全国高等専門学校デザインコンペティション(全国高専デザコン)は,デザインの領域を「人が生きる生活環境を構成するための総合的技術」として捉え,全国の高等専門学校で学ぶ学生の知識と技術と創造力の発揮の場として開催。第5回大会は,2008年12月13・14日に香川県高松市(高松高専主管)で開催された。
デザコンは,構造デザインコンペティション(ブリッジコンテスト),環境デザインコンペティション(郷土再生と環境保全の両立),空間デザインコンペティション(中心街再生のための交流拠点の提案),ものづくりコンペティション(地域と人間の共生に向けて)の4部門があり,私はものづくりコンペティションの審査を担当した。
ものづくりコンペティションは,高松都心の南新町商店街を会場として1次選考を通過した10チームが各ブースに分かれて,2日間かけてものづくり。クリスマスセールで賑わう中,高松市民の目の前で,宮城高専,サレジオ高専,豊田高専,明石高専,米子高専,徳山高専,阿南高専,高松高専の学生が取り組んだ(サレジオと米子は2チーム)。
■ものづくりコンペティション会場となった,南新町商店街。
■高松のへそ,4町パティオは,主催者控えとして使われた。
■最優秀賞に選ばれたサレジオ高専チーム。皆つなぎを着て,ハートを表現。
徐々にできあがる様子がわかる。
■優秀賞のひとつ,米子高専チーム。中海の干拓事業に立ち向かうスズキを表現。肉体には再生セメントを,鱗には日本海で取れた松ぼっくりを用いていた。2日間で石膏をこねる作業から作り上げた。
2日間のものづくりは,何を作るかというコンセプトワーク,材料の選定,役割分担,時間管理まで,正に総合力が試される。すばらしいのは,10チーム全てがプレゼンテーションの開始時間までに作り上げていたこと。
作品のいくつかは,南新町商店街と4町パティオに設置されているそう。力作を是非ご覧ください。
関係者の皆様,本当にご苦労様でした!