『10年ほど以前、ジャンヌ・モローの映画をみて、そこに映されたフランスのアヌシーという街に感嘆させられた。アヌシーでは、運河は街の日々の生活そのもので、その運河はもう一つの街の美しい風景、アヌシー湖へと繋がっていた。
この映画での街のシーンは私の記憶の中にとても強く残り、数年後にアルク・エ・セナンで開催された会議に出席するためにジュネーブ空港で降りて、空港から街までタクシーで向かっている途中で、「アヌシーまで32km」という標識をみると同時に私は決断した。数十分後には私は、アヌシーの運河に沿って歩いていたのだ。「中略」
アヌシーはベネチアを質素にしたようなものだ。』
Jaime Lerner, 「都市の鍼治療」より。
アヌシーはスイスに程近い、フランス南東部に位置する人口5万人の町。そして、
アヌシー湖は、ヨーロッパで最も透明度の高い湖として知られる。
レルネル氏ご紹介の通りの町であった。今回はアヌシー湖を紹介しよう。
■ヨーロッパ公園より。遠くにアルプス山脈を望みながら。
■アヌシー湖畔には広々とした芝生広場「シャン・ド・マルス」が広がる。
↑最近、GoogleMapが取り込めるようになりましたね。また、「地形」表示のお陰で高低差が判読できるようにもなりました。上記地図の「-」ボタンを押すと縮小されていきます。すると、アヌシー湖の東側はすぐにアルプスが迫っていることがわかりますよ。