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福田知弘の公式ブログです。

【募集案内 5/10〆】建築・都市分野のXRワークショップ

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Society 5.0(超スマート社会)の到来を背景として、XR(VR/AR/MR(人工/拡張/複合現実)の総称)が多方面で活用されています。XRは、直感的でわかりやすく、インタラクティブな操作が可能であり、環境・建築・都市・土木分野においてもコミュニケーション、遠隔操作、デザイン検討のツールとして期待されています。例えば、AR/MRを使えば、建設予定地で実物大での事前検討が可能となります(その内容を静止画/動画キャプチャして、フォトモンタージュ、動画作成するなどの再利用性も可能です)。当方の研究チームでは、建築都市分野のXR研究を続けておりますが、ここ最近、市販に流通しているソフトウェア(開発キット)を組み合わせて、VRだけでなくARでも手軽さ・低価格を含めて、実用化が可能になってきたと認識しています。

そこで、 ARシステム構築のためのワークショップを計画しました。ワークショップを行う背景として、インターネットには多くの情報があるものの、新たなシステム構築をやりだす「とっかかり」と、システム構築のための「環境構築(各ソフトのバージョンの相性やデータの受け渡しを含む)」で二の足を踏んでしまうことが多いようです。また、ビデオチュートリアルも出ていますが、インターネット上のチュートリアルでは得られない「顔の見える関係」がより重要になってきましたので、一堂に会するワークショップが必要ではないか、と考えた次第です。

VR/AR経験者ではないが前向きに参加してみたい」「Mac持参がベストと書かれているものの自前PCはWindowsしかない。が、是非参加してみたい」「ARよりも前にVRをやってみたい」方もOKです。基本的な考え方として、参加者ご自身のPCで日頃のニーズに合わせてXRを構築して頂き、その成果を参加者で共有しつつ、日常の職場でご活用いただきたいと考えています。

 

日時と会場(趣旨に基づき、全てご参加頂ける方を優先します)
日時:2019年5月18日(土)10:00-11:00 インストール作業(必要な方のみ)

      同      11:00-18:00 ワークショップ

      同      18:30-20:30 懇親会

会場大阪大学 吹田キャンパス内

参加者の準備物
※以下、事前にOSアップグレード、ソフトのインストールの上、ご持参ください。当日、10時から会場でもインストール作業できますが、UnityやXcodeのインストール、MacOSのアップグレードは時間を要するのでご注意ください。

ハード

  • Mac:開発用PCとして必須。OS: High Sierra バージョン10.13.6以降(10.14など)。※ WindowsでもOK。但し、ARKitでの開発はできません。
  • iPad / iPhone:AR体験用端末として必須。ARKit対応のもの(iOS12以降(動作確認: iOS 12.1.4))。
  • Mac-iPad/iPhone接続用ケーブル
  • Mac-プロジェクターHDMI, D-Sub15ピン)接続用アダプタ(あれば。プレゼン用)

ソフト

  • Unity:開発用ゲームエンジン。必須。バージョン: 2017.4以降(2018系が望ましい(動作確認済みver. 2018.1.0f2を推奨)。インストールの際、iOS build supportにチェックを入れる。)
  • ARKit:必須。バージョン: 2.0
  • Xcode:必須。ver. 10.0以降。MacOSは上記指定の「High Sierra バージョン10.13.6」以降でないと、Xcode 10.0以降がインストールできない。
  • Apple ID(パスワードもお忘れなく)
  • 3Dモデル(建築・都市設計モデルなどをSketchUPなどで。なければ立方体で)

スケジュール

  • 10:00-11:00 インストール作業(必要な方のみ)
  • 11:00-11:20 開始、参加者自己紹介
  • 11:20-13:00 Unity+ARKit チュートリアル
  • 13:00-14:00 昼食
  • 14:00-17:30 作品制作
  • 17:30-18:00 最終プレゼンテーション
  • 18:30-20:30 懇親会

会費

  • 無料(懇親会は有料)

対象者

  • 前向きな実務者(建築・都市分野の設計者、デザイナー、プランナー、ゼネコン、メーカー、SEなど)、研究者、教員、学生など

お申込

fukuda[AT]see.eng.osaka-u.ac.jp 

宛([AT]->@に置き換えてください)、「氏名」「所属」「ワークショップ参加動機(簡単で結構です)」と共にご連絡ください。5/10一杯迄とさせて頂きます。

申込受付後、折り返し、詳細をご案内します。満席になり次第、〆切前に受付終了とさせて頂く場合がございます。

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■2019年4月に香港中文大学で開催したVRワークショップ。香港中文大学と墺・グラーツ工科大学80名の学生さんを対象に、ゲームエンジンのインストールから始めて、BIM/CADモデルをVR空間上に表示させるところまで、1日半で実施しました。各学生が持ち込みのPC=WindowsMacでできたことがお土産として大きいように思います。