ふくだぶろーぐ

福田知弘の公式ブログです。

オンライン会議受付中です:第28回 都市環境デザイン会議フォーラム関西2020「建築・都市をつくるデジタル技術のいま:2020年代に向けて」

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第28回 都市環境デザイン会議フォーラム関西2020「建築・都市をつくるデジタル技術のいま:2020年代に向けて」(5月16日午後)は、オンライン会議で実施することになりました。

当初予定の定員は既に超えましたが、定員を倍増して募集中です。詳細は、公式HPをご覧ください。

judywest2020.amebaownd.com

ZOOMウェビナー

実施に向けて、メンバーとZOOMウェビナー(ウェブ+セミナーの造語)の準備を進めています。

ZOOMウェビナーでは、ホスト、パネリスト、出席者(視聴者)の3種類の役割を設定することができます。ホストは主催者、パネリストは講演者、出席者(視聴者)は一般参加者のイメージです。

以下の動画では、ホスト、パネリスト、参加者(視聴者)のユーザーインターフェースを紹介しています。 WGの会議時にキャプチャしたものなので、わかりにくいかもしれませんが参考になれば幸いです。

youtu.be

 

Q&Aの進め方について

Q&Aの進め方はいろいろな方法があります。メンバーが少人数や顔見知りの時のビデオ会議では問題になりにくいのですが、不特定多数の方が集まるオンラインセミナーでは、簡単な進め方のルールを用意しておいた方が良さそうです。

今回は以下のようにしてみました。

  • 参加者(視聴者)は、「Q&A」メニューで質問を文字で入力する。聞いてみたい質問に「いいね」を押すと上位に移動していきます。
  • パネリストは「ライブで回答」をクリックして音声で回答します。終わったら「完了」をクリック。答えにくい質問に対して「却下」も可能です。

他にも、手を挙げる&ミュート機能を使って、対面型のQ&Aのように、パネリストと視聴者が音声で会話する方法も検討しています。参加者が多人数・不特定多数となるフォーラムの場合、通話の質やハウリングの心配など、こまめなテストや経験値の向上が必要となりそうです。

youtu.be

英国の科学雑誌「Impact」に「Challenging occlusion in landscape simulations(景観シミュレーションにおけるオクル―ジョンへの挑戦)」として紹介されました。

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英国Science Impact社の科学雑誌「Impact」に「Challenging occlusion in landscape simulations(景観シミュレーションにおけるオクル―ジョンへの挑戦)」として、筆者らの取り組みが紹介されました。

景観シミュレーションは建設分野で不可欠であり、VR(人工現実)に加えてAR/MR(拡張現実/複合現実)技術を用いた景観シミュレーション法の研究開発と実用化が進められています。一方、AR/MRで現実空間と3次元仮想モデル(設計中のビルなど)の前後関係を正確に表現することは課題であり(オクルージョン問題)、我々は深層学習により都市の要素を分類することで、前後関係を正確にリアルタイムに表現する研究を進めています。今回、研究成果の一部をご紹介頂いたものです。

高解像度版PDF https://y-f-lab.jp/fukudablog/files/09_11_Tomohiro%20Fukuda_Impact%20publicationFINAL_HR.pdf
低解像度版PDF https://y-f-lab.jp/fukudablog/files/09_11_Tomohiro%20Fukuda_Impact%20publicationFINAL_LR.pdf

出版物は、世界の大学、研究機関、国家および地域の資金提供機関、政策、政府、民間および公共部門における主要研究出資者に向けて配布される予定です。また、オンライン学術情報源IngentaConnect上でのオープンアクセスとなります。

以下のURLは今回発刊された雑誌の全体で、Society 5.0や環境設計(Environmental Design)についても紹介されています。どうぞご覧ください。

impact.pub

Published on IngentaConnect: Development of environment design support mixed reality system capable of environment estimation using deep learning

Author: Fukuda, Tomohiro
Source: Impact, Volume 2020, Number 2, April 2020, pp. 9-11(3)
Publisher: Science Impact Ltd
DOI: https://doi.org/10.21820/23987073.2020.2.9

キーワード:環境設計情報学、デザイン学、空間情報学、設計支援、VR・AR・MR(人工現実・拡張現実・複合現実)、ディープラーニング(深層学習)

遠隔TV会議、オンライン講義について。

昨今の新型コロナウィルス状況により、Web会議、オンライン講義、ウェビナー(Webinar)など、ネット接続による会議や授業の必要性が増えていると思います。会議・授業のシーンは様々なので、役に立つかわかりませんが、基本的なノウハウをご紹介したいと思います。

尚、遠隔会議は、インターネット接続、そして何より、電源の確保が前提です。

  • 通常の会議よりもネット接続の準備・チェックが必要です。会議がはじまる10分前にはオンライン会議室への入室を終えておきたいです。10分前であれば、トラブルが起こっても、対応できると思います。初心者の方ほど、早めに始めましょう。特に、大勢が参加する場合は、トラブルが発生してヘルプが必要になるのはあなただけではないと思われた方がいいでしょう。一度、オンライン会議室に入ってしまえば、会議がはじまるまではカメラの前で生真面目に座っている必要はなく、時間になるまで、リラックスされたらいいと思います。
  • 映像が共有できているかの事前チェックが必要です(参加者全員)。ウェブカメラは、逆光にならないように配置しましょう。逆光で配置すると、参加者はあなたのオーラが気になって会議に集中できないかもしれません。
  • 映像(動画)は大量のデータをやり取りするため、スマホなど、通信速度制限がかかっている場合は、注意が必要です。WiFiに接続した方が安心ですね。
  • スピーカー(音声の出力)の共有ができているか事前チェックが必要です(参加者全員)。これは意外と忘れやすいです。特に、大人数を相手とする場合など、PCから外部の専用スピーカーに接続する場合、特に、会場に備え付けられたスピーカーに接続する場合は、PC側で正しくデバイスが選択されているかなどのチェックが必要になります。
  • マイク(音声の入力)の共有ができているか事前チェックが必要です(参加者全員)。これも意外と忘れやすいです。
  • スピーカーとマイクは、PCに標準装備のものだと「キーン」とハウリングやエコーを起こしやすいです。できるだけ、ヘッドフォン/イヤホンを使われる方が良いです。また、会議中に発言しないのであれば、ミュート(消音)にしておく方がいいです。
  • 会議・授業が始まったら、話し手(教師・主催者)は、聞き手(聴衆・受講者)に映像が見えているか、音声が聞こえているかを、口頭、もしくは、チャット機能などで確認しましょう。
  • 一部のメンバーが対面型で会議を行い、その会議に、他のメンバーが遠隔で参加する場合、遠隔参加者は、会議の輪に入りにくい・疎外されていると感じることがあります。よって、会議の主催者は、ウェブカメラの位置に気を配り(できるだけ多くの参加者の姿が共有できるよう)、遠隔参加者に発言を促すなど、お気遣いされた方が良いと思います。
  • 対面型の会議と比べて、身振り手振りなどや顔の表情が共有しづらいので、話し手・聞き手の空気感が伝わりにくくなります。できるだけ、具体的に、論理的に、話された方が理解しやすくなると思います。また、聞こえているか、理解できているか、などの確認作業が適宜必要です。相槌は少々オーバーなくらいがビデオ越しには丁度いい感じです。

筆者らは長年、映像・音声をネット共有する会議だけでなく、VR(人工現実・仮想現実)をはじめとする3次元モデルを共有した遠隔会議について研究・実践してきました。

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経済産業省プロジェクト「次世代高信頼・省エネ型IT基盤技術開発事業・クラウドコンピューティングによる合意形成支援仮想3次元空間の利用サービス」において(株)フォーラムエイト様との共同研究によりVR遠隔デザイン会議システムの構築と実証を実施しました(2010-2011年度)。上の写真は、大阪大学工学部の広報用に撮影された様子です。

下は、当時取り組んでいた山口県下関市のまちづくりプロジェクトを対象として、千葉・大阪・ハイデルベルグをネット接続して、映像、音声をSkypeで共有、3DVRをVR-Cloudで共有しながら、VR空間上にスケッチを描きながら遠隔設計検討会議を実施しました。
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■国際VRシンポジウム 東京・品川フロントビル会議室の講演会場と大阪大学をネット接続して、映像、音声をSkypeで共有、3DVRをVR-Cloudで共有しながら、、遠隔設計検討会議をデモンストレーションしました。 2011年11月16日(時差なし。デモ担当:孫さん、北川君) 

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■インド・チェンナイで開催されたCAADRIA2012国際会議で、同様のデモを試みましたが、現地のネット環境が悪すぎて断念。代わりに、パワポで説明しました。遠隔会議は、インターネット接続、そして何より、電源の確保が前提です。

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■eCAADe 2013 デルフト工科大学(TYU Delft)と大阪大学をネット接続して、映像、音声をGoogleハングアウトで共有、3DVRをVR-Cloudで共有しながら、遠隔設計検討会議をデモンストレーションしました。オランダ2013年9月20日17:30、日本2013年9月21日0:30(時差7時間。デモ担当:古林君、種村君) 。時差の関係と、論文発表の順番は機械的に決定されるため、研究室の学生は深夜になりましたが対応してくれました。限られたプレゼン時間の中で大阪とつないだリアルタイムデモを紹介でき、主にヨーロッパからの聴衆から拍手を頂きました。

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VRサマーワークショップ ハワイと大阪大学をネット接続して、映像、音声をGoogleハングアウトで共有、3DVRをVR-Cloudで共有しながら、遠隔設計検討会議をデモンストレーションしました。ハワイ2014年7月8日16:25、日本 2014年7月9日11:30(時差19時間。対応:種村君、細川君)。現地のネット環境は行ってみないとわからないことが多いと感じたプレゼンでした。特に、ホテルや大会議室では、WiFiルータの受信がよくないことが多いです。

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■香港中文大学(Chinese University of Hong Kong)公開講義を大阪大学に居ながらネット接続して、映像、音声をSkypeで共有、オンライン講義を90分間英語で実施しました。自分で講義しながら、その様子をスマホで自撮りしたので、写真はブレています。2015年5月18日。
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■国際デザインワークショップ 台湾亜洲大学(Asia University)と大阪大学をネット接続して、映像、音声をGoogleハングアウトで共有、3DVRをVR-Cloudで共有、遠隔設計検討会議をデモンストレーションしました。台中 2015年11月18日17:00、日本 2015年11月18日18:00(時差1時間。担当:三宅君)

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■香港中文大学 国際研修プログラム 香港中文大学(Chinese University of Hong Kong)と大阪大学をネット接続して、映像、音声、3DVRを共有、遠隔設計検討会議をデモンストレーションしました。香港2016年4月13日18:00、日本 2016年4月13日19:00(時差1時間。担当:井上君)

最近では、ZOOM、マイクロソフトTeamsなどを使うことが圧倒的に増えました。何しろ、映像が安定的なのと、設定が楽です。

最後に、ウィルスの影響で人の出会いや移動が制限されることで、遠隔会議やオンライン講義のニーズが高まるとは思っていなかったのが正直な気持ちです。

都市と建築のブログ Vol.49 ラスベガス:ネオン up!

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不夜城ラスベガス

2020年度がはじまりました。都市と建築のブログ 第49回目(2020年4月号)はラスベガスをご紹介します。1月に開催された世界最大級の電子機器の見本市・CES 2020を訪問しました。

NAVERまとめにも都市と建築のブログの過去記事をアーカイブしています。

matome.naver.jp

■都市と建築のブログ バックナンバー

(一社)生産技術振興協会・季刊誌『生産と技術』へ寄稿させていただきました。

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(一社)生産技術振興協会・季刊誌『生産と技術』2020 Spring Vol.72 No.2へ『環境デザインのためのVR・MR』を寄稿させていただきました。先ほど、公開されました。URLは以下となります。ご笑覧いただければ幸いです。
http://seisan.server-shared.com/722/722-67.pdf

seisan.server-shared.com

執筆途中、
過去の『生産と技術』には、お世話になった先生方の寄稿が見つかりました。吹田キャンパスに時計台がない理由も窺えました。

都市とITとが出合うところ 第70回 経路探索(1)

乗り換え案内

スマートフォンスマホ)が登場してから10数年が過ぎた。今では、レストランの予約、買い物、経路探索、チャット、テレビ会議、改札の通過、さらには、支払いまでスマホを使うようになっている。

乗り換え案内(経路探索のひとつ)は、日ごろお世話になっているサービスのひとつである。目的地までの膨大な経路の組み合わせの中で、所要時間、料金、乗換回数などが最小となる経路を探索して、わかりやすく表示してくれる。以前は、車であれば地図、電車であれば時刻表と、紙媒体を用意して、情報を読み取る必要があった(これはこれで楽しく今でも使うことはあるのだが)。一方、乗り換え案内が登場してから、まず、電車の乗り換えが乗換のタイミングや料金を含めて検索できるようになった。料金計算機能は、出張者・旅人のみならず経理担当者に喜ばれると聞く。最近では、電車の探索に限らず、路線バス・高速バス・飛行機など様々な交通機関、徒歩を含めての検索が、デジタル地図上で可能となった。 

不慣れな土地での経路探索

経路探索は海外など不慣れな土地では特に便利である。まず地図の準備である。ホテルの部屋などインターネットが接続できる環境下で、その都市のGoogleマップを予めダウンロードしておく。こうすれば街なかでWiFi接続ができない時にも地図は詳細に表示され、さらにGPSで現在位置を地図上に表示してくれるので迷子にならない。

さらに、Googleマップの経路探索を使えば、ホテルから空港へ、路線バスと鉄道を使って向かうルートを正確に知らせてくれる。旅行者にとっては、特に、路線バスの系統、到着時刻、降車駅を地図情報と共に教えてくれるのはありがたい。さらに、スマホGPS機能で、乗っている路線バスの現在地や、降車まであと何駅なのか、随時確認できるため、安心感がある。

乗り換え案内サービスの比較

現在、様々な乗り換え案内サービスが存在しているが、案内結果は同じとは限らない。試しに、大阪大学吹田キャンパスを出発して、2020年3月16日(月)13:15に大阪市中央公会堂に到着する条件で、検索してみた。吹田キャンパスから中央公会堂までは複数の交通経路が存在しており、吹田キャンパス・中央公会堂とも最寄駅から距離があって徒歩を必要とするために、検索結果が異なると思えた。検索条件は、お勧め(デフォルト)とした。

結果

ルートを以下と図1に、その他の情報を表1に示す。 

表1 乗り換え案内サービスの比較(経路は本文と図1を参照)

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図1 乗り換え案内サービスの経路表示比較

ジョルダン大阪大学吹田キャンパス ++< 徒歩 >++ 北千里 --< 阪急千里線 >-- 天神橋筋六丁目(直通)--< 大阪メトロ堺筋線 >-- 北浜 ++< 徒歩 >++ 大阪市中央公会堂

Yahoo!地図:大阪大学吹田キャンパス ++< 徒歩 >++ 北千里 --< 阪急千里線 >-- 淡路 --< 阪急千里線 >-- 北浜 ++< 徒歩 >++ 大阪市中央公会堂

マップ(アップル):大阪大学吹田キャンパス ++< 徒歩 >++ 阪大病院前 \\< 大阪モノレール >\\ 万博記念公園 \\< 大阪モノレール >\\ 千里中央 ++< 徒歩 >++ 千里中央 --< 北大阪急行線・大阪メトロ >--淀屋橋 ++< 徒歩 >++ 大阪市中央公会堂

Googleマップ:大阪大学吹田キャンパス ++< 徒歩 >++ 阪大本部前 **< 阪急バス >** 千里中央 ++< 徒歩 >++ 千里中央 --< 北大阪急行線・大阪メトロ >--淀屋橋 ++< 徒歩 >++ 大阪市中央公会堂

ジョルダンYahoo!地図は北千里まで歩き、北千里から電車で北浜へ行き、そこから歩くルートである。総時間、乗換回数、料金は少ないが、歩く時間は長くなる。北千里に行く道中、三色彩道を通ることになり、緑陰や紅葉を楽しめるよ、といった案内があれば折角なので歩いてみようか、と元気がでるかもしれない。一方、到着時間を13:15とした場合、ジョルダンでは丁度13:15に到着する結果を示したのに対して、Yahoo!地図では少し早めに到着する結果を示したのは興味深い。マップ(アップル)は、阪大病院前駅まで歩きそこからモノレールで千里中央まで行き、千里中央から電車で淀屋橋へ行き、中央公会堂まで歩くルートである。大阪モノレールに乗ると万博公園北摂の風景を一望できる楽しみがあるが、日常的に使うとなると料金が気になってくる。Googleマップは、路線バスで、千里中央から電車で淀屋橋へ行き、そこから歩くルートをお勧めされた。

もうひとつ興味深いのは、結果の表示の違いである(図1(a)-(d))。ジョルダンYahoo!地図は短め、マップ(アップル)とGoogleマップは長めとなっている。結果と表示の長さはある程度関係しているが、それでも、駅の番号、出口の番号、乗車位置などは海外からの訪問客をはじめとして不慣れな乗客にはうれしい情報である。

PDF: http://y-f-lab.jp/fukudablog/files/2004machinami_FukudaFinal.pdf
(一般社団法人 大阪府建築士事務所協会 「まちなみ」2020年4月号)

第28回都市環境デザインフォーラム関西2020「建築・都市をつくるデジタル技術のいま: 2020 年代に向けて」

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第28回都市環境デザイン(JUDI)フォーラム関西2020「建築・都市をつくるデジタル技術のいま:2020年代に向けて」の準備を委員会メンバーで進めています。いよいよ、3月12日より、先着順にて申し込みを開始します。どうぞ宜しくお願いします。

「建築・都市をつくるデジタル技術のいま:2020年代に向けて」

 2010年代、私たちはスマホでレストランを予約したり、買い物をしたり、目的地までの経路を探したり、友だちとチャットやテレビ電話したり、改札を通るようになった。スマホの情報はインターネットで仮想世界(サイバーワールド)に通じており、現実世界(リアルワールド)と往来している。すでに私たちは、現実世界と仮想世界が表裏一体となったデュアル空間に暮らしており、サービスの範囲はますます拡張している。
 このデジタル化の流れは、現実世界の建築・都市づくりのための計画・設計・施工・運用の業務においても、新たな価値創造や生産性向上を目指して、確実に進められてきた。
 本フォーラムでは、建築・都市をつくるために三次元デジタル技術を長年応用されてきた実務者を交えて、その現状を共有するとともに、2020年代での取り組みを考えていきたい。

公式HP:

judywest2020.amebaownd.com

申込み(3月12日より先着順):

forms.gle

日時:
2020年5月16日(土)13:50~16:40(受付開始:13:20より)

フォーラム会場:
グランフロント大阪 北館 カンファレンスルームタワーC 8F ルームC05
〒530-0011 大阪府大阪市北区大深町3-1

懇親会会場:
カフェーヌ
〒530-0012 大阪府大阪市北区芝田2丁目5−12

プログラム:
13:20~    :受付
13:50~14:00:主旨説明
14:00~14:40:特別講演1『建築・都市をつくるCG/VR/AR技術のいま』
       安藤 幸央(株式会社エクサ Smartシステム開発本部)
14:40~15:10:特別講演2『「ボロノイ分割による建築」- Hard-wired Architecture -』
       檜山 知則(株式会社竹中工務店 大阪本店設計部 設計第6部長、BIM推進グループ長)
15:10~15:40:特別講演3『清水建設におけるデジタルデザイン』
       上田 淳(清水建設株式会社 建築総本部 設計本部 デジタルデザインセンター 所長)
15:40~15:50:休憩
15:50~16:40:パネルディスカッション 
       コーディネイター 福田 知弘(大阪大学 大学院工学研究科 環境・エネルギー工学専攻 准教授)
★★★
17:15~19:15:懇親会

会費:
フォーラム:JUDI会員 1000円、JUDI非会員 2000円、学生 1000円
懇親会  :4500円
※会費は、当日、フォーラム会場受付にてお支払いください。

定員:
フォーラム 90名、懇親会 40名(先着順)

お申込にあたって:
コロナウイルスを巡る社会情勢により中止・延期の可能性がございます。その場合、ご登録のメールアドレスにご連絡いたします。また中止の場合は公式HPでも告知致します。

SNS
Twitter

twitter.com

Facebook https://www.facebook.com/groups/141528332622844/

主催:
都市環境デザイン会議 関西ブロック
2020JUDI関西フォーラム委員会
 福田 知弘(大阪大学・フォーラム委員長)
 岡 絵理子(関西大学・JUDI理事)
 岸田 文夫(竹中工務店・JUDI理事)
 篠原 祥 (大阪市・JUDI監査役
 清水 勝民(総合調査設計)
 高橋 康弘(総合調査設計)
 武田 重昭(大阪府立大学
 藤川 敏行(竹中工務店・JUDI関西ブロック幹事)
 山室 浩一(コトブキ)
 若本 和仁(大阪大学

日本建築学会 情報シンポ 2019 の動画が公開されました。

日本建築学会 情報シンポ 2019 の動画が公開されました。

情報シンポ2019の会場でお話し頂いた内容全て公開することは至りませんが(その意味ではやはり会場でお聴き頂くのがベストですね。出会いの大切さは今のご時世を過ごしていると余計に感じます)、当日お越しになれなかった方、建築情報分野ってどんなんだろう?と思われている方、是非ご覧ください!

★情報シンポ2019:01ー渡辺俊氏 (筑波大学

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★情報シンポ2019:02ー「中国におけるAIとデザイン」ーコスタス・テルジディス氏 (同済大学)

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★情報シンポ2019:03ー「高度な建設と建築技術 – 自動化・ロボティクス・サービス」ートーマス・ボック氏(ミュンヘン工科大学/東京大学

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★情報シンポ2019:04ー「AIとデザイン(中国最新情報),ロボティクスと情報化施工ダイアローグ」ー中村航氏、コスタス・テルジディス氏、トーマス・ボック氏

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★情報シンポ2019:05ー「Superception(超知覚)が目指すPerceptual Engineering」-笠原俊一氏(ソニーコンピュータサイエンス研究所

youtu.be

★情報シンポ2019:06ー「人間と建築の拡張 ダイアローグ」-下吹越武人氏、笠原俊一氏、玉城絵美氏

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★情報シンポ2019:07ー福田知弘氏(大阪大学

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2020年の情報シンポは、12/10-11に、京都・立命館大学 朱雀キャンパスにてとなります。出会いの大切さは今の時期は余計に感じますね。まだまだ盛り上げて、国内外の皆さまを迎えたいです。

引き続き、どうぞよろしくお願いします。

都市とITとが出合うところ 第69回 ハルビン工業大学(深圳)との国際デザインワークショップ(3)

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HIT-OUデザインワークショップ DAY8 最終プレゼンテーション

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HIT-OUデザインワークショップ DAY8 5チームの代表カット

DAY6-DAY8

ハルビン工業大学(深圳)-大阪大学との国際デザインワークショップは、いよいよ最終フェーズ。8日目となる7/3(水)夕方、最終プレゼンテーションを実施した。5つのチームは、それぞれ検討してきた熊谷流通センターの未来について、パワーポイントとxR(VR/MR)を制作して、プレゼンに挑んだ。

 

最終プレゼンテーション

  • THE VRBANISTSタイトルは“DIGIGAYA” A Virtual Loop Experience in Kumagaya(熊谷での仮想的な回遊体験)。対象地の環境、文化、社会の様相を強調しながら都市の回遊性を促す提案である。駅前にはVRステーションが設置され、地域全体やその特徴をバーチャル体験できる。メインストリートにはレストランが並び人々を誘導する。流通センター広場には象徴的なフォルムの大屋根が架かる。ミニラグビー場も設置されている。
  • Octopus:タイトルは、Kumagaya Walking Path Design(熊谷・歩行者道のデザイン)。流通センターにある大きく独立的な建物群を結びつけるために、メインストリートとは別のルートで歩行者動線を緑を活かしながら新たに整備する提案である。
  • Cyberpunkタイトルは、工作坊(ワークショップ)。流通機能の再編・強化を図るべく、流通資材のパッケージから配送に至る一連の流通フローを道路網や建物配置と共に再設計した。
  • Wework A 梦:タイトルは、Population Demand and Spatial Vitality(人口需要と空間的な活力)。非効率でわかりにくい現状の空間配置に対して、同じ業種ごとのゾーニング、駐車場・公共空間・オフィス・倉庫のシェアリングなどの手法を提案した。
  • ICTWタイトルは、Experience(体験)。体験的で持続可能な公園と工場を実現するため、6次産業に着目した。流通センター内には、農業用地、食品工場、流通機能、店舗やレストランが整備され、敷地をひと回りすることで6次産業を体験できる。

最終プレゼンテーションの後の打ち上げが盛り上がったことは言うまでもない。道中の思い出を皆でたっぷり共有していた。

PDF: http://y-f-lab.jp/fukudablog/files/2003machinami_FukudaFinal.pdf
(一般社団法人 大阪府建築士事務所協会 「まちなみ」2020年3月号)