ふくだぶろーぐ

福田知弘の公式ブログです。

牛の鈴音。

映画「牛の鈴音」を鑑賞。映画館での映画鑑賞は久しぶり。

「牛の鈴音」は,79歳の爺さんと共に,役牛として30年間働いてきた40歳の牛のドキュメンタリー。

爺さんは,自然体を通す頑固者。今では誰もが耕作機械を使うのに,機械を使うことなく牛と働きつづける。また,牛が食べる草が毒になるからと畑に農薬を撒くこともしない。機械や農薬を使う農業に比べると,当然重労働となる。

この姿勢に,長年連れ添ってきた婆さんは不平不満が尽きない。例えば,婆さんが爺さんに話しかけても爺さんが振り向きもしないのだが(本当に聞こえていないのだろう),牛の喉元に付けられた鈴が鳴ると,爺さんは牛の方をすぐに振り向いて,気にかける。婆さんのボヤキがいい味を出している。

私は,思えば,小学校高学年の時,コンバインで稲刈りをしていたことがある(路上運転はしていない,念のため)。コンバインでの稲刈りは,爺さんに言わせれば,「米がいくらか無駄になる」と。爺さんの目からは,既に失格ということか。

韓国では300万人動員というこの映画,日本ではどうか。

p.s.
この映画をご紹介してくださり,ありがとうございました!