ふくだぶろーぐ

福田知弘の公式ブログです。

安藤忠雄展 挑戦 に行ってきました。

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昨日は、東京・麹町中学校で開催された、Edvation x Summit 2017でのパネルディスカッション「VRは教育に何をもたらすのか?」に登壇させて頂きました。

その後、乃木坂で開催中の、安藤忠雄展に行って来ました。

写真は光の教会の原寸大インスタレーションです。美術館の増築として作られたそうです。安藤忠雄建築研究所の半世紀に及ぶプロジェクト紹介と、月曜とは思えない訪問客の多さに圧倒されました。

安藤さんが会場で直に描かれた生スケッチ、安藤さんやスタッフの方々の若かりし頃の写真、2009年阪大生が取り組んだ中之島模型のように、今回も学生さんが参加して制作されたベニスとパリの巨大模型、迫力満点の展示会でした。

www.tadao-ando.com

香港中文大学で公開講義をしてきました。

f:id:fukuda040416:20171103114322p:plain10月17日、香港中文大学(The Chinese University of Hong Kong)で公開講義をしてきました。

タイトルは「Recent Advanced Information and Communication Technology forArchitectural, Urban and Environmental Design Engineering Realm and Practice」で、日本語だと「建築・都市・環境設計工学分野の最近の高度情報技術とその実践」です。

当日は、一般の方も受講可能な、約2時間のパブリック・レクチャーでした。香港中文大学の教職員、学生、社会人らが聴講されました。

早速、当日の記録がアップされています。彼らは仕事が本当に早い。人を選ばず気遣いが素晴らしい。確実性も高い。提案がオモロイ。トラブルが起こっても一緒に悩んで解決につき進める。老いぼれもまだまだ負けてられないと勇気づけられます。貴重な経験をさせて頂きました。

Recent Applications of Advanced Information and Communication Technology (ICT) for Architectural, Urban and Environmental Design Engineering Realm and Practice - Prof. FUKUDA Tomohiro - MSSc in Housing Studies Programme (MSSc HSGS) | The Chinese University of Hong Kong

 

 

 

 

 

VRフレンズ2: Youtubeにアップされました。

当研究室(環境設計情報学領域: 矢吹研)が取材された、Tokyo MX1「パックン・河北麻友子池澤あやか VRフレンズ2」の過去の放送分がYoutubeの公式サイトにアップされています。VR探訪コーナーは下記となります。

エンジニア女子 池澤あやか VR探訪 #01 2017年10月13日放送分

youtu.be

エンジニア女子 池澤あやか VR探訪 #02 2017年10月20日放送分

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エンジニア女子 池澤あやか VR探訪 #03 2017年10月27日放送分

youtu.be

エンジニア女子 池澤あやか VR探訪 #04 2017年11月3日放送分

youtu.be

 

www.see.eng.osaka-u.ac.jp

大阪大学 大学院工学研究科 環境・エネルギー工学専攻 共生環境デザイン学講座 環境設計情報学領域(矢吹研究室)

 

都市とITとが出合うところ 第44回 香港中文大学 国際研修プログラム2017 (2)

ISP2017 @大阪・関西 その2
 今年5月に企画した、香港中文大学 中國城市住宅研究中心とのInternational Study Programmes(ISP: 国際研修プログラム)。本稿では、環境配慮型建築を見学した様子をご紹介しよう。

NEXT21
 NEXT21は、1993年に竣工した、大阪ガス㈱による近未来の都市型集合住宅のあり方を模索する実験プロジェクト。スケルトン(躯体)とインフィル(内装)とが明確に分離された構法で作られた。近未来の都市居住ライフスタイル、環境・エネルギー面の取り組みなどを研究テーマとして実験が進められ、約5年をひとつのフェーズとして、現在は第4フェーズ(2013-)である。第4フェーズは、2020年頃までの集合住宅における「環境にやさしい心豊かな暮らし」を追求しており、「人と人のつながりの創出」「人と自然の関係性の再構築」「省エネ・スマートな暮らしの実現」の具現化に取り組んでいる(図1)。
 例えば、燃料電池をはじめとするガスコージェネレーションシステムを集合住宅で高効率に活用することを目指して、エネルギーシステムの実証実験が行われている。具体的には、家庭用固体酸化物形燃料電池コージェネレーションシステム(SOFC)を用いた電力や熱の住戸間での融通、電力需給ひっ迫を緩和するデマンドレスポンス対応と逆潮運転、停電時自立システムの構築、HEMSの導入、再生可能エネルギーとの組み合わせなどである。また、現代家族の持つ課題への対応や都市緑化の促進のために、中間領域の実験、2020年の住まいの提案、省エネライフスタイルの醸成、緑地マネジメント実験などの住まい・住まい方の実験も実施している。
 NEXT21の住戸は大阪ガスの社員とその家族が実際に居住されているため、住戸の内部見学は中々難しい。が、偶然にも、居住されていない住戸を見学することができた。この住戸は当初設計では、玄関を設けず、共用廊下(外部)から住戸内部へは各個室にまずアクセスし、個室から共用のリビングルーム・ダイニングルームにアクセスする動線設計が特徴的であった。
 NEXT21は谷町六丁目にあり、北には大阪城公園、南には天王寺公園が広がる。建設前の調査で、大阪城公園から野鳥が敷地周辺に多数飛来していることがわかり、その野鳥を呼び込むための植栽計画が立案されている。時間が経ち、鳥が運んできたと思われる種子が成長した樹木たちが印象的であった。

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テクノロジー・イノベーションセンター
 ダイキン工業 テクノロジー・イノベーションセンター(TIC)は、延べ床面積3万平米を超えるビルとしてはLEED-NCプラチナ認証を取得した唯一の大型ビル(2017年5月時点)。同社のコア技術である、ヒートポンプ、インバーター、フッ素化学などの技術開発拠点である。ZEB(Zero Emission Building)を目指して消費エネルギーを70%削減しつつ、700人の研究・技術者が一堂に就業する「協創イノベーション」プレイスを実現しようとしている。例えば、「世界一よく眠れる寝室はどんな空気環境なのか」「病院にはどういう空気空間が求められるのか」など、空気のあり方を考えようとしている(図2)。
 ダイキン淀川製作所の敷地に入るとすぐにTICの森に出会う。北摂の植生を参考とした自然樹形の森は、近隣住民にも開放されている。建物外観は、庇の外側に設けられた白いスチールパイプが2段庇を構成しており、ハイテクの研究開発拠点らしい。
広々としたエントランスホールは、TICの森から取り入れた空気を吹き出すガラスチャンバー「エアウォール」がお出迎え。同じフロアには「啓発館」があり、ダイキン工業の歴史や取り組みを学ぶことができる。かつて、フロンガスを使用した潜水艦の冷房装置を製造されていたことを初めて知った。オフィス棟3階にある知の森は、ミーティングスペースに加えて、フッ素技術を使ったユニークなアートが展示されていた。オフィス棟最上階(6階)にあるフューチャーラボは、社内外からの講師を招いての勉強会やワークショップが開催されるオープンな空間。バルコニーに出れば、淀川と大阪都心を眺めることができた。
 オフィススペースは、消費エネルギーを細かく計算するため、温湿度・CO2濃度センサを4.5×9m毎に配置しており、計量結果はオフィス内のデジタルサイネージに3次元でリアルタイム表示される。また、入場はできなかったが、4階と5階のオフィス空間を繋ぐ中間階には、ワイガヤステージが設けられている。文字通り、社内の異分野を結びつけてコミュニケーションを強化するために、社員同士がワイワイガヤガヤと議論を行う場である。MITアレン博士の理論を参考に、全オフィスエリアから30m以内で移動することができる位置に設けられている。

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PDF: http://y-f-lab.jp/fukudablog/files/1711machinami_FukudaFinal.pdf

大阪府建築士事務所協会「まちなみ」2017年11月号)

VRフレンズ2が始りました。

http://www.forum8.co.jp/forum8/image/vrfriends2.jpg

Tokyo MX1「パックン・河北麻友子池澤あやか VRフレンズ2」

昨夜は、研究室で取り組んでいる温熱環境のMR可視化や、現実世界の景観を創る道具としてのVRシミュレーションをたっぷり紹介して頂きました。見逃された方、是非来週、ご覧ください!

  • 2017年10月13日(金)20:00~20:30 VR @ 阪大 第1回
  • 2017年10月20日(金)20:00~20:30 VR @ 阪大 第2回
  • 2017年10月27日(金)20:00~20:30 VR @ 阪大 第3回(予定)
  • 2017年11月3日(金)20:00~20:30 VR @ 境港市(予定)

web版エムキャス: PC・スマホTOKYO MXの番組を全国で視聴できます(一部地域除く)

mcas.jp


http://www.forum8.co.jp/forum8/vrfriends.htm

スタッフの皆さま、綺麗に編集して頂き、ありがとうございます。

Tokyo MXの放送日(10/13, 20, 27, 11/3 20:00~)

s.mxtv.jp

http://www.forum8.co.jp/forum8/image/vrfriends2.jpg

先日、「プログラムが書けるタレント」池澤あやかさんが阪大へ取材に来られた件、TVの放映日がわかりました。今週末からだそうです。

  • 2017年10月13日(金)20:00~20:30 VR@阪大 1
  • 2017年10月20日(金)20:00~20:30 VR@阪大 2
  • 2017年10月27日(金)20:00~20:30 VR@阪大 3(予定)
  • 2017年11月3日(金)20:00~20:30 VR@境港市(予定)

TV番組 Tokyo MX1「パックン・河北麻友子池澤あやか VRフレンズ2」
※PC・スマホTOKYO MXの番組を全国で視聴できます(一部地域除く)
チャンネル: Tokyo MX1 http://s.mxtv.jp/
web版エムキャス

mcas.jp


スマートフォンアプリ http://mcas.jp/app/


主に、大学生、社会人向けの番組だそうで、パックン(パトリック・ハーラン)、河北麻友子さん、池澤あやかさんが、VRの最先端技術やプログラミングを楽しく紹介。今週末から連続放映だそうです。よろしくお願いします。

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Edvation x Summit 2017

www.edvationxsummit.jp


僭越ながら、VR×教育のPDでお話しさせて頂くことになりました。テクノロジーを活?した教育イノベーションに関する大きな国際カンファランスなのだそうです。

11月6日、東京 千代田区立麹町中学校。よろしくお願いします。

開催趣旨

デジタルテクノロジーの劇的な進化を受け、AI, IoT等、先端テクノロジーを活用した Industry 4.0(第四次産業革命)が叫ばれています。これからの産業、仕組、ルール、 制度等、あらゆる面でイノベーションが不可避となっています。 教育もそのひとつと確信した私たちは、テクノロジーを活用した教育イノベーション を推進してきました。日本の産業界や教育関係者が一丸となったイノベーション の更なる推進を図るため、教育・人材育成分野に特化した、

  • 国内外の先進事例
  • ベンチャーを筆頭とした多様化した教育ソリューション

を体感して頂ける 国際カンファレンスを開催します。

 

目的

  1. 新しい教育の選択肢を知って頂くこと
  2. 既成概念にとらわれない教育イノベーターを生み出すこと

これらの目的を果たすため、一過性のイベントとならいなよう、展示のみならず、 ディスカッションやコミュニティを重視したアクティブなカンファレンスにするとともに、 次代を担う子どもたちも最先端のイノベーションを体感できる場を創って参ります。


佐藤昌宏
一般社団法人 教育イノベーション協議会 代表理事

 

都市と建築のブログ Vol.39: イスタンブール:古今東西 up!

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都市と建築のブログ 第39回目(2017年10月号)はトルコ・イスタンブールをご紹介します。写真は、アヤソフィア、そして、トルココーヒーを飲み干した後に残った粉模様。ここから物語が生まれます。

NAVERまとめにも都市と建築のブログの過去記事をアーカイブしています。

matome.naver.jp

■都市と建築のブログ バックナンバー

TOKYO MX(9ch)の取材

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先日は丸一日、TV・TOKYO MX(9ch)さんの取材でした。

「プログラムが書けるタレント」池澤あやかいけあや)さんが大阪大学の当研究室(環境設計情報学領域)に来られました。

放送は、10月に入り、毎週金曜日20時、大学生や社会人をターゲットに、パックンや河北麻友子さんが、VRの最先端技術やプログラミングを楽しく紹介されるそうです。

本番が楽しみです!

s.mxtv.jp

 

都市とITとが出合うところ 第43回 香港中文大学 国際研修プログラム2017 (1)

ISP2017 @大阪・関西
 昨年に引き続き、香港中文大学 中國城市住宅研究中心が企画するInternational Study Programmes(ISP:国際研修プログラム)が大阪・関西で開催されることになった。2017年5月の1週間、香港の教員・学生たちのホスト役を仰せつかることになった。

 ISP2017の研修キーワードは昨年に引き続き、日本における高齢者に優しいデザイン、質の高いコミュニティデザイン、コミュニティと建築・都市デザインとの統合の方法、歩いて暮らせる都市の体験、地元の人々との交流、グリーン建築、水や緑の優れた利用など。この要望を受けて、大阪側で、研修プログラムの検討、訪問先の調整、大阪側の参加者募集、ブックレットの作成などを準備していった。3回に渡って、ご紹介しよう。

近江八幡
 日帰りで滋賀県近江八幡市へ。自然と歴史が溢れる町はボランティア活動が盛ん。そこで、元気なシニア世代のコミュニティとの交流をメインテーマとした。近江八幡駅でママチャリをレンタルして、旧八幡地区の白雲館へ向かう。

 白雲館に自転車を止めると、ボランティアガイドによる旧八幡地区のまち歩きがはじまった。日牟礼八幡宮、八幡掘、新町通り(重要伝統的建造物群保存地区)などを巡った(図1)。八幡掘を歩いていると、丁度、時代劇の撮影中であり、俳優さんに出会えたのはラッキーであった(図2)。そして、ママチャリを使いながら、ヴォーリズ記念館、ハイド記念館を訪問。ハイド記念館では、ヴォーリズ学園内にあり、中学・高等学校の雰囲気を味わえたのも貴重な体験となったようだ(図3)。さらに、ママチャリを走らせて、円山町にある、いまさかPJ(PJ:プロジェクト)の地へ向かう。

f:id:fukuda040416:20170517103952j:plain図1 新町通

f:id:fukuda040416:20170517103354j:plain図2 時代劇ロケとの出会い

f:id:fukuda040416:20170517120013j:plain図3 ハイド記念館 

 いまさかPJは、定年退職世代の親爺たちの市民活動「八幡山の景観を良くする会」「びわ湖畔の景観を良くする会」「近江里山歩こう会」「健康推進友の会」「いとはんの会」「八幡酒蔵工房」などのボランティア有志が参加するプロジェクトであり、組織は2011年3月に近江八幡市の任意団体として登録された。八幡山の景観を良くする会は、2005年から継続的に八幡山の間伐作業を実践されているボランティアグループ。いまさかPJは、その作業で集まった、間伐竹の再生活用を実践することなどを活動目的のひとつとしている。

 道路際にママチャリを止めて畦道を歩いていくと、水路がいきなり現れた。水路の向こうから、田舟に乗ったおじさんがにこやかにやってきて、我々を荷物ともども対岸に渡してくれた(図4)。いまさかの地は中州であり、橋は架かっておらず、舟を使うしかない。いきなり、自然の真ん中に放り込まれたようだ。ここは、日本の重要文化的景観第一号「近江八幡の水郷」のエリアに位置する。

f:id:fukuda040416:20170517123814j:plain図4 いまさかPJへ舟で上陸

 中州に辿り着くと、綺麗に整備された農地が広がっている。が、プロジェクトを始めた時は、10年以上放置された元田んぼであり、雑木・いばらが茂りジャングル状態であった。そこで、約1年の歳月をかけて整地作業を行い、野原に戻していった。その後も中州の両サイドに広がる葦地をはじめとする湿地を保全すべく、セイタカアワダチソウなどの外来種が固有種を脅かさないように、草刈が定期的に行われている。

 昼食は、手作りのおにぎりとトン汁、そしてお惣菜(図5)。暑すぎず、寒すぎず、という天候の下、屋外での食事は本当に気持ちが良い。お腹が満たされた後は、次の食事の種にと、スイカ、カボチャの苗をみんなで植える(図6)。もちろん、無農薬栽培。こうした農業体験自体、初めての参加者も多かった。秋になると、子供たちが芋堀りや焼き芋を楽しむそうだ。

f:id:fukuda040416:20170517124504j:plain図5 手づくりランチ

f:id:fukuda040416:20170517133117j:plain図6 スイカの苗植え

 コーヒーブレイクの後、2つのチームに分かれて、カヌーと釣りを交互に体験する(図7)。釣りのターゲットは、ブルーギルなど外来種の駆除を兼ねる。カヌーを漕ぐと水面が近い。水路によっては、風が通って本当に気持ちが良い。そして、静かである。すれ違ったモーターボートの水郷巡りのお客さん達は、なんだかうらやましそうであった。

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図7 カヌー体験

 駅までの帰り道中、ヴォーリズ記念病院敷地内にある、ツッカーハウス、五葉館を見学。こうして、ヴォーリズ建築、歴史的まちなみ、自然、そして、シニア世代との触れ合い研修会は幕を閉じた(図8)。

f:id:fukuda040416:20170517140633j:plain図8 いまさかPJの地にて

PDF: http://y-f-lab.jp/fukudablog/files/1710machinami_FukudaFinal.pdf

大阪府建築士事務所協会「まちなみ」2017年10月号)