読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ふくだぶろーぐ

福田知弘(大阪大学 大学院工学研究科 環境・エネルギー工学専攻)のオフィシャルブログです。

Googleストリートビュー。

AEC, CAAD, ICT, VR

GoogleMap ストリートビュー(Street View)の日本版がスタート。個人的にはGoogleEarthで見る方が面白い。


現在のまちなみをディジタル化する方法には、実写によるものと3次元モデルによるものがある。
前者の方法は、例えばQuickTimeVRが1995年に発表された。当時は他にも、VRMLJavaJavascriptなどインターネット上のマルチメディア技術が次々に発表された時期と重なる。当時私は修士課程2年であったが、先生や研究室を共に過ごしたメンバーと日々ワクワクしたものだ。
この年は大阪大学が初めて広報用のビデオを作った。私の在籍していた笹田研究室は阪大の著名な3研究室の一つとして選ばれ、研究室紹介コーナーでデモを交えながらビデオ出演した。「こちらが最新のコンピュータグラフィックスです!」と棒読み。

当時、360度パノラマムービーを作ろうとすると、写真同士の継ぎ目(シーム)を如何に無くすかということも難しく(今ではデジカメのおまけソフトでもかなり楽になったが)、出始めの高性能デジタルカメラで撮影した写真を時間をかけてレタッチしたことを思い出す。さらにCGで描いたデザイン案をフォトモンタージュして現状とデザイン案を比較した。当時はある静止視点で作成した360度パノラマムービーと別の静止視点でのパノラマムービー同士にアンカー(リンク)を張り、PC上で擬似的に3次元空間移動できるだけでもすごかった(下にデモ有り)。こうした研究開発は現在でも全世界で日進月歩進められている。

この延長線上にあるストリートビューは、東京・大阪・神戸など12都市を閲覧できるというが、とにかくリリースされた分量がすごい。目抜き通りだけでなく、かなり細かな道路まで網羅されており、ストリートビューコンテンツの大量制作を実用化した取組みに感心する。また、実写映像だけでは見失いがちな方向感覚などのを道路線形と方角を画面上に表示することでサポート。必要な情報をシンプルかつスマートに表現している。いくつか写真をチェックしてみると、ここ1年ほどで撮影された模様で、例えば4月にオープンしたIKEAポートアイランドは、航空写真では以前のポートピアランドのままだが、ストリートビューではIKEAとなっている。まだIKEA渋滞は起こっていない模様。写真撮影時期のすれには注意する必要があるが、環境デザインの現地調査・まちあるき・出張に行く前などですぐに使っていけそうだ。
阪大のキャンパス内はまだの模様。もし私をどこかで見かけたらこっそり教えてくださいませ。


ストリートビューは、その内に3次元モデルも取り込むことになるだろう。
これらのICTは時空間の隙間を更に埋めてくれる。しかしながら、生まれた時からコンピュータが当たり前の世代やコンピュータの扱いに慣れていない方は、コンピュータの情報には間違いがあることや、リアルな身体性を失わないことに注意する必要がある。



■魚彩館公園(南あわじ市)大きな地図で見る


1995年当時、QuickTimeVRで魚彩館公園の環境デザインを検討(左:現状、右:デザイン案)。
画面上をマウスドラッグすると360度パノラマ。Shiftでズームイン、Ctrlでズームアウト。
右のデザイン案ではアンカー(画面上で↑表示)が貼ってあり、公園からの景観も検討可能。

<br /> QuickTimeVRを見るには<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D7%A5%E9%A5%B0%A5%A4%A5%F3">プラグイン</a>が必要では?

中之島公会堂前、中之島新線工事現場。
中之島展が写っているかも?と思いましたが、空振り。大きな地図で見る