ふくだぶろーぐ

福田知弘の公式ブログです。

近江紀行2014クランクアップ!

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大阪府建築士事務所協会誌「まちなみ」で連載中の「都市とITとが出合うところ」。その取材として、今年春より始めた近江紀行も1年分=12回分を終えました。近江紀行2014クランクアップ!というところでしょうか。

Google Earthに足あとを描いてみると結構移動したな、という印象。一方で、ぐるりと一周したと言いながら、訪問先の地域が少々偏っているようにも思います。12回の総距離は現地発着で421.5km(35.1km/ 回)。長距離を競っているわけではないですが、足と自転車と公共交通のいずれかを使って一日移動してもフルマラソンには及ばず。一方、現地に足を運んでみると色々と発見したり考えることが出てきました。

以下、まとまりなく思い付きですがメモ。期待も込めて。

  • 多くの町で増えてきたなと思うもの
     お洒落なパンフレットや地図、お洒落なカフェ(若夫婦経営)、古い民家のリノベーション(案内所、雑貨、アート、工房、カフェ)、まち案内ツアー(ガイ ド付き)、ボランティア活動(清掃、草むしり)、まちかどでの演奏会、バルイベント、乗り捨て可能なレンタサイクル、コミュニティバスやデマンドタク シー、元気なシニア(住民も旅人も)、外国人(旅人も住民も)
  • 情報化の影響?
     買物難民問題。ローカルな場所に行くとコンビニ、自販機がない場所が結構多い。それも結構極端なように思う。あるところは何mか間隔でひしめき合い、な いところには全くない。緻密なマーケティングの結果、設置が集中する場所とそうでない場所の差が生まれているのか?ツアー客はまだしも、「ない」場所に住 んでいる方は、車で時間をかけて買い物に行くか、通販で食料を確保するしかない時代?
     交通渋滞問題。渋滞している道路とそうでない道路の差が顕著。同じ道路を紹介してしまうカーナビが普及したせい?かつて紙の地図しか無かった時代に書籍版の抜け道マップがはやったが、あの類のカーナビはどの程度普及しているのだろうか?
  • 情報化への対応を
     事前準備はほどほどに、旅先で気になる情報をネットで調べることは当たり前になったが、サイトがPC用でしか整備されておらず見づらい。特に、Flashで作られたPCサイトオンリーだとスマホでは閲覧できずその先はアウト。ローカルなサイトになるほどこのような状況は見られる。
  • 多様な観光者への対応を
     子供用のレンタサイクルが欲しい。実は子供用のレンタサイクルがなくて連れていくのを断念したケースが多い(尤も、子供にとってはハードな近江紀行ではあるが)。子供は成長に併せて自転車サイズが小まめに変わるので、大人のように一様には行かないだろうが、次世代のためにも!
  • トイレ問題
     ローカルでも綺麗なトイレは増えてきたが駅など人が集まるところにどうしても限られる。常設トイレの建設が難しい場所は仮設トイレを。仮設 トイレや携帯トイレの更なる開発もさらに必要?集落では、子供110番運動のように、トイレ110番運動のような取り組みも助かるのかも。
  • 日本語表記オンリーの看板・案内・パンフの類
     外国人の方は確実に増えた。海外からのゲストはローカルの日本のパンフを読みたがる (少なくとも僕が海外に行った場合にはそう)。フル英語化、もしくは、日本語の脇にエッセンスを掲載しては?特に、地名、人名などの固有名詞は英語化よりも読み方が 重要。漢字圏の国の方はアルファベットよりも漢字の方が意味で理解できる場合も。
     海外でも、田舎に行けばいくほどその土地の言語オンリーになります。話す言葉、サイン、レストランのメニューも。それはそれでローカルで楽しいのですが、どうしても困った時や急を要する時に、頼れる言語で記述されているところがあるだけで物凄く助かると思います。
  • その他
     山登り。初心者なのか、高さ数百メートルほどの山でも結構な装備で来られている方やグループを見かける。大きなリュックにストック。オーバースペックで却って疲れやしないかい?

以上、乱文ながら。