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福田知弘の公式ブログです。

ETH Honggerbergキャンパスツアー。

eCAADe2010初日のセッションの後,ETH Honggerbergキャンパスツアー。このHonggerbergキャンパスは,Science Cityというコンセプトの元,キャンパスで24時間過ごせるように整備が進められている。ETHは,かの,レントゲン,アインシュタイン,ジョン・フォン・ノイマンの出身校。

■計4グループ(約25名)分かれて1時間分ほどキャンパス内を歩く。ガイド(写真左から2番目。茶系の服装)は旗は持っていないが傘を持ってきた。大学の職員で,建築・情報の専門家ではないが大学の事情にはかなり詳しい。

Zurich市中心部から約6kmの位置にあるこのキャンパスは,公共交通機関がかなり充実している。バスは2系統あり,日本の電車と同様,朝5時台から深夜0時半過ぎまで運行している。さらに運行間隔は10分以内。これだけ公共交通機関が発達しているので,キャンパスへは自家用車での入構が認められているものの,学生の90%と教員の60%が公共交通機関を利用しているそうだ。

また,ETH(スイス連邦工科大学)は国立大学であるが,非常に高質な建物で構成されていると感じる。斬新な構造デザインや材料の使用。ガイド曰く,建設費は行政が60-70%を負担し,私企業が30-40%を負担しているそうだ。また,キャンパス内にはパブリックアート,オープンテラス,学生ハウスなどが充実している。

■eCAADe2010初日の最後は,カンファレンスディナー。この日は,ETHキャンパス内にあるAlumni Loungeにて。アジアからは,日本の他,韓国,台湾,シンガポール,マレーシアなどから参加。SIGRADI2005以来5年ぶりに出会ったドイツの教授や,eCAADe2006ホストを務めたギリシャ・Volosの教授ら,参加者と語らう。eCAADe2010参加者は180名(内、学生33名)。