関電トンネルを抜けると、黒部ダムへ。
黒部ダムはアーチ式ドーム型ダムといわれ、高さは186mとわが国では最も高いダム。昭和34(1959)年にコンクリート打設開始、昭和38(1963)年に完成した。
■黒部ダム。左側の湖が黒部湖。背後には立山を望む。
黒部湖の水をせき止めて、ダムの脇にある導水管に水を通し、下流にある黒部第四発電所で水力発電を行う。ダムから勢いよく放水されている水で水力発電していると思われがちだが、これは観光用に放水しているだけ。厳密にいえばエネルギーの無駄遣いをしていることになるが、放水してなきゃ味気ない。
■黒部湖。手前に見える茶色は全て流木。これについては次回紹介。
■ダムの両脇に聳え立つケーブルクレーンの基礎。
黒部ダムの現場はあまりにも奥地であり、工事の初期段階では建設材料を徒歩・馬などで輸送していたため、作業効率が悪かった。このため、先回紹介した関電トンネルを掘ることを決めた。
■堤頂幅は8m。ダムを横切ると立山黒部アルペンルート室堂方面へ。