ふくだぶろーぐ

福田知弘(大阪大学 大学院工学研究科 環境・エネルギー工学専攻)のオフィシャルブログです。

究極の枯山水と言えば?

龍安寺石庭。1450年に建てられた禅寺。作者は不明であるが、一説では鉄船宗煕。


龍安寺の入り口から石段を登り、深い緑の間を抜けていくと寺が見える。寺の玄関をくぐり、庭に出たとたんんに、本当に唐突に四角く区切られた白い空間が目に飛び込んでくる。
本当に目を疑いたくなるような風景がそこに。

その中には大小15個の石が、真っ白な小石の上に乗っているだけである。日本庭園ならではの緑は、石の回りの苔だけ。

日本独特の作庭技法である枯山水は、水を使わずに白砂や小石で水の流れを表現して庭を作り出す。
なぜ庭を作るのだろうか?
飛鳥時代奈良時代には庭を「シマ」と呼んだと言われており、海景色の縮景を作ろうとしたというのが有力説である。
ただ他の枯山水庭と違い、石が沢山並べられている訳でもない。また苔以外は全く緑がない。

この石庭は、扇子・俳句・盆栽・茶室などと並び、日本人の『縮み』志向を表す庭だと言われる。
「西洋の庭は公園のように大きい。自然とはまたちがった人工的な新しい自然をつくる。単純にいえば、いまひとつの自然を『発明』するものです。けれども、日本の庭は新しい自然というよりは、それを個人の家に寄せて生活の狭い空間のなかに入れ込めたものです。」(李御寧、『縮み』志向の日本人」より)

究極の枯山水である。



■綺麗な紋様。

■縁側に座って眺める。石を一つずつ数えたり。マッタリしたり。