ふくだぶろーぐ

福田知弘(大阪大学 大学院工学研究科 環境・エネルギー工学専攻)のオフィシャルブログです。

広島球場。

広島新球場が来年からオープン。
この、新球場計画は何度も計画が繰り返された。2001年、現在の計画案とは異なるが、恩師・笹田先生の下で検討した広島ボールパーク・プロジェクトの夜間環境デザインに携わったことがある(松下電工時代、まちあかりプランナー豊留さんらと)。夜間景観デザインとCG作成を担ったわけだが、笹田先生が「沸き立つように、沸き立つように!」と会議のたんびに言われた言葉を思い出す。球場では売られる広島焼きや焼きソバなどが大量に煙を発生させ、球場を照らすカクテル光線がその煙に当たって、球場全体が常に霧がかかったような表情になる。この煙が「沸き立つよう」な夜景は球場が活気溢れている証拠であるから、CGでシミュレーションしてみよう、ということになった。

CGでこのような表現は、今では3dsMAX等でボリュームライト技術を使えば比較的簡単にできるが、当時はレンダリング技術がそこまで実装されていなかった。そこで上司・長濱さんの発案で、3次元モデリングの方法を工夫し、光を受ける透明な面を格子状に沢山作り、それにスタジアム照明を当てて表現することを試みた。「煙」を「透明な面」に見立てた訳だ。

球場のプランは、レフト側が大きく開いており、新幹線の海側席に座ると試合が垣間見える(下記CGの視点場)。CGの真ん中に見える黒いゴマのような粒は観客たち。これは、大阪から福岡に向かう乗客にも、思わず広島で下車して試合を見てもらおうという、笹田先生のアイデアでもある[:にかっ:]。

球場は、都市の中でも巨大な施設で存在感がある。また、1年365日の中で、実際にナイトゲームが行われるのは60試合ほどであり、試合の無い夜や深夜の夜間景観をどうデザインするか、ということも検討した(下記、3パターン)。これは、大リーグのボールパークではよく検討される観点であるが。

今は特に計画に関わっていないが、広島ボールパークは来年オープン。
絶対に見に行こう。