ふくだぶろーぐ

福田知弘(大阪大学 大学院工学研究科 環境・エネルギー工学専攻)のオフィシャルブログです。

ブータンの道路。

ブータンは国土の72%が手付かずの森林で覆われており、山を縫うようにして道路が整備されている。主要な道路は近年舗装が進んでいる。といっても、舗装してあるのは2車線分でも幅4mほどだ。舗装された4mの真ん中にセンターラインが引いてあるところも見かけた。つまり片側2mというわけだ。車がすれ違う時には、当然未舗装の脇に避けなければならない。

■パロからチュゾム(Chhuzom)へ向かう途中のタチョガン・ラカンというお寺。チベットの技術者、タントン・ギャルボ(1385〜1464)により開かれたといわれる。彼はブータンに8つの橋をかけたとも言われブータン人にとって英雄の一人だ。

■パロ・チュ、ティンプー・チュ(チュは川の意味)の合流点であるチュゾムにて。チュゾム(Chuzom)はゾンカ語で「川の合流点」という意味。その名の示す通り、パロ(Paro)、ハ(Ha)、インドとの玄関口プンツォリン(Phuentsholing)、首都ティンプー(Thimphu)へ向かう道が集まる、交通の要衝だ。ここで車は政府のチェックを受ける。

■合流点の対岸には、(左から)ネパール式、チベット式、ブータン式の3つのチョルテン(仏塔)が並んでいる。チョルテンもブータンの至る所で見かける。

■標高3,150mのドチュ・ラ(ラは峠の意味)にて。ブータンの北の国境付近には7,000級のヒマラヤ山脈がそびえる。

■この地点で昨日、バスの転落事故があったらしく、その引き上げ作業に鉢合わせた。代替ルートは他にはなく、この処理を見守るしかない。こんな状況で最近の日本なら苦情が出そうなものだが、約3時間、人も牛も文句を言わず、事のなりゆきを見守っていた。聞くとこういう場合個人を優先させないことがブータンのモラルだという。言われると当たり前の事なんだけど、新鮮に聞こえた。

□転落したバスを見ている人々

□鉢合わせてから約3時間後、バスが上がってきた