ふくだぶろーぐ

福田知弘の公式ブログです。

ボケ封じの神様が見守る商店街。

松江市にある天神町商店街。

商店街は、白潟天満宮門前町として昔から栄えていましたが、近年お客さんが遠のいていました。島根県は高齢化率全国No.1(26%) 。これを逆手にとって元市長が地元の若手にアドバイスし、まずは地元のお年寄りに優しい商店街を目指しました。天満宮菅原道真公の子供の頃の姿である「おかげ天神」の設置、道路を歩行者天国にした毎月 25日の天神市開催など、積極的なまちづくりの結果、ここ5~6年ほどで元気が出てきた商店街です。

エリア内にお茶とお菓子の老舗もあるので、団体ツアーで連れて行かれる物産店では購入できない生菓子などを目当てに東京から観光バスが来るようにまでなったそうです。
元気な商店街によく見られますが、HPやチラシなども地元の方たちで作成されています。


■天神町商店街の南端には白潟天満宮がある。この境内に菅原道真公の幼少期を表現した「おかげ天神」を建立した(1999年)。幼少期としたのはボケ封じのご利益を願ってのことである。地元の方が毎日ここにお参りに来て、帰りに商店街で買い物をしてもらうという仕掛けである。東京巣鴨の商店街にヒントを得たそうだ。


■天神町商店街の南端、白潟天満宮前より商店街を見る。


■商店街HPより。1999年より毎月25日には天神市を開催し、道路は歩行者天国となる。道路上に露店が並び、大勢の客でにぎわう。


■平成17年2月に開催された松江食フェスタの会場ともなった。


■以前の街灯(2002年)。ランプの明るさが目立ち、道路部分はあまり明るさを感じない。


■新装した街灯(2002年10月〜)。温かみのある色温度を設定している。照明学会より賞を頂いている。


■以前のアーケード。老朽化により建替えの議論が沸き起こり、VirtualReality技術でコンピュータ上に天神町商店街の将来像を描き、建替えるか撤去するかという段階から十分な検討がなされた。


■新装したアーケード。全国的にも珍しい、電線をアーケードの軒下に入れる手法を採用した。平成17年6月25日に記念式典が開かれた。


■公会堂にてVirtualRealityで描いた将来のまちなみ像を検討している様子(2002年。


■天神町商店街のオフィシャルサイトはこちら
■松江中心街に再開発ビル、高齢者住宅や医院併設(2005.9.5)
■天神町商店街アーケード完成式(2005.6.26)
■景観向上へ無電柱化(2005.1.20)
■優しい街づくり5年 松江の天神町商店街 中村寿男理事長に聞く(2004.11.7)
■場所はこちら

■bpspecial ITマネジメント:講座「VRが街づくりの「見える化」「合意形成」に威力」で天神町商店街の取り組みが紹介されています。