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福田知弘の公式ブログです。

ペルーの首都、リマ。

南米ペルーの首都リマ。南米2位の人口750万人以上が居住している。ペルーは、紀元前から古代文明も栄えた場所である。遺跡発掘には、日本人研究者も参加しているそうだ。中世、スペイン人達は黄金の都と噂される南米最大のインカ帝国を目指した。フランシスコ・ピサロは1532年、インカ皇帝アタワルバを捕らえる。次にインカ帝国の首都クスコの占領、リマの建都(1535年1月18日)へと繋がる。訪問したときは現地春の終わりごろ。生憎曇りの日が多かったがいくつかご紹介しよう。

■アルマス広場(Plaza de Armas)
旧市街セントロの中心。セントロは世界遺産に登録されている。1535年、都をクスコからリマへ移すと決めたピサロは、スペイン・イベリア様式によりアルマス広場を中心に町を築いていった。周辺には、大統領府、市役所、中央郵便局など官庁街と古い教会が並んでいる。

■カテドラル(Catedral)
1535年。町の中心アルマス広場の正面にある。この建物は、南米きっての征服者フランシスコ・ピサロが自ら礎石を置いた、ペルーで最も古いカテドラル。写真中央の女性は、現地建築系の大学生で建物や広場をスケッチしていた。

■サン・フランシスコ教会・修道院(Iglesia y Convento de San Francisco)
バロックとアンダルシア風の建築様式を取り入れ、1546年から100年以上かけて建てられた。メインの教会の他、15のチャペル、カタコンベ(地下墓地)、修道院などからなる。特にファサードと、17世紀前半のセビリアンタイルは美しい。

地下にあるカタコンベ(Catacumbas)に入ると、卵の白身と土を練って造られた壁をつたいながら進んでいく。壁に沿って長方形の囲いが並んでおり、人間の手足の骨が詰め込まれている。さらに奥へ進むと、丸くて大きな井戸のような穴があり、その中にも骨が並べられている。骨は植民地時代に葬られた一般市民のものらしいが、現在見学可能な地下1階だけでも25000体の骨があるという。

サント・ドミンゴ教会・修道院(Iglesia y Convento de Santo Domingo)
コロニアル時代の教会の中で特に保存状態がよいといわれる。1549年建立で過去の大地震にも耐えたという。中庭には1604年と日付のついたセビリアンタイルが残されている。ここには、リマっ子の守護神といえる二人の聖者、聖女サンタ・ロサとフライ・マルティン(San Martin de Porres)が眠っている。訪問は日曜日なので沢山訪れていた。