ふくだぶろーぐ

福田知弘(大阪大学 大学院工学研究科 環境・エネルギー工学専攻)のオフィシャルブログです。

元気・挑戦・ユーモア(3):情報社会でのコミュニケーション

2月に開かれた「先進三次元研究会8周年記念セミナー in 明石」での講演レジメ、最終回です。


■情報社会でのコミュニケーション
情報社会でのコミュニケーションのあり方とは?基本的な対面型のコミュニケーションでは、出会いの素晴らしさや大切さを再認識でき、発言者がニュアンスを最大限に伝えることができます。その一方で、開催できる時間・場所の制約(現代人はより多くの情報・機会を得ようとする余り増々忙しくなっている)や、資料を充分に準備しないと会議が不調に終わりがちなこと、声の大きい人が大切な時間と場の雰囲気を占有してしまう危険性などの課題を抱えています。

対面型会議でもICT(情報通信技術)により議論のプロセスを記憶する取組みが始まっています。単にノートに書いたメモをデジタル化するだけではなく、発言者の肉声を自動的にテキスト化することで「言った、言わない」の水掛け論を防ぐことや、会議のビデオ映像を相互に意味的リンクを張ることで再利用しやすくするなどが挙げられます。データ化から知識化への実用段階にきているようです。その一方で、会議録を公開する際には、誰が見ているか判らないことや、一度公開した時点でどこかのサーバにデータが記憶されてしまうので注意が必要です。4町パティオの議事録でも何度も下見チェックをしてから公開するよう気をつけました。

ネットワーク型コミュニケーションは、人と人が出会う対面型コミュニケーションを補う形で更なる発展を続けるでしょう。Second Lifeのような現実世界に近いソーシャルメディアも広がりを見せています。VRML97の頃と比べるとわずか10年ですがこの分野はかなり発展したように思えます。政治問題や社会問題などのパブリックマターをすべてネットワーク型コミュニケーションで行うのはまだ少し先になるかもしれませんが、試みは既に始まっています。

一方で、フラットな関係を気付くことができるネットワーク型社会、市民(マスコミ)の力が強まっている市民型社会になっていけばいくほど、指導者や管理者がしっかりとプロフェッショナリズムを発揮しながら個々の責任を果たすことがより重要となってくるように思えます。


■ おわりに
PCをはじめて触ってから21年になりますが、本格的にはCGが13年、E-mailは12年(パソコン通信の時代を含めるともうちょびっと)、HPとVRは11年、ブログは2年、SNSは1年になります。おそらくこれらICTとそのサービスのお陰で以前のアナログ環境より世界中のより多くの人と出会い、より多くの情報や知識を共有し、そして沢山の経験や感動させて頂きました。

因みに私は明石市の西隣、加古川市出身です。昨年はハンカチ王子が国体試合で来られたり、陣内智則氏の実家がテレビで取り上げられるなど、話題の多かった一年でした。
明石海峡大橋が無かったころ、家族でマツダB360 (全長2995mm!)で国道フェリーに乗り淡路島に釣りに行きました。今では良い思い出です。当時は、「ここに世界最長の橋ができる」と言われても全く想像ができませんでしたが、これからはMR (Mixed Reality)技術を使って船に乗りながらでも将来の姿や過去の姿を眺められる時代になるのでしょうね。[:にかっ:]


明石海峡大橋

今日は、高松プロジェクトと平行して取り組んでいる小舟木エコ村プロジェクトはご紹介できませんでした。こちらは久しぶりに映像作品づくりに励みました。また次回にでも。


先進三次元研究会8周年記念セミナー in 明石 講演レジメに加筆・修正)