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「阪大生の描く、水都OSAKA再生デザイン展」

大阪もかつて水都と呼ばれた街。昨秋、環境デザイン演習の一環として学生たちと、中之島を舞台に水都再生について考えました。現地調査、課題整理した上で、コンセプトを空間や活動のデザインに具現化し、最終的には大判のパネルに纏めました。そして、今回中之島で展覧会を開催する運びとなりました。

【内容】
 大阪大学工学部地球総合工学科環境工学科目(H18年度入学生より環境・エネルギー工学科)の3年生がデザイン演習として「水都OSAKA再生企画・設計」をテーマに、水都大阪の「未力」と「魅力」を収集し、再生の具体案を企画・設計しました。
 当成果について、大学内での発表会や講評会に留まらず、社会に発信し交流することが重要との観点から展示するに至ったものです。取り組んだ学生には大阪出身ではない者もおり、演習と本展示を通じて大阪を知り、愛着を持ち始めるきっかけになることも期待しています。
 なお、当該演習は「中之島物語の社会実験」(主催:中之島活性化実行委員会)の影響を受けて実施されたものであり、同委員会の協力を頂いてここに展示いたします。デザインの内容が実現するとは限りませんが、ご覧頂く皆様におきましても大阪・中之島について改めて考える機会となれば幸いです。

【日程】
2007年1月19日(金) 〜 2月18日(日)

【展示場所等】
中之島公会堂前及び大阪水上バス淀屋橋港待合所

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【主催】
中之島活性化実行委員会
大阪大学工学部地球総合工学科環境工学科目(現 環境・エネルギー工学科)

【協力】
中之島高速鉄道(株)
京阪電気鉄道(株)
中之島新線建設工事施工者一同
大阪水上バス(株)

【1月19日の設置の様子】
 学生各々がドライバーを持参して取り付けました。中之島公会堂前のパネル印刷は屋外のため耐久性を考慮して専門業者さんにお願いしました。それ以外はすべて手作り。TA(Teaching Assistant) として研究室の先輩学生も3年生を積極的に引っ張ってくれました。設置長さは10mにも及びます。

【演習の経緯】
■10 月上旬:陸上調査に加え、ボートで中之島を水上より調査。大阪の現状を肌で感じました。

■11 月上旬:大正にある水辺に隣接したオフィス(坂本さんのアジト)での夕食会。普段接することの無い水辺の良さを感じました。内容はこちら

■11 月下旬:コンピュータ(3DCAD、3DCG)を駆使してのデザイン。3 次元空間でコンセプトを形にしていきました。

■12 月1 日:学内における最終ジュリー(発表会)。大阪市役所、まちづくりコンサルタント設計事務所の方など、実社会で大阪のまちづくりに取り組む方々からもご意見を頂くオープンジュリー形式としています。

※下記は先日訪問した台湾台南市にある国立成功大学での建築デザインジュリー風景。学生の真剣さは同じですね。

■関連記事
□大阪-中之島の夕暮れ (トビコの観察日記)
□水都大阪再生、机上から実践へ (大阪大学POST)
□阪大工学部ブログ:阪大生の描く、水都OSAKA再生デザイン展(展示レポート)
□阪大工学部ブログ
□大阪国道事務所・イベント

■過去のふくだぶろーぐ
□GoogleEarthで水の都比較。
□坂本さんのアジト。
□東洋のベニス。
□ご来光カフェ。
□中之島物語、その未力と魅力。(平成17年度の演習)
□夜の水上タクシーでマッタリと。
□8月20日 大阪水上タクシー2
□8月19日 大阪水上タクシー