昨日は、大阪市立住まい情報センター主催の、「住まいの大阪学・連続セミナー」を聴講してきました。「IDEA MAKES A CITY」というテーマで世界5都市の実例を、まちづくりの専門家とめぐるスライドセミナーです。2月・3月にかけて、5人の講師の先生が、イギリス(2/11)、カンボジア(2/18)、フィンランド(2/24)、クリチバ(3/3)、イタリア(3/11)の5都市を紹介されます。
その中で昨日は第2回、「カンボジア 〜生きぬくために!コミュニティパワーで作られるまち〜」と題して、CASEの寺川代表がお話されました。
1時間半のご講演で、カンボジアにおける道路や橋などのハードの援助ではなく、コミュニティの再定住プロジェクトを推進しながらアイディアや経験を伝える援助の内容をご紹介いただきました。
単発短期間の落下傘部隊による援助では駄目で、継続的に地に根付いて援助を行ってこられた姿勢や、専門家の立ち位置として「教えたろう」ではなく「一緒に考えよう」という考えで取り組まれる姿勢には共感する点が多くありました。
特に印象的だったのは、プノンペンの「Block Tanpa」。4階建ての鉄筋コンクリートの既存建物の屋上に、数多くのバラックが建てられ街を形成(不法占拠ですが)。1,000名以上が生活をされていた様です。ビデオを拝見すると、まるで天空の城。惜しくも火災が起こり、今は無くなってしまったそうですが、当時の生き生きとしたコミュニティの様子をビデオで紹介くださりました。
話は少しそれますが、日本での最近のニュースで大変驚いたのが、「孤独を感じる」と答えた日本人の15歳の割合が経済協力開発機構(OECD)加盟25か国の中で29・8%と、ずば抜けて高かったこと。数字の高さにも驚きました。希薄となってしまった日本のコミュニティの現状が浮き彫りになった格好です。
歴史は元には戻せません。日々、歴史を刻んでいます。これからの日本のコミュニティを考える上でも大変刺激となったご講演でした。
■関連するふくだぶろーぐ:
□「素敵な宇宙船地球号」でアンコールを。
□アンコールワット(Angkor Wat)の参道にて。
□アンコール・ワット(Angkor Wat)中央部。
□アンコール・ワット(Angkor Wat)でのスナップ。
□アンコール・トム(Angkor Thom)のバイヨン寺院。
□タ・プローム寺院(Ta Prohm)。
□アンコール遺跡群。
□トンレサップ湖の水上家屋(Tonle Sap Lake)。
□カンボジアの巨大な貯水池。