ふくだぶろーぐ

福田知弘の公式ブログです。

兵庫県立加古川東高SSH2008。

2007年秋より、母校・兵庫県加古川東高等学校SSHのひとつのプログラム,課題研究の地域アドバイザーとして、高校1年生6名と共に研究をはじめた。彼らは早2年生も後半。

テーマは「KAKOGAWAデザイン」。加古川市を対象に、1) まちづくりの参画を通して地域を知り、2) まちあるきを通じて調査分析方法を理解し、3) デザインにトライアルし、4) 2Dや3Dを中心とした情報通信技術の理解までできればと考えている。早くも1年半が過ぎ,来月が最終発表会だ。[:ぎょ:]

■2008年4〜7月にかけて,生徒さん達は何度も加古川のまちなかを現地調査。そして,寺家町商店街を提案対象地に選んだ。商工会議所へヒアリングもさせて頂き,生の声を聞きながら,現地の状況を1/200スケールの地図に書き込んでいく。作業のアジトは進路指導室。写真は2008年7月。

■2008年7〜8月。最終の提案資料作成のため,画像処理ソフト「GIMP」,3DCADソフト「Google SketchUP Pro」,VRソフト「UC-win/Road」を講習,ツールの習得に励む。なにげなく使っている3DCADソフトの背後では,今勉強中の三角関数・行列などの計算がものすごいスピードで行われていることを紹介。写真は2008年8月上旬。

■2008年8月下旬。ソフトはとにかく手を動かして使い込むことが大切。時間がかかるが,体で覚えたことは忘れにくい。そしてコンピュータハード・ソフトの内部構造まで理解してくれれば。

■2008年10〜11月。対象地でありうべき活動をブレインストーミング。テーマは,高校生である自分たちが通学や塾へと向かう合間に関わる寺家町商店街に,あって欲しい活動やその受け皿となる施設をピックアップしていく。そしてKJ法を用いて,ピックアップされた活動や施設案を,すぐにできること,時間・お金・専門性が必要なことなどに分類していく。写真は2008年10月上旬。

■2008年10月下旬。活動や施設案が大分出てきた。ポストイットに書かれた文字だけではイメージがあいまいだから,画像検索サイトから該当する活動イメージをプリントアウトして貼り付けていく。
現在は,全体コンセプトを作りながら,各自1軒ずつ設計する建物敷地を選んで,Google SketchUP Proで設計している。


さあ,追い込みの時期。何とか間に合わせてね。