■施無畏寺奥の院から湯浅湾を見る
施無畏寺(せむいじ)は明恵上人(みょうえしょうにん)開基の寺、そして桜の名所として有名。
明恵上人は鳥獣人物戯画を所有する世界遺産高山寺を開いた。また法然、親鸞、道元、日蓮らと同じ鎌倉時代に活躍した僧でありながら、あまりその名が知られていない。しかし、湯川秀樹などが彼の影響を受け近年注目が集まっている。
写真の島々は右より、苅藻島、毛無島(一番手前)、黒島(右奥)、鷹島、白崎となっている。
湯浅はまだ町を形成していない時代、古い熊野古道はこの寺沿いにあり、寺の下にある栖原海岸から舟で白崎に行く海路だったといわれている。
■蜜柑畑
湯浅町をはじめ和歌山県は蜜柑農業で有名である。斜面地に石垣を積み上げた段々畑が一面に広がり、地域の景観資源となっている。
■広村堤防
湯浅町の南隣の広川町にある。この地域は古来より幾度となく津波に見舞われ特に安政元年(1854)の大津波では村が再起不能と言われたほどの大被害をこうむった。2004年末のスマトラ沖地震・津波で有名となった「稲むらの火」の出来事である。
浜口梧陵翁は、中世畠山氏の築いた石堤の後方に高さ5m、天幅2m、延長600mにもなる大堤防を安政二年(1855)に着工、安政五(1858)年に完成した。この堤防工事は安全確保と同時に、津波により失職した人々に仕事を与える役割も果たしている。
現在では津波まつりが実施されている。
デジタルスケッチ倶楽部のメンバーが湯浅の町並みを豊かに表現している。
デジタルスケッチとは、パソコン上でPhotoShopなどの画像処理ソフトを使って、スケッチや水彩画風に表現することだ。これには、センスと道具を使いこなすことが必要。但し、両方とも磨けは光るものだ。ご参考あれ。