都市とITとが出合うところ 第69回 ハルビン工業大学(深圳)との国際デザインワークショップ(3)
DAY6-DAY8
ハルビン工業大学(深圳)-大阪大学との国際デザインワークショップは、いよいよ最終フェーズ。8日目となる7/3(水)夕方、最終プレゼンテーションを実施した。5つのチームは、それぞれ検討してきた熊谷流通センターの未来について、パワーポイントとxR(VR/MR)を制作して、プレゼンに挑んだ。
最終プレゼンテーション
- THE VRBANISTS:タイトルは“DIGIGAYA” A Virtual Loop Experience in Kumagaya(熊谷での仮想的な回遊体験)。対象地の環境、文化、社会の様相を強調しながら都市の回遊性を促す提案である。駅前にはVRステーションが設置され、地域全体やその特徴をバーチャル体験できる。メインストリートにはレストランが並び人々を誘導する。流通センター広場には象徴的なフォルムの大屋根が架かる。ミニラグビー場も設置されている。
- Octopus:タイトルは、Kumagaya Walking Path Design(熊谷・歩行者道のデザイン)。流通センターにある大きく独立的な建物群を結びつけるために、メインストリートとは別のルートで歩行者動線を緑を活かしながら新たに整備する提案である。
- Cyberpunk:タイトルは、工作坊(ワークショップ)。流通機能の再編・強化を図るべく、流通資材のパッケージから配送に至る一連の流通フローを道路網や建物配置と共に再設計した。
- Wework A 梦:タイトルは、Population Demand and Spatial Vitality(人口需要と空間的な活力)。非効率でわかりにくい現状の空間配置に対して、同じ業種ごとのゾーニング、駐車場・公共空間・オフィス・倉庫のシェアリングなどの手法を提案した。
- ICTW:タイトルは、Experience(体験)。体験的で持続可能な公園と工場を実現するため、6次産業に着目した。流通センター内には、農業用地、食品工場、流通機能、店舗やレストランが整備され、敷地をひと回りすることで6次産業を体験できる。
最終プレゼンテーションの後の打ち上げが盛り上がったことは言うまでもない。道中の思い出を皆でたっぷり共有していた。
PDF: http://y-f-lab.jp/fukudablog/files/2003machinami_FukudaFinal.pdf
(一般社団法人 大阪府建築士事務所協会 「まちなみ」2020年3月号)