ふくだぶろーぐ

福田知弘の公式ブログです。

コロッセオ。

紀元80年に完成した円形闘技場。長径188m、短径156mの楕円形で高さは48m。中世には、建設資材としてコロッセオから多数の大理石が持ち去られた。サン・ピエトロ大聖堂にも使用されているらしい。ので、現在のような姿に。

■オリジナルになじむよう修復されている。

■またまた土砂降り。1本の傘に寄り添いながら耐えるカップル。彼らは大分我慢した。



最後にローマの玄関口、テルミニ駅を。1870年に建造された後、ムッソリーニの命により1938年現在の姿となっている。


イタリアの公共交通に乗車して感じたのは、降車する際に、駅や停留所には改札口が設置されていないことだ。信用乗車方式といって、駅員や乗務員による運賃の収受や乗車券の検札を省略する方式のことを指す。決して支払う必要がないことを指すのではない。もし、無銭乗車すると、多額の罰金を要求されることになる。不正乗車に対する罰金は正規運賃の数十倍(日本では3倍以内)!、私服検札員による抜き打ち検札等を実施しているので取り違えないよう。信用乗車方式のメリットは、運賃収受の手間が省け、停留所の停車時間を短縮し表定速度が上がることなどがいわれている。

ローマは、ヴェネツィアフィレンツェよりも多様な人種・民族がいたことが印象的だ。暗い地下鉄のホームなど、少々危険な空気を感じる場所もあった。先の2都市では感じなかったことだ。ただ、3都市とも歴史を大切にしながら建物や文化の保存・修復に積極的に取り組んでいるようで、役者(そこに住む市民や来街客)と舞台(街並みや建物、自然地形など)がきっちりとマッチしている。どこを切り取っても絵になる風景になっており、いつも感心させられた。