ご来光カフェ風景 1) ご来光の瞬間。スタッフも思わず手を止めてしまう。2) 美しい朝焼け。しかし、ご来光は望めず。自然のいたずらに一喜一憂。3) ご来光の撮影スポットはデッキの上、水辺近く、とお好みで。4) 全景。水上クルーズも出航間近。5) 本日のスタッフボード。6) カフェ厨房。得意技を活かし、毎日の役割分担を綿密に練って運営している。7) 筆者所属研究室の学生達が遊びに来てくれた。
ご来光カフェ2018 フライヤー
都心でご来光を眺める
大阪のど真ん中・中之島では10月1日から8日にかけて、生駒山から昇る朝日を望めることをご存知だろうか?日の出の位置は刻々と変化するため、ご来光は9月や10月も半ばを過ぎるとビルの陰に隠れてしまうのだが、10月1日朝6時頃には生駒山から顔を出して高層ビルに遮られることもなく、土佐堀川から眺めることができる。ビルや土木構造物などの人工物が集積した大阪の都心部において、自然、それもご来光を望む貴重な眺望景観である。
ご来光カフェ
NPO法人もうひとつの旅クラブ(以下、旅クラブ)は「ご来光カフェ」を大阪水上バス淀屋橋港の桟橋で企画・運営している(協力:大阪水上バス株式会社)。これは、市民共有の資産である「中之島の水辺」を舞台に「都心の自然」という魅力の発掘を行い、水辺という公共的空間の過ごし方や使い方を多様な側面から提案し、各人それぞれの「中之島時間」を発見していただくことで、ひとりでも多くの方に中之島の豊かな普段使いをしていただくことを目的としている。ご来光カフェは2006年からはじまり、年々、工夫を加えながら、今年は13年目を迎える。主な実施内容は以下の通りである。
- 大阪水上バス淀屋橋港桟橋を装飾し、テーブル・椅子を設置してご来光を眺めるカフェを営業し、飲み物、軽食を提供する。
- 水都号・アクアminiによる水上クルーズを実施する。2015年にご来光カフェ10年目を記念して開始したスペシャルご来光クルーズを継続実施(5:50出港)、その他の時間帯は6:30より随時運航する。
- 専用サイト [1, 2] により広報活動を継続的に行う。営業日誌も公開する。
- ご来光カフェに対する来訪者の声を集めるため、メッセージボードをカフェに設置する。
- 継続的な開催のための賛同者・ボランティアスタッフを募集する。
ご来光カフェ2017の様子(旅クラブ総会資料より)
- ご来光カフェは明らかな雨天時には休業となる(専用サイト [1, 2] で営業の有無を日々更新)。2017年、休業日はなかったが、8日間のうち6日が曇りや雨の日となり、総来訪者数は560名であった(昨年比30名減)。一方、晴れた2日はいずれも日曜日であり、150名以上が来訪した(例年の休日と同程度)。
- 水上クルーズの乗船数は307名であった。これは、来訪者のうち55%が乗船したことになり、ご来光カフェ史上で最も高い割合となった。
- マスコミの取材は、船場経済新聞に掲載された[3]。また、FMCOCOLO、毎日放送などで紹介され、ラジオリスナーの来訪もあった。また、フェイスブックでのご来光カフェ2017開催告知(8/25実施)に対しては、リーチ14,552人・シェア76件であった。これは昨年比2~3割減であったが、SNSでの情報発信は今後も広報の要であろう。
- メッセージボードには、176のメッセージが寄せられた。ご来光が見られた日も、そうでない日も、ご来光カフェの雰囲気を来訪者それぞれが楽しまれた様子が窺え、また訪問したいといったコメントが多く寄せられた。
- ボランティアスタッフについて、新規スタッフに7名応募があり、例年より多い数であった。フェイスブックと旅クラブ公式サイト[4]、また人づてに積極的に呼びかけたことに依ると思われる。これを受けて、2017年は新スタッフと経験スタッフの協力の下、平均約17人のスタッフで運営することができた。
ご来光カフェ2018
今年のご来光カフェは、例年通り10月1日~8日で開催することが決定している。大阪の水辺の魅力を伝えたいというご来光カフェの原点に立ちかえり、それぞれのボランティアスタッフがどこまでの活動ができるかを確認し合いながら、新たなご来光カフェの姿を模索していきたい。
尚、今年は、水上クルーズが最終年となりそうである。是非、いらしてください。
参考URL
[1] http://sun.ap.teacup.com/goraiko/
[2] https://www.facebook.com/goraiko/
[3] http://semba.keizai.biz/headline/770/
[4] http://www.tabiclub.org
PDF: http://y-f-lab.jp/fukudablog/files/1809machinami_FukudaFinal.pdf