ふくだぶろーぐ

福田知弘(大阪大学・工・環エネ)の公式ブログです。

第6回 クラウド プログラミング ワールドカップ:CPWCの募集が始まりました。

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Cloud Programming World Cup(第6回 学生クラウド プログラミング ワールドカップ)のエントリーが始まりました。ワールドカップ賞(最優秀賞) 賞金30万円!

詳しくは、

The 6th Cloud Programming World Cup 公式サイト まで。お待ちしています!

昨年11月に開催された5th CPWCの表彰式と講評をご参考までに掲載しておきます。

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CPWC(学生クラウドプログラミングワールドカップ)は、VRソフトウェアの新たな可能性を追求するコンペ。早いもので、今年は5年目を迎えた。フォーラムエイト社のUC-Win/Road、VR-Cloudの開発キットをベースに、若いアイデアを結集させて、アプリケーション開発を競って頂くものである。

桜が花開く頃、「キミの思考回路は未知の宝への地図」をテーマに募集を始めたところ、過去最多となる27の企画書が提出された。シンガポール、台湾、オーストラリア、中国、韓国、日本の6ケ国からであった。7月にボストン・MITで予選選考会を実施して、10月の作品提出に向けて補強すべき点を各チームにフィードバックした。そして、10月のノミネート審査には9作品が出品された。審査員は、アイデア、実用可能性、プログラミング力、プレゼンテーション、完成度の審査項目に基づいて評価を行い、8作品が最終プレゼンテーションへ。そして、11月16日、各チームが最終プレゼンテーションを2分ずつ行い、壇上の各審査員がVR-Cloudの投票システムで1位と2位を投票、最終審査を実施した。

栄えあるグランプリに輝いたVAEGIS(国民大学・韓国)の「Car that Knows Before You Do via Deep Learning」は、ADAS(Advanced Driver Assistance System: 先進運転支援システム)の高度化を目指した作品。運転操作を予め予測して、事前にドライバーに警告することで、余裕を持って危険を回避したり、危険に備えることができる。このため、カメラ、アイトラッカー、ヘッドトラッカー、CANインターフェースをシミュレータに装備し、複数の感覚ストリームの予知を合同で学習し、シミュレーションソフトウェアに統合した。提案内容の質の高さ、及び、完成度で他の作品よりも群を抜いており、最終審査では、審査員全員が1位投票していた。

次に、審査員特別賞を紹介する。

  • 環境設計情報学賞「Embrace the epoch of automatic driving」:ITSCer(武漢理工大学・中国)の作品は、UC-win/Roadの実車シミュレータに、自動運転SDKを追加したもの。SDKが周辺環境のデータを出力し、コントローラでの自己制御を可能にする。それにより、ドライバーは、マニュアル運転、自動運転を切り替えることができる。
  • Best Optimization Award「Optimization of Market Layout Based on Customer Behaviors」:Seven Dwarfs(上海大学・中国)の作品は、ショッピングモールのレイアウトの最適化するために、買い物にかける距離を指標化することで実現しようとしたもの。Kinectのアプリケーションで顧客の行動を収集し、UC-win/Roadのプラグインへ送り、記録していく。
  • UX Award「AugReal」:Penguin Gakuen(上海交通大学・中国)の作品は、VR空間とユーザのスマホをARで繋げようという試み。UC-win/RoadのVR空間に置かれたマーカに、ユーザのスマホをかざすことで、スマホ上に建物などの新たな3次元モデルがAR表示されるというもの。スマホ上で、3次元モデルを操作することもできる。
  • Traffic and City System Award「The Electronic Toll Gate of Urban Road」:666(北京建築大学・中国)の作品は、交通需要マネジメントのために各都市で設置されているERP(Electronic Road Pricing)システムをUC-win/Roadで実現するため、車両の電子タグを識別して自動的に通行料を徴収することのできるプラグインを開発した。車両ごとに異なる基準で自動的に料金収受を行うこと、また、車両数を数えることが可能である。

今年のCPWCは、過去最高となる27の企画書が提出されたが、最終的に作品提出まで達したのは、9作品であった。これは、システムを最後まで作り上げる難しさを表しているように思う。この意味において、最終プレゼンテーションに進まれた8チームには敬意を表したい。そして、来年は、世界各国からの作品応募をますます期待したい。また、最終プレゼンテーションでは、開発したシステムのセールスポイントを十分にわかりやすく伝えきれていないチームが数多く見られた。今後の努力と改善を期待したい。