黒部ルート見学会2:インクライン。
産業用に建設されたケーブルカーのことをインクラインという。
黒部ルートのインクラインは、インクライン上部駅(標高1,325m)〜黒部川第四発電所前駅(標高869m)で、高低差は456mもある。456mの高低差を、40m/分の速度で、34度の傾斜角度を下りていく。34度はスキーだと中〜上級クラスだ。
このインクラインは昭和34(1959)年より稼動。このインクライン建設工事は、急傾斜の長大斜坑を掘削するという点で、当時、世界に例のないものだったそうだ。日本の土木技術力には驚かされる。
■インクライン台車の断面図とルート案内図。
■34度の傾斜をまっすぐ、ゆっくりと下りていく。
■中央部で下(黒部川第四発電所前駅)から上がってきた台車とすれ違う。
普段見慣れない光景だからか、SFのような世界だ。
■中島みゆきが紅白歌合戦で地上の星を熱唱したのはインクラインが向かっている、黒部川第四発電所前駅付近。
台車の中では当時の紅白(2002年)をDVD上映。中々粋な演出。
次回はいよいよ、黒四発電所。