、工事期間中も楽しんで頂けるようなアイデアが盛り込まれた。

 150体を超える妖怪ブロンズ像の多くは、今回のリニューアル工事によって、新たな位置に再配置される。そのため、基本的に工事箇所のブロンズ像のみを取り外し、工事完了箇所には速やかに再設置する方針とした。これによって、半数以上は水木しげるロードに設置されている状態となる。次に、一時的に取り外した妖怪ブロンズ像の扱いについてであるが、まず、水木しげるロードの玄関口である境港駅傍の駅前公園を再整備した。そして、一時的に取り外した妖怪ブロンズ像を駅前公園に集めて、「世界妖怪会議」をテーマにした期間限定の屋外展示を行った(平成29年夏~30年春)。これまで、延長800mの道路上に点在していたブロンズ像が集まる景色は貴重であり、迫力ものである。また、世界妖怪会議に集う妖怪ブロンズ像は、道路工事の進捗に伴って、入れ替わっていくため、訪問する時には果たしてどんなブロンズ像が集っているのか楽しみは増える。

 また、リニューアル工事を円滑、安全に進めていくために「水木しげるロードリニューアル事業関連工事安全衛生協議会」が設立された。この協議会は、発注者(境港市)と工事受注者・工事業者間の連絡調整を図ると共に、工事期間中に水木しげるロードならではのイメージアップにも努めている。例えば、工事に必要でありながらも殺風景になりがちな、工事看板、カラーコーン、ヘルメットにはキャラクターやリニューアルのロゴマークを入れるなどの取り組みである(図3)。

 完成に向けて、特筆すべき点を紹介しておこう。

  • リニューアルに併せて、新たな18体のブロンズ像のスポンサーが公募された。平成29年4月に駅前公園で完成セレモニーが行われた。
  • 新たな道路景観を創るために街路樹が一新されることになり、樹種には、妖怪のまちの雰囲気を一層盛り上げるべく「シダレエンジュ」が選ばれている。この樹形は、春から秋にかけて葉が傘のように生い茂り「妖怪の隠れ家」のようになる(図4)。
  • 平成30年2月は例年以上の大雪となり工事が大幅に遅れた。地元の理解により、土曜日も工事を行うことになった。
  • 境港駅前にリニューアル計画を紹介する看板が設置された。看板に描かれたQRコードにアクセスすると、VR(人工現実)で描かれたリニューアル後の姿を体験することができる(図5)。
  • リニューアル計画・工事に関する情報を広く伝えるため「水木しげるロードリニューアルかわら版」を2016年9月より約2か月おきに発行している。これまでに号外を含めて10回発行された。
  • 平成30年のゴールデンウィークは工事を一旦中断して歩行者天国とした。来訪者は、工事中にも関わらず、昨年の同時期と比べて、8%増となった(図6)。
  • リニューアルの目玉の一つとして、夜間の演出照明の設置が進められている。特に、妖怪神社周辺では、多数の影絵照明が設置されており、これまでとは全く異なる夜の魅力づくりを目指している(図7)。

VRその後

 平成29年度の境港市との共同研究では、平成28年度に制作した水木しげるロード・リニュアル計画のVRを用いて、計画の内容を市民・住民に対して普及啓発するためのVR体験会を何度も実施した。

 施工の際には、完成図であるVR画面を見ながら、施工内容を確認し、もし必要であれば変更を行っている。施工業務の効率化にも寄与したようである。

 また、古くなった本町アーケードが撤去され、新たなゲートが取り付けられることになった。そのため、VR仮想空間においても、本町アーケードを撤去し、設計中の新たなゲートの3次元モデルを制作して、リニューアル計画の最新案を確認できるようにした。先述の通り、平成28年度に水木しげるロード計画のVRモデルの全体を制作していたため、今年度はゲートの3次元モデルのみをVR仮想空間に挿入するだけで済んだため、短時間で全体像を確認することができた。

 水木しげるロードは、平成30年7月14日、リニューアル・オープンを迎える。

大阪府建築士事務所協会「まちなみ」2018年6月号

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都市とITとが出合うところ 第50回 情報シンポ

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学会、日本建築学

 IT(情報技術)革命のけん引役となったインターネットが広く使われるようになって20年以上が経ち、スマホの圧倒的な普及もあって、あらゆる活動がネットにつながった。最近、ビジネスの世界においては、AI(Artificial Intelligence)、ロボットなどによるデジタルトランスフォーメーションが注目されている。

 学会とは、それぞれの学問分野で、学術研究の進展や連絡などを目的として、研究者を中心に運営される団体である。デジタル技術の発展のスピード、その影響の大きさを考えてみると、学会とは狭い意味の研究者やその卵が集うだけでなく、企業家や実務者が最先端の考えや技術を収集したり、多様な人々が交流する場として機能していくものであろう。よって、研究機関に限らず、企業や行政のトップや実務担当者が参加していることはよく見られる光景である。

 日本建築学会には、材料施工、構造、建築歴史・意匠、防火、建築社会システム、環境工学、建築法制、建築教育、都市計画、建築計画、農村計画、海洋建築、情報システム技術、災害、地球環境の合計15からなる常置調査研究委員会が設置されている。日本のように幅広い分野が融合している建築学会は世界的にも珍しいようである。このうち、情報システム技術委員会は、情報化時代の建築・都市・社会ビジョン、建築生産流通システムの情報化技術、設計・コミュニケーションの高度化技術、建築分野のための情報・解析理論と応用に関する調査・研究を行っている。すでに、建築の各分野においても情報の扱いや情報技術を考慮する必要性から、情報技術に関する小委員会を設けている常置調査研究委員会はある。一方、情報システム技術委員会は、建築の各分野を横断的に俯瞰しながら先進的な情報システム技術を扱おうとする姿勢に特徴がある。

情報シンポ

 情報システム技術委員会では、年に一度の大きなイベントのひとつとして「情報・システム・利用・技術シンポジウム(通称:情報シンポ)」を開かれている。第1回情報シンポは1979年に開催された(当時は「電子計算機利用シンポジウム」であった)。インベーダーゲームが大流行した頃である。以来、建築・都市の各分野を横断するITの新しい可能性を追求する場として毎年開かれており、近年では、コンピュテーショナル・デザイン、BIM(Building Information Modeling)、IoT(Internet of Things)、AIをはじめとする、最先端の研究開発、応用事例を発表すると共に、参加者が交流する場として機能している。

 昨年12月に行われた情報シンポ2017は第40回目に相応しいテーマ「バック・トゥ・ザ・フューチャー:次の40年へ」の下、基調講演4題、情報システム技術委員会傘下の小委員会による4つのオーガナイズドセッション、76題の論文・報告部門の研究発表が2日間に渡り行われた。基調講演者とそのタイトルは以下の通りである(図1, 2)。

  • MITメディアラボ副所長 タンジブル・メディア・グループ・ディレクター 石井裕 教授「独創・協創・競創の未来:タンジブル・ビットからラディカル・アトムズへ」
  • 東京大学 大学院情報理工学系研究科 廣瀬通孝教授「VR2.0の世界」
  • 日建設計 都市開発部 主管 福田太郎 氏「都市のアクティビティを豊かにする情報の可能性」
  • FunLife 代表取締役 COO・CFO 黄木桐吾 氏「AR技術がもたらす可能性」

 情報シンポ2017当日は、大学の研究者、学生、建設会社、設計事務所コンサルタント、行政、メーカー、IT企業などから多数の参加者が一堂に会した(図3, 4)。運営に際して、特別後援1社、協賛5社の協力を得ることができた。

学会参加の副産物?

 情報シンポに限らないが、学会は、社会人と学生が出会う場として捉えることもできる。特に発表の場は、ライブでありリアルでもある。社会人の発表を学生が聴講する。学生は、その企業の最新成果を直に聴くことができる。企業のホームページやパンフレットでは得られない、リアルさを味わえる。逆に、学生の発表を社会人が聴講する。社会人は、学生の研究推進力、論理的思考力、プレゼンテーション力、質疑応答での対応力を直に知ることができる。

 ライブの世界では、その場での対応力が求められ、事前準備なんぞ役に立たないこともある。リアルの世界では、見せたい箇所、いいところだけを見せられるわけではない。よって、感動を生む半面、落胆を生む可能性もはらんでいるわけであるが、最近のインターネットの世界では最適化が進められており、若者がライブやリアルを通じてホンモノを求めているのも確かである。

おわりに

 今年の情報シンポ2018は、12月6日・7日に開催される。公式HP( http://aijisa2018.org/ )は先日立ち上がった(図5)。皆様からの論文・報告投稿(7月13日〆切)と参加をお願いしたい。最後に基調講演の概要を紹介しておこう。

 現在、第3次AIブームの様相があり、大学を含む建築業界でもAIとロボットの台頭により、建築家や構造家の職能までも大きな影響を受ける可能性があるのではないか、と懸念する声が多い。

 山田誠二先生(国立情報学研究所総合研究大学院大学 教授)には、『人とロボットの<間>をデザインする』HAI(ヒューマンエージェントインタラクション)について講演いただく。人工知能やロボット技術で職業が奪われると昨今いわれていることについて、またIoTやビックデータは、これからどのようになっていくのかについて講演いただく。

 松井龍哉様(フラワー・ロボティクス株式会社代表取締役社長/ロボットデザイナー)には、ロボットデザイナーの視点から、AIとロボットの発展により建築・都市がどのように変容していくのかを講演いただく。

 AIとロボット、人間が各々の得意分野を相互に補うことが重要となってくると言われる。建築界では、AIを活用するためにどのような取り組みが必要となってくるのか、藤村龍至先生(東京藝術大学准教授/RFA主宰)のコーディネイトにより、ディスカッションしていただく。

PDF: http://y-f-lab.jp/fukudablog/files/1805machinami_FukudaFinal.pdf

大阪府建築士事務所協会「まちなみ」2018年5月号)

日本建築学会 情報シンポ 2018(第41回 情報・システム・利用・シンポジウム):論文/報告募集中です

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情報シンポ 2018 – The 41st Symposium on Computer Technology of Information, Systems and Applications

41年目を迎える日本建築学会 情報・システム・利用・システム技術シンポジウム(情報シンポ 2018)は、2018年12月6・7日、東京田町・建築会館で開催されます。

7月13日まで、論文/報告を募集中です。今年より、論文・報告は全て電子登録・投稿となります。論文執筆と発表に使用できる言語はこれまで通り日本語または英語となります。ふるってご応募ください。どうぞよろしくお願いします。

  1. Building Information Modeling(BIM)、Computer Aided Design(CAD)/ Building Information Modeling (BIM), Computer Aided Design (CAD)
  2. Virtual RealityVR)、Augmented Reality(AR)、可視化 / Virtual Reality (VR), Augmented Reality (AR), Visualization
  3. 地理情報システム(GIS)/ Geographical Information System (GIS)
  4. Artificial Intelligence(AI)、機械学習 / Artificial Intelligence (AI), machine learning
  5. ビッグデータ、Internet of Things(IoT)/ Big data, Internet of Things (IoT)
  6. パラメトリックデザイン、アルゴリズミックデザイン / Algorithmic, parametric and generative design
  7. 最適化、性能設計、ライフサイクル / Performance-based design, lifecycle design
  8. 対話的、動的な建築 / Interactive and responsive design
  9. デジタルスキャニング、点群 / Laser scanning, photogrammetry, structure from motion (SfM), point clouds
  10. デジタルファブリケーション、3Dプリンター / Digital fabrication, 3D printer
  11. ロボティックス、自動化施工 / Automation and robotics for construction
  12. モニタリング、センシング、データマイニング / Monitoring, sensing, data mining
  13. 解析モデル、シミュレーション / Modeling and simulation
  14. 人間科学(行動・心理・生理)分野の情報技術応用 / IT application technology/service for human science
  15. 建築計画・設計分野の情報技術応用 / IT application technology/service for architecture/building planning and design
  16. 建築構造・材料分野の情報技術応用 / IT application technology/service for architecture/building structure and materials
  17. 建築環境・設備分野の情報技術応用 / IT application technology/service for architecture/building environment and facilities
  18. 都市地域計画・地球環境管理分野の情報技術応用 / IT application technology/service for city planning, urban design and global environmental management
  19. 構法・施工・生産分野の情報技術と応用 / IT application technology/service for construction
  20. 建設経済・流通・マネジメント分野の情報と応用 / IT application technology/service for construction economy, distribution, management
  21. スマートシティ / Smart city
  22. 建築の情報技術教育と建築教育の情報化 / IT curriculum, informatization for architectural education
  23. 情報化社会の建築都市ビジョンと情報倫理 / Architecture, building and city vision and information ethics in information era
  24. 建築情報技術の標準・規準・規格化 / Standardization and normalization
  25. 情報インフラ(インターネット、通信)/ Information infrastructure (Internet, Communication technology)
  26. 情報機器(コンピュータ、モバイル、ウェラブル)/ Information device (Computer, Mobile device, Wearable appliance)
  27. 情報・メディア・コミュニケーション / Media, Information and communication
  28. ソフトウェア・アルゴリズム / Software algorithm
  29. データベース(数値・言語・画像・記号)/ Database
  30. その他 / Others

第6回 クラウド プログラミング ワールドカップ:CPWCの募集が始まりました。

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Cloud Programming World Cup(第6回 学生クラウド プログラミング ワールドカップ)のエントリーが始まりました。ワールドカップ賞(最優秀賞) 賞金30万円!

詳しくは、

The 6th Cloud Programming World Cup 公式サイト まで。お待ちしています!

昨年11月に開催された5th CPWCの表彰式と講評をご参考までに掲載しておきます。

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CPWC(学生クラウドプログラミングワールドカップ)は、VRソフトウェアの新たな可能性を追求するコンペ。早いもので、今年は5年目を迎えた。フォーラムエイト社のUC-Win/Road、VR-Cloudの開発キットをベースに、若いアイデアを結集させて、アプリケーション開発を競って頂くものである。

桜が花開く頃、「キミの思考回路は未知の宝への地図」をテーマに募集を始めたところ、過去最多となる27の企画書が提出された。シンガポール、台湾、オーストラリア、中国、韓国、日本の6ケ国からであった。7月にボストン・MITで予選選考会を実施して、10月の作品提出に向けて補強すべき点を各チームにフィードバックした。そして、10月のノミネート審査には9作品が出品された。審査員は、アイデア、実用可能性、プログラミング力、プレゼンテーション、完成度の審査項目に基づいて評価を行い、8作品が最終プレゼンテーションへ。そして、11月16日、各チームが最終プレゼンテーションを2分ずつ行い、壇上の各審査員がVR-Cloudの投票システムで1位と2位を投票、最終審査を実施した。

栄えあるグランプリに輝いたVAEGIS(国民大学・韓国)の「Car that Knows Before You Do via Deep Learning」は、ADAS(Advanced Driver Assistance System: 先進運転支援システム)の高度化を目指した作品。運転操作を予め予測して、事前にドライバーに警告することで、余裕を持って危険を回避したり、危険に備えることができる。このため、カメラ、アイトラッカー、ヘッドトラッカー、CANインターフェースをシミュレータに装備し、複数の感覚ストリームの予知を合同で学習し、シミュレーションソフトウェアに統合した。提案内容の質の高さ、及び、完成度で他の作品よりも群を抜いており、最終審査では、審査員全員が1位投票していた。

次に、審査員特別賞を紹介する。

  • 環境設計情報学賞「Embrace the epoch of automatic driving」:ITSCer(武漢理工大学・中国)の作品は、UC-win/Roadの実車シミュレータに、自動運転SDKを追加したもの。SDKが周辺環境のデータを出力し、コントローラでの自己制御を可能にする。それにより、ドライバーは、マニュアル運転、自動運転を切り替えることができる。
  • Best Optimization Award「Optimization of Market Layout Based on Customer Behaviors」:Seven Dwarfs(上海大学・中国)の作品は、ショッピングモールのレイアウトの最適化するために、買い物にかける距離を指標化することで実現しようとしたもの。Kinectのアプリケーションで顧客の行動を収集し、UC-win/Roadのプラグインへ送り、記録していく。
  • UX Award「AugReal」:Penguin Gakuen(上海交通大学・中国)の作品は、VR空間とユーザのスマホをARで繋げようという試み。UC-win/RoadのVR空間に置かれたマーカに、ユーザのスマホをかざすことで、スマホ上に建物などの新たな3次元モデルがAR表示されるというもの。スマホ上で、3次元モデルを操作することもできる。
  • Traffic and City System Award「The Electronic Toll Gate of Urban Road」:666(北京建築大学・中国)の作品は、交通需要マネジメントのために各都市で設置されているERP(Electronic Road Pricing)システムをUC-win/Roadで実現するため、車両の電子タグを識別して自動的に通行料を徴収することのできるプラグインを開発した。車両ごとに異なる基準で自動的に料金収受を行うこと、また、車両数を数えることが可能である。

今年のCPWCは、過去最高となる27の企画書が提出されたが、最終的に作品提出まで達したのは、9作品であった。これは、システムを最後まで作り上げる難しさを表しているように思う。この意味において、最終プレゼンテーションに進まれた8チームには敬意を表したい。そして、来年は、世界各国からの作品応募をますます期待したい。また、最終プレゼンテーションでは、開発したシステムのセールスポイントを十分にわかりやすく伝えきれていないチームが数多く見られた。今後の努力と改善を期待したい。

 

都市と建築のブログ Vol.41 ローマ:一日にして成らず up!

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新年度がはじまりましたね。どうぞよろしくお願いします。

都市と建築のブログ 第41回目(2018年4月号)はイタリア・ローマをご紹介します。写真は、パンテオン。天窓から射し込む太陽光によりドームの内側の陰影が変わっていきます。ふと見上げたら、インベーダーのような形になっていました。天窓から侵入してきたのかと思いましたよ。

NAVERまとめにも都市と建築のブログの過去記事をアーカイブしています。

matome.naver.jp

■都市と建築のブログ バックナンバー

都市とITとが出合うところ 第49回 もうひとつの旅2017

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もうひとつの旅クラブ
NPO法人もうひとつの旅クラブは、大阪の観光化されていない「もう一つの大阪」を再発見し、自分自身も旅人とともに楽しむことを目的として2002年11月に発足した。筆者は2007年から参加している。大阪を愛するメンバーが知恵と汗を厭わずに「ご来光カフェ」「大阪まち遊学」の企画実施、「北浜テラス」への運営協力など、まち歩きやイベントを通して大阪の魅力を伝えるべく活動している。

氷見へ
活動のひとつに「もうひとつの旅」がある。これは、旅クラブのメンバーが現地を訪ねる研修旅行。2013年以来、瀬戸内国際芸術祭香川県)、南信州(長野県)、ぶんご大野大分県)、郡上八幡岐阜県)を研修先としてきた。5年目となる2017年は、富山県氷見市富山市に行くことになった。大阪メンバーは北陸新幹線で、東京メンバーは夜行バスで人口5万人の町にそれぞれ向かった。 

セイズファーム
高岡からレンタカーで氷見へ。東京メンバーと道中合流し、市街を抜けて、里山をずんずん上っていく。車体の底が擦りそうなほどの深い轍の林道をやっと抜けると、富山湾氷見市街が展望できる頂に出た。天気が良ければ富山湾からそびえ立つ立山連峰のパノラマが望めそうであり、そこにセイズファーム(SAYS FARM)はあった(図1)。

セイズファームは、地元の老舗魚問屋が休耕地を再生させて2007年に誕生したワイナリー。施設は斜面の段々に沿って配置されている。駐車場より上の段にはレストラン、ショップ、ギャラリー、テラス、ゲストハウスが、下側にはブドウ畑、ヤギやニワトリがいる牧場、ワイナリーがある。ブドウ畑は南面の斜面に沿って段々と続いている。

見学ツアーに参加すると農園スタッフ解説の下、ブドウ畑と醸造施設を案内してくれた。ワインは、100%自社原料のみのブドウで生産しており正に「氷見ワイン」。料理も、ここで育てた野菜、果物、卵、氷見でとれた魚や米を使用している。地産池消である。

みらいエンジン
道の駅氷見(ひみ番屋街)でシロエビのかき揚げや浜汁が入った定食をいただいてから、まちのタマル場へ。ここは、氷見市IJU応援センター「みらいエンジン」である。まちに暮らす人と、移住を考えている人とが出会い、交流できる場であり、しごと探し、住まい探し、なかま探しをサービスしている。㈱地域交流センターが運営しており、氷見市の委託事業である。余談ではあるが、I・J・Uターンのローマ字でつなげると、「移住」と読めるのは偶然なのか。

まちのタマル場自体が、氷見の古民家を利用した施設であるが、氷見の家はとにかく大きい。吹抜けが気持ちいい。聞けば、氷見では昭和13年(1938年)に大火があり、多くの家屋は能登地方から移築してきたそうだ(図2)。

宿泊先の「湯の里いけもり」でも氷見活性化への取り組みを聞いた。若い女将さんが地元の女将たちのネットワークを構築しつつ、インバウンド獲得に奔走している(図3)。

富山へ
氷見から新湊経由で富山へ。富山市はその都市構造を団子と串の構造へ変えていくまちづくりを目指している。串とは一定水準以上のサービスレベルの公共交通のことであり、団子とは串で結ばれた徒歩圏のことである。すなわち、公共交通を活性化させ、その沿線に居住、商業、業務、文化など都市の諸機能を集積させることにより、公共交通を軸とした拠点集中型のコンパクトなまちを実現しようとしている。これを実現する手段のひとつがLRT(次世代型路面電車システム)である。コンパクトシティは、経済発展と環境保全の両立に向けて、郊外への拡大を抑制しつつ、都市の中心部に機能を集約することを目指した都市政策であり、富山は、その先行事例として、パリ、ポートランドバンクーバーメルボルンと並び、OECDの報告書に紹介されている。

約7年ぶりに富山市に来てみると、街なかを走るLRTセントラム)は環状化が完成していた。また、セントラム富山駅は、JR富山駅ビルの地上階に突っ込む格好となっていた(図4)。訪問当日は雨模様であったが、JRとセントラムが濡れることなく、相互乗車できた。駅の北側にある、もうひとつのLRTポートラム)とは、来年度(平成31年度)つながるそうである。LRTに乗って駅ビルをくぐり抜けて南北を行き来する瞬間が楽しみである。

PDF: http://y-f-lab.jp/fukudablog/files/1804machinami_FukudaFinal.pdf

大阪府建築士事務所協会「まちなみ」2018年4月号)

都市とITとが出合うところ 第48回 VRサマーワークショップ イン ボストン (3)

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VRサマーワークショップ DAY3

DAY3は48時間ハッカソンの最終日。夕方には成果を発表する必要があり、徹夜で朝を迎えたメンバーもいた。当日は、招待講演セッションとして、MITの研究者より以下の講演が行われた(図1)。

  • Takako Aikawa, Mr. Christian Vazquez: Language Learning Application with VR(ビデオ通話とVRを用いた語学学習のアプリケーション)
  • Greg Demchak: Applications of AR/MR on BIM(BIM上でのAR/MR応用)
  • Emilio Frazzoli: Transportation(自動運転企業nuTonomy社での開発状況について)

夕方からは、ボストン郊外にあるWorld16メンバーの自邸に移動して(図2)、チーム毎の最終プレゼンテーション。成果を発表順に示す(図3)。

  • Thomas Tucker×Dongsoo Choi氏:360度LiDARスキャナを用いて、3次元点群データをリアルタイムに取得した後、メッシュ化を行い、VR(UC-win/Road)に入力するワークフローを構築した。
  • Marcos Novak氏×筆者:3Dモデルの画像処理のためのフレームワーク開発。VRで通常行うRGBレンダリングとは異なる、不要な要素を非表示にするなど目的に応じてレンダリング表現を変更するシェーダープログラムとセグメンテーションプログラムを開発した。
  • Kostas Terzidis×Amar Bennadji氏:ストーリーテリングの技法を応用して、VR仮想空間のある地点に辿り着くと、その移動手段や目的、状況などに応じて相応しい情報が音声案内されるシステムを開発した。さらに、VR空間上で、3次元モデルに色編集を行うシステムを提案した。
  • Matthew Swarts×Marc Aurel Schnabel氏:VRをより開かれた参加型環境とするために、JavaScript等で開発した外部ツールとVRの連携を可能にするプラグインを開発した。あらゆるインターフェースに対応するサーバを有することで、VR上でブロックベースのゲーム、スマートフォンでのオブジェクトのインタラクティブ操作、半球状スクリーンでの没入型・参加型VR体験などが可能になる。
  • Paolo Fiamma×Ruth Ron氏:マイクロシミュレーションプレイヤーを用いて、これまで可視化されてこなかった、建物データや建設プロセスを動的に見せるシステムを開発した。実例として、赤外線サーモグラフィカメラで取得した建物壁面温度マップの変化と、建設重機による施工プロセスの時系列アニメーションを自動生成した。
  • Wael Abdelhameed氏:遺跡の時系列都市モデルをUC-win/Roadマイクロシミュレーションプレイヤーを用いて、時代別に表示できるシステムを提案・開発した。実際の中東遺跡都市モデルを作成し、城壁・建築群を時代ごとに比較観察できようなプロジェクトが進行中である。

最終プレゼンテーションが終わり、その後の交流会が盛り上がったことは言うまでもない。 

DAY4

朝からエクスカーションへ。MIT博物館では、ロボットやホログラムの発展史が興味深い。ハーバード大学では、なじみ深いWorld16メンバーがキャンパスを直々に案内。アメリカで唯一のコルビジェ建築(カーペンター視覚芸術センター 図4)、レンゾ・ピアノ設計のハーバード美術館増築(図5)、ハーバード大学GSD(The Harvard Graduate School of Design: デザイン大学院 図6)などが興味深かった。

ボストン滞在最後となる夕食会でアカデミー奨励賞が発表され、Marcos Novak氏×筆者、Matthew Swarts×Marc Aurel Schnabel氏、Kostas Terzidis×Amar Bennadji氏、Ruth Ron×Paolo Fiamma氏が受賞した。今回は8回目を数えたサマーワークショップであるが、チーム対抗戦でハッカソンに取り組んだワークショップは初めてであった。この方法は、メンバーのモチベーション向上と共に、開発内容の質の確保にもつながったように思う。

2018年のVRサマーワークショップはニュージーランドに決まった。南半球では初開催となる。今から楽しみである。

 

PDF: http://y-f-lab.jp/fukudablog/files/1803machinami_FukudaFinal.pdf

大阪府建築士事務所協会「まちなみ」2018年3月号)

CAADRIA2018国際会議@北京: ShortPaper, Posterの〆切は2月12日です

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建築・都市分野のコンピュータに関する国際会議CAADRIA(Computer Aided Architectural Design in Asia)は今年5月17-19日、北京・清華大学で開催されます。この学会に向けて、Paper Selection Committee Chair(論文選考委員長)を仰せつかり、日々、仕事に励んでいます。

既に、査読付きのFull Paperの募集は終わりましたが、Short PaperとPosterの募集が行われています。〆切は2月12日です。以下、募集が終わった内容を省いて掲示しておきます。どうぞよろしくお願いします。

CAADRIA 2018 CALL FOR PAPERS
The 23rd International Conference on Computer-Aided Architectural Design Research in Asia

17-19 May 2018
Tsinghua University, Beijing, China
http://www.caadria2018.org

Conference Theme: 
Learning, Prototyping and Adapting

Rapidly evolving technologies are increasingly shaping our societies as well as our understanding of the discipline of architecture. Computational developments in fields such as machine learning and data mining enable the creation of learning networks that involve architects alongside algorithms in developing new understanding. Such networks are increasingly able to observe current social conditions, plan, decide, act on changing scenarios, learn from the consequences of their actions, and recognize patterns out of complex activity networks. While digital technologies have already enabled architecture to transcend static physical boxes, new challenges of the present and visions for the future continue to call for both innovative responses integrating emerging technologies into experimental architectural practice and their critical reflection. In this process, the capability of adapting to complex social and environmental challenges through learning, prototyping and verifying solution proposals in the context of rapidly shifting realities has become a core challenge to the architecture discipline.

Supported by advancing technologies, architects and researchers are creating new frameworks for digital workflows that engage with new challenges in a variety of ways. Learning networks that recognize patterns from massive data, rapid prototyping systems that flexibly iterate innovative physical solutions, and adaptive design methods all contribute to a flexible and networked digital architecture that is able to learn from both past and present to evolve towards a promising vision of the future.

CAADRIA 2018 invites original high quality papers and posters presenting current computer-aided architectural design research in a general sense, accommodating a broad spectrum of approaches ranging from speculative, informal investigations to conventional scientific research, including but not limited to the following topics:

- Computational design research and education
- Computational design analysis
- Generative, algorithmic and evolutionary design
- Digital fabrication and construction
- Collaborative, collective and participative design
- Design cognition
- Virtual/augmented reality and interactive environments
- Virtual architecture and city modeling
- Human-computer interaction
- Ubiquitous and mobile computing
- Practice-based and interdisciplinary computational design research
- Theory, philosophy and methodology of computational design research
- Simulation and visualization
- Building Information Modelling
- AI for design and built environments
- IoT for built environments
- Smart cities and smart buildings

Besides the above specific theme, CAADRIA 2018 invites short papers on general topics in computational design research, and posters on digital architectural design works that have been constructed. Young researchers currently involved in postgraduate studies are invited to submit their work-in-progress research papers to the Postgraduate Student Consortium.


IMPORTANT DATES

 

SASADA AWARD
Sasada Award Nomination: 30th November 2017
Notification of Acceptance: 1st February 2018
Submission to: sasada@caadria.org

POSTGRADUATE STUDENT CONSORTIUM
For young researchers currently involved in postgraduate studies.
Postgraduate Student Consortium Submission: 31st March 2018
Submission of work-in-progress research papers to: pgsc@caadria-review.org

POSTERS AND SHORT PAPERS
Poster and Short Paper Submission: 12th February 2018
Notification of Poster and Short Paper Acceptance: 4th March 2018
Poster and Short Paper Submission: caadria2018@126.com

PRE-CONFERENCE WORKSHOPS
Workshop Proposal Submission: 15th January 2018
Notification of Workshop Proposal Acceptance: 31st January 2018
Call for Workshop Participants: 1st February 2018
Workshop Proposal Submission: caadria2018@126.com

CONFERENCE
Conference website: www.caadria2018.org
Contact conference organizer: caadria2018@126.com

Committees
CAADRIA 2018 Paper Selection Committee
Tomohiro Fukuda, Chair (Japan)
Weixin Huang (China)
Patrick Janssen (Singapore)
Kristof Crolla (Hong Kong)
Suleiman Alhadidi (Australia)
Submission inquiries: psc@caadria-review.org

CAADRIA 2018 Short Paper Selection Committee
Weixin Huang, Chair (China)
Mani Williams (Australia)
Dan Luo (China)
YiXin Wu (Taiwan)
Submission inquiries: caadria2018@126.com

CAADRIA 2018 Postgraduate Student Consortium Committee
Dagmar Reinhardt, Chair (Australia)
Submission inquiries: pgsc@caadria-review.org

CAADRIA 2018 Local Organizing Committee
Weiguo Xu (Chair)
Weixin Huang
Yuguang Liu
Yufang Zhou
Feng Xu
Lei Yu
Contact : caadria2018@126.com

CAADRIA INFORMATION
www.caadria.org