ふくだぶろーぐ

福田知弘(大阪大学 大学院工学研究科 環境・エネルギー工学専攻)のオフィシャルブログです。

ブームはどう始まりどう終るのか


クラシックカメラブームの(知らぬ間に)渦中にいた著者の体験談。筆者のカメラ関連書籍事業がブームで成功し、ブームの衰退と共に失敗に至るまでを平易な文章で書いている。とかく事業の失敗を人は隠したがるものだが、本書では結末まで丁寧に書いていて為になる。


新しいビジネスを飛躍的に拡大するためにブームにするにはどうしたら良いか、また環境問題解決に貢献する商品なり行動なりを一種のブームとして盛り上げるにはどうしたら良いか考えるべく、まずは「ブーム」とは何か考えてみようと思い本書を手にした。
ブームが終ったあと、ブームの前よりも状態がひどくなるのは供給者側としてうれしくないが、カラオケなどは一時のブームが終っても街の普通の施設として定着した。


筆者曰く、
「何がいつブームになるのか。それは誰にもわからない。」
「ボウリングブームが中山律子氏の存在なくしてはなかったように、どんなブームにもそれを代表する人物がいる。そして、そのブームに夢中になっている人が一度は訪れたいと思うような『聖地』があればなおいい。
 さらに、そのブームの中核をなし、半分以上のシェアを占める代表的ブランドの存在も欠かせない。」
「ブームは意図的に起こすことはできないが、あえてブームを起こすための方法論を考えれば、当事者が夢中になること、必死になることではないだろうか。『あんなに夢中になっているのだから、きっとおもしろいに違いない』と、多くの人が思ってくれればブームになる、かもしれない。計算を度外視した必死さ、それがブームの条件かもしれない。」


目次
はじめに
序論 「ブーム力」と「ブームの壁」
第一章 ブームの発見1993−94年
第二章 ブームの構造1995−97年
 1 教祖の登場
 2 聖地の発見
第三章 ブームの変質1997−2000年
 1 メディアの影響
 2 他業種からの参入
 3 復刻版という矛盾
第四章 ブームの終焉2000−03年
 あとがき