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ふくだぶろーぐ

福田知弘(大阪大学 大学院工学研究科 環境・エネルギー工学専攻)のオフィシャルブログです。

黒部へ:関電トンネルとトロリーバス。

Toyama

NPO法人 もうひとつの旅クラブのメンバーとして、関電さんの黒部川第四発電所(くろよん)を見学させて頂いたお話を連載でご紹介。
まずは、長野県扇沢から黒部ダムに向かうルート、関電トンネルとトロリーバスについて。

関電トンネルは長野県大町市黒部ダムを結ぶトンネル。現在は国際的にも大規模な山岳観光ルート・立山黒部アルペンルート内に位置する。
そもそもこのトンネルは、赤沢岳(2,678m)の下を、次回紹介する黒部ダムを建設するための資材を運搬するルートとして掘削された。建設工事の際には、フォッサマグナに当たる箇所・破砕帯と重なり頻繁に出水、ダム本工事以上に大変な難工事だったといわれる。昭和31(1956)より開始、同33(1958)年に貫通。

トロリーバスとは、電車のように上部に張られた架線からとった電気を動力として走るバス。電気を動力とするため、排気ガスやエンジンの騒音がない。日本以外の諸国では、環境にやさしい乗り物として市街地にも導入されているが、日本では現在、立山黒部アルペンルート上の2箇所(室堂駅〜大観峰駅、黒部ダム駅〜扇沢駅)の2路線のみ。

■前面に関電マーク。

■架線が続く。

■架線から電気を車体へ送る。

■運転席と車内。この後、台湾の団体さんが沢山乗ってきた。


破砕帯難工事の模様は、「黒部の太陽」(製作・主演/三船敏郎石原裕次郎、監督/熊井啓)として映画化された。昭和43年公開のこの映画は、観客動員733万人、興収16億円の大ヒットとなった前代未聞の超大作映画である。故・石原裕次郎が「この映画は大型スクリーンで観て欲しい」と望んだことから、テレビ放映やDVD化はされていない。しかし今秋、関電トンネル開通50周年、映画公開40周年を記念して舞台で甦ることに。また、「黒部の太陽 ミフネと裕次郎」には映画化の様子やシナリオを熊井監督自らが明かしている。


NPO法人 もうひとつの旅クラブ