ふくだぶろーぐ

福田知弘の公式ブログです。

水の都ヴェネツィア(Venezia)。

一生に一度は行ってみたいと人々が憧れる街。観光化された街のように見えるが、実際には10km2のエリアに人口8万人ほどが生活している。英語ではベニス(Venice)という。

ヴェネツィアは5世紀中頃、アドリア海の浅瀬につくられた。13世紀から15世紀にかけては、ヴェネツィアは東西貿易に伴う海運業の繁栄により最盛期を迎え、「共和国の貴婦人」、「イタリアの真珠」といった呼称をほしいままにした。しかし、喜望峰まわりのインド航路の発見や、トルコの勢力増大に伴い、次第に衰退の一途をたどる。

118の島、150の運河、400以上の橋から成り立ち、自動車は1台もない。自動車は本土からリベルタ橋を渡ってすぐにあるローマ広場の駐車場に留めなければならない。島での移動手段は、水上交通と自らの足のみである。自転車も禁止されているそうだ。

ヴェネツィア本島の真ん中には、逆S字の形をした大運河(カナル・グランデ)が流れている。


■マルコ・ポーロ空港からは船でサンマルコ広場へ向かう。写真はラグーナ(潟)からの夕景。ラグーナは浅く、船の通れる道筋は決まっているそうだ。本島に着くと重たいスーツケースを引きずりながら石畳のサンマルコ広場を横切ってホテルへ到着。

サンマルコ広場隣のドゥカーレ宮殿内には、牢獄へつながる溜息の橋がある。私にとってヴェネツィアは、溜息の出る街であった。どこを歩いても絵になる風景、どの店に入っても欲しくなる品が満載の街だから。溜息の橋内部より。

■街は広場を中心に小路で細かく組み立てられた中世の都市構造。正に迷宮。狭い路地空間を見上げると空の見え方が変わって楽しい。最も狭い路地は幅40cmほどしかないそうだ。

■運河。水上バス水上タクシー、観光用ゴンドラ、商売用の船など様々な種の船が行き交う。普通の街では車道に当たるだろう。建物は松杭を地中の硬い層まで打ち込んでいる。

■アカデミア橋から見たS.M.デッラサルーテ教会。大運河の貴婦人と呼ばれる。手前はカナル・グランデ。

サンマルコ広場の鐘の音を2つどうぞ。

□テレビ放映
NHK世界遺産の旅 スペシャル 地中海の女王・水上の迷宮都市 〜イタリア・ベネチア〜(2007年1月6日19:30~放送予定)


ヴェネツィア市公式HP(CITTA' DI VENEZIA)
サンマルコ大聖堂公式HP(Basilica di San Marco)
GoogleEarthで水の都比較。
ヴェネツィア・ライブカメラ(ヴェネツィアの「今」が見れますよ。時差−8時間)
世界の窓(世界各地のライブカメラ集)