八幡堀。
豊臣秀次は近江八幡開町時に、琵琶湖を往来する荷船を八幡に寄港させるために設けた。
しかし戦後は、モータリゼーションの進展と幹線道路の整備にともない物資輸送は陸上交通へと移行され、次第にかえりみられない存在になっていった。また生活排水の流入と共に、次第に悪臭を放つようになってしまったが、一部の市民有志により堀の存続と浄化が実現された。
現在では、水のすぐ近くまでアクセスできる小道が整備されている。
西の湖水郷めぐり。
八幡堀から東へ行くと、西の湖がある。西の湖は琵琶湖最大の内湖。
そこに、織田信長が宮中の遊びをまねて楽しんだと言われている水郷めぐりが用意されている。
非常にゆっくりとして人けもなく、時代をタイムスリップした感覚になる。
舟上で食べるすき焼もまた格別。
これらは、時代劇や映画のロケ地としても有名。
近江八幡市は、景観法に基づく全国初の景観計画「近江八幡市水郷風景計画」を策定。本年9月1日より施行している。
市の約2割を占める11町1566haを「水郷風景計画区域」と定め、5つの地区毎に建物意匠や形態、素材などの基準を設けている。
■近江八幡市水郷風景計画