万博後30年かけて作った風景。
Expo'70 OSAKA会場建設によって破壊され、平地化された竹林、赤松林丘陵地を、生態圏として自然を回復させる。Expo前の竹林や松林をそのまま復元するのではなく、万博終了後30年経った2001年を第一次成熟期として自然の生態系が息づき自然界のサイクルが再び蘇る公園とし、市民に楽しんでもらえるよう計画された。
すなわち、公園内の森や水の流れは全て人工のものであるが、35年経った今、ずっと昔からこのような風景であったと錯覚してもおかしくない程に回復している。
写真は冬と夏の西大路の表情。西入り口から入るとまずこの風景が飛び込んでくる。
ピンコロ石を敷きつめた約800mの石だたみ。両側には各3列ずつ、合計6列のプラタナスが植栽され、奥の噴水に向かって求心的な風景をつくっている。ヨーロッパの公園に来たようで、私自身最も好きな風景の一つである。
ランドスケープデザインは、吉村元男氏。梅田スカイビルの足元、中自然の森の設計者でもある。